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会見を見た元婚約者の反応

【独自解説】会見を見て「違和感」話した小室圭さん母の元婚約者、元・宮内庁職員は「週刊誌にとっては非常にありがたい方」

小室さん母の元婚約者が会見に違和感

 10月26日、小室眞子さんと圭さんが開いた結婚会見について、小室さんの母・佳代さんの元婚約者は「違和感を抱いた」と話しました。はたして会見のどの部分に違和感を持ったのでしょうか。一方、元婚約者の代理人を独自取材すると、小室家側からリモートでの話し合いを提案されたなど舞台ウラを語りました。元・宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司(やました・しんじ)さんが独自解説します。

違和感、その1「お礼」

 10月26日に結婚し、記者会見を開いた小室眞子さんと圭さん。この会見当日の夜、小室圭さんの母・佳代さんの元婚約者の男性が、週刊誌の取材に対しこう話しました。

(元婚約者)
「久しぶりに圭君がしゃべっている姿を見て、ずいぶん顔つきや話し方が大人っぽくなったなと思いました。一国民として、お二人の結婚にご祝福申し上げたいと思います。ただ、会見を見て違和感を抱いた点があったのも事実です。」

元婚約者が抱いた違和感とは

 元婚約者が抱いた“違和感”。それは、圭さんが「金銭トラブル」について語ったこの部分だといいます。

(小室圭さん)
「私の母と元婚約者の方との金銭トラブルと言われている事柄について、詳しい経緯は本年4月に公表したとおりです。元婚約者の方には、公表した文書でも書いたように、これまでも“折に触れて私と私の母からお礼を申し上げており”今も感謝しております。」

(元婚約者)
「まず『詳しい経緯は文書のとおり』という説明については、ある程度予想していました。気になったのは『折に触れて私と私の母からお礼を申し上げていた』という点です。この10年ほど、佳代さんと圭君から何かお礼のようなことを言われたことはないのです。」

 記事によると元婚約者は、2012年に佳代さんとの婚約が解消になった後も、小室さん親子と同じマンションの別の部屋に住み続けていたといいます。二人とは時々顔をあわせていたが、挨拶程度のやりとりしかなく、眞子さんとの婚約についても直接の報告はなかったということです。

(元婚約者)
「私は、いまはそのマンションから引っ越してしまいましたが、携帯電話も固定電話もずっと番号は変えていません。それは、いつか圭君や佳代さんから何か連絡があるのではと思っていたからです。しかし二人からは、お金を渡したことについてのお礼どころか、なんの連絡もありませんでした。にもかかわらず『折に触れてお礼を申し上げた』と言うのは、おかしいのではないでしょうか。」

元宮内庁職員・山下晋司さん

Q. 山下さんは元婚約者に直接お会いしてお話を聞いてらっしゃるんですが、どういう印象でしたか?
(元宮内庁職員・山下晋司さん)
「カッコいいおじいさんというか、非常におしゃれで、もの静かで上品な感じの方ですね。」

Q.理路整然と話す方ですか?
「いやそこが、ちょっと違うんですね。お話の全体の整合性が取れていない。ですから、誘導されると弱いっていう感じに私は見えました。週刊誌にとっては非常にありがたい方だったんだろうと思っています。」

Q.眞子さんも民間人になったので、トラブルがあるなら相手の方との交渉を完全に代理人弁護士に任せる、もしくは民事訴訟をして白黒をつけるっていう方法もできますよね?
「私もそのあたりが心配で、元婚約者の方に、結婚してしまわれたら状況変わりますよってことをお伝えしていたんです。ただ、元婚約者の方が違和感を抱いた『折に触れて私と私の母からお礼を申し上げており』っていうところは、私も引っ掛かったんです。これは『私と私の母からお礼を伝えており』じゃないかなと思ったんですよね。『申し上げており』ってなると、面と向かって直接口頭で仰ったように取れるんですけれども、それはないだろうと思いますので、『お礼の気持ちを伝えている』というふうに、仰るべきだったんじゃないのかなとは思いましたね。」

違和感、その2「直接交渉」

「直接交渉」についても食い違いが…

 さらにもう一つ、元婚約者が疑問に感じた部分。それは…。

(小室圭さん)
「母は精神的な不調を抱えており、元婚約者と会うことにはドクターストップがかかっています。そのため私が母に代わって対応したいとも思い、母の代理人弁護士を通じてそのことをお伝えしました。」

 会見で語られた“圭さんと元婚約者の直接交渉”について。元婚約者は会見当日までに圭さん側へこんな提案をしていたといいます。
 
(元婚約者)
「私はあくまで金銭交渉の相手は佳代さんだと考えていましたが、先方から『直接交渉』の申し出があったので、それを受け入れようと思ったのです。それで、先方に10月26日の会見までに圭君と会うことを提案しました。それは二人を気持ちよく送り出したいという思いがあったからです。しかし、先方の代理人からは、圭君のスケジュールや警備の問題などを理由に色よい返事はありませんでした。」

