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【独自解説】眞子さまが天皇皇后両陛下に挨拶 渡米にあたり眞子さまは「配偶者ビザ」、小室さんは「就労ビザ」取得できる?
2021年10月25日 UP
眞子さまが天皇皇后両陛下に挨拶
10月26日にご結婚される秋篠宮家の長女・眞子さま。10月22日に天皇皇后両陛下にご挨拶されました。一連の儀式が行われない中、眞子さまは両陛下にどのようなお話をされたのでしょうか?一方、小室圭さんが執筆した論文が、ニューヨーク弁護士会主催のコンペで優勝したことがわかりました。これはアメリカでの生活にどんな意味を持つのでしょうか。元・宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司(やました・しんじ)さんと、カルフォルニア州の弁護士資格を持つケント・ギルバートさんが独自解説します。
小室圭さんが論文がコンペで優勝
秋篠宮ご夫妻に結婚の挨拶をすませ、晴れの日まで秒読み段階に入った小室圭さんにもう一つ、おめでたいニュースが。ニューヨーク州弁護士会のホームページによると、学生を対象にしたビジネス法に関する論文コンペで、小室圭さんの論文が優勝したということです。
論文のタイトルは、「ウェブサイトへの接続におけるコンプライアンス問題と起業家への影響」。論文の独自性や、わかりやすさなどが審査基準で、優勝者には2000ドル、日本円で23万円ほどの賞金が贈られるということです。実は2020年も、このコンペで準優勝を果たしていた小室さん。当時、こうコメントしていました。
(小室圭さん)
「まったく予想外のことではありましたが、大変ありがたく受け止めています。」
ニューヨーク州の弁護士会に2年連続認められ、着々とキャリアを重ねる小室さん。表彰式はオンラインで10月26日に予定されていて、この日は婚姻届けを提出し、眞子さまとお2人で会見にのぞまれる日。二つのおめでたい日を迎えることになりました。
Q. ニューヨーク州の弁護士会主催のコンペで優勝。日本人もアメリカ人も関係ないわけで、そこで優勝するっていうのはすごいですよね?
(カルフォルニア州弁護士・ケント・ギルバートさん)
「そうなんですけど、ニューヨーク州弁護士会というよりは、これは部会の活動なんですね。弁護士会の中に部会が20~30あるんです。これはビジネス部会が主催したコンペで、他にも家族法部会や環境法部会であるとかいろんな部会があるわけですよ。彼はビジネス部会に入っているわけですね。」
Q.論文で優勝するということは、英語、専門知識も相当力があるのですね?
「彼は所属している法律事務所の中でそのような仕事しているから、その知識を持っているんですよ。英語を読みましたけれども、バッチリです、大丈夫です。」
Q.就職が決まっている法律事務所は大手の法律事務所ですか?
「巨大ではないですが、中堅というのですかね。350人ぐらい弁護士がいて、5か所に事務所を持っていて、ちゃんとした法律事務所です。」
Q.最初は、新人で入ると大変なのですか?
「ルーキーで入ると大変ですよ。最初は、資料探しであるとか、文書ばかり書いているとか、実際人に会って相談することはしないで、どちらかというと事務的な仕事が多いです。でもそればっかりやっていても出世しないですよね。ですから、それをこなした上で、自分がちゃんと相談できる内容を充実させないとだめなんですよね。」
Q.相当、事務所内での競争もあるし、自分でキャリアアップを図っていかないと大変な世界なのですね?
「350人ぐらいの弁護士事務所