Q.小室さん側は代理人弁護士を立てていて、その弁護士が元婚約者の交渉相手になるので、「2人から何の連絡もない」ということが、弁護士からも連絡がないのかどうかは分からないですね?
(山下晋司さん)
「私もお話ししていたときに、代理人弁護士の存在を認めておられないなっていうのは強く感じたんです。直接じゃなきゃだめだと。例えば、今回小室圭さんがお母さんに代わって話をしたいって言ったときも、「それは圭さんから私に直接言ってくるべきだ」と。ですから、代理人弁護士を通すという事に納得しておられないと、強く感じたんですよ。でも、一般的にそれは通らないだろうっていう。代理人を立ててしまっている以上、代理人弁護士はもう“お母さんと同じ”っていうふうに見るべきであって、お気持ちとして分かるんですが、『直接、直接』とおっしゃって先に進まないというのは、結局、元婚約者の方が悪いっていうことになりますよ、ということですよね。」

「直接交渉」に関する元婚約者からの提案

 さらに、元婚約者側はこんな提案も…。

(元婚約者)
「最終的にこちらからは『会見前に会場のホテルの別室などで会う形でもいい』という提案までしました。会場のホテルであれば、警備の問題もクリアされるのではと思ったからです。
それでも先方からははっきりとした返答がなく、現時点で交渉の予定などは決まっていません。」

 結局、記者会見までに圭さんと元婚約者の直接交渉は、一度も行われることがなかったのです。
 
(小室圭さん)
「元婚約者の方からは、元婚約者の方の窓口となっている週刊誌の記者の方を通じて、“前向きなお返事”をいただいております。解決に向けて私ができる限り対応していきたいと思います。」

(元婚約者)
「なぜ先方が会見前に私と会おうとしなかったのか、理由はわかりません。それなのに、会見では『前向きな返事をもらっている』と言うのは、強く疑問を感じました。」

Q. 会見前にホテルの別室を取って、眞子さんもいらっしゃるのに、そこでじっくり話をするのもなかなか難しいのではと思いますが?
(山下晋司さん)
「会見前というのは、相当緊張しておられたでしょうから、ここは確かに厳しいと思うんですよね。その前のところで、日程、スケジュールの話が出ていますけど、これはあくまでも元婚約者側の方が仰っていることなんで、小室さん側の話は全く分かりませんからね。」

 ミヤネ屋が独自取材した元婚約者の代理人によると、小室圭さん側が提案してきたのはリモート会見でした。小室家側が警備などを理由に提案を断って、代わりにリモートでの話し合いが提案されたということなんですが、元婚約者の方はこのリモートでの話し合いを拒否して、結婚会見場の別室での対面を提案したところ、これについて返答はなかったということです。

(山下晋司さん)
「それは分かりますね、リモートというのは、受け入れ難いと思いますね。」

異変を感じていた眞子さんの文章

眞子さんが会見で明かした事実

 元婚約者への一連の対応について、会見で眞子さんが初めて明かした事実。

(小室眞子さん)
「婚約に関する報道が出て以降、圭さんが独断で動いたことはありませんでした。」
「圭さんのお母さまの元婚約者の方への対応は“私がお願いした方向”で進めていただきました。」
「“誤った情報”がなぜか間違いのない事実であるかのように取り上げられ、“いわれのない物語”となって広がっていくことに恐怖心を覚えると共につらく悲しい思いをいたしました。」

(小室圭さん)
「“誤った情報”があたかも事実であるように扱われ、誹謗中傷が続いたことにより眞子さんが心身に不調をきたしたことをとても悲しく思います。」

お2人の発言に、元婚約者が反論

 会見の中で“誤った情報”、“いわれのない物語”など強い言葉を何度も口にした眞子さんと圭さん。これに対し、元婚約者は…。

(元婚約者)
「私はかねてからお伝えしているように、金銭トラブルと二人の結婚は別問題と考えています。ただ、会見で“事実ではない”ことを話したり、説明を尽くそうとしないのはおかしいのではと思いました。」

Q.金銭トラブルの対応についても、眞子さんが「私がお願いした方向で」と言われましたが、その時に宮内庁の職員が「言わない方がいいのでは」というのは難しいのですか?
(山下晋司さん)
「皇族の立場というものがあって、民間のもめ事に片側に加担するみたいなことっていうのは、やはり皇族としてはよくないというのがあるんです。ですが、2020年11月に眞子さまがお気持ちの文書をお出しになりましたけれども、あの段階で私はおかしくなっていると異変を感じたんです。今までの皇族としては考えられないような文書をお出しになる。宮内庁長官が代理の弁護士を呼んだとか。小室さんの文書に対しては眞子さんの意向が大きかったとか、これらは明らかに皇族の立場はこうあるべきだろう、皇宮内庁はこう動くだろうというのからは、外れてしまったんです。」

山下さん「結婚会見はケジメ」

山下さんの見方 「結婚会見について」

 眞子さんが会見の中で「圭さんの留学については、圭さんが将来計画していた留学を前倒しして、海外に拠点を作ってほしいと私がお願いしました。」と話した点について、山下さんは「眞子さんは、結婚後は皇室の生活の延長線上に居たくなかったのではないだろうか。でなければ『海外に拠点を…』とは言わないと思う。」と分析しています。

Q. 「海外に拠点を作ってほしい」と眞子さんからお願いしたというのは、ちょっとびっくりしましたね?
(山下晋司さん)
「これは初めて出た話で、小室さんの渡米については、当時から『逃げた』とか『眞子さまおかわいそう』みたいなものが結構出ていたので、それは違いますということを今回明確に否定されたんですけれども、つくづく今の皇室というか、皇室の延長線上での生活っていうものは、したくなかったんだろうなと思いましたね。」

山下さんの見方「会見はケジメ」

 眞子さんは文書回答の中で「皇室とどう関わっていくつもりかというご質問についてですが、私がお伝えできるのは、一人の人として皇室の方々のお幸せをお祈りしたいと思っているということです。」と述べていますが、これについて山下さんは「『一人の人として』という言葉は無くても文章として成立するが、眞子さんは敢えて加えたのだと思う。皇族としてケジメをつけようという意志が感じられる」と指摘しています。
 ちなみに守屋絢子さんが皇室を離れた際には「私は皇籍を離れますが、元皇族として天皇皇后両陛下をお支えしていくことに変わりはございません。」と述べています。

Q. 守谷絢子さんの「元皇族として」という言葉とは、非常に対照的に見えますね?
(山下晋司さん)
「そうなんですよね。今回のご結婚をトータルで見ますと、皇族の結婚ではなくて、私人の結婚という位置づけになっているんですよ。記者会見自体は、今までの経緯を話して皇族としての最後のけじめをつけると。でもそれ以外の結婚に関しては、一私人だと。『元皇族』というよりも『一人の人として』お幸せを祈りたいっていう。おそらく、ご本人が敢えて入れてここを強調されたんだろうなと思います。」

宮内庁長官が小室夫妻の結婚会見に言及

会見について言及した、宮内庁 西村泰彦長官

 問題解決の糸口が見えない中、宮内庁の西村長官が、10月28日、眞子さんと小室さんの結婚会見について言及しました。

(宮内庁長官・結婚会見について)
「体調が万全ではない中で、お考えやお気持ちをご自身の言葉で真摯にお述べになられた。眞子さまが、あそこまで苦しまれてきたことに、お支えする立場にある者として大変申し訳ない。今後、これまでとは違うご苦労があると思うが、2人で手を携えて力を合わせて乗り越えていっていただきたい。」

 そして…2人の今後について。

「今後、これまでとは違うご苦労があると思うが、2人で手を携えて力を合わせて乗り越えていっていただきたい。お2人が静かな環境の中で生活できるよう、ぜひ皆様方にもご協力をいただければありがたいと思っております。」

 宮内庁の西村長官は、質疑応答が文書回答になったことについても次のように説明しました。眞子さんの手元に質問が届いて考える中で「会見にのぞめない」と思い、相談した医師も「やめた方がいい」と判断したということで、「ああいう形になったのは、やむを得なかった」と述べました。

 また、小室さんの母親の金銭トラブルへの対応について眞子さんが「私がお願いした方向で進めていただきました。」と述べたことについては、「私は詳細を承知していないので、答えを差し控える」と述べるにとどまりました。聞いたことがあるかについても、言及しませんでした。

 今回、明らかになったのはSNS時代には皇室であっても、その脅威にさらされるということです。西村長官は、皇室の情報の危機管理について

「誤った情報やSNSなどへの対応について、1つを否定すれば、否定しないものは本当なのかとなりかねない。全ての報道に一つ一つ 宮内庁の考えを発信していくことはかなり難しい。政府が今行っている取り組みの推移を見守りたい。」

 と発言しています。また、情報発信のあり方について
「時代の変化に伴って、今後どういうあり方がふさわしいのか研究していきたい」と述べています。

眞子さんの最後のあいさつの様子

 一方、天皇皇后両陛下の側近が10月28日、眞子さんが、あいさつに訪れた際の両陛下と長女・愛子さまのご様子について「なごやかな雰囲気でお話されていたが、お寂しいお気持ちもあるものと拝察する」と報告しました。理由については、眞子さんが皇室を離れることに加え、「通例行われる儀式が行われないこともある。日本を離れること、諸々のことを含む」と発言しています。

 また、両陛下は 眞子さんが小さい頃から見守り、愛子さまは眞子さんより年が若い従姉妹にあたり『おいとこさん』として特に親しく接してこられたということです。眞子さんのあいさつの最後に、ご一家と愛犬の由莉が見送った理由について、「眞子さんが由莉のことをかわいがっていたからと認識している。」と話しています。

 そして、側近の方から2人の結婚会見についての天皇皇后両陛下のご様子について報告がありました。両陛下の側近は、両陛下が会見をご覧になったかについて「伺っていない。」と発言。また、会場で配られた質疑応答の文書について「両陛下に渡したもののお読みになったかは確認していません。」と述べています。

(情報ライブミヤネ屋 2021年10月29日放送)

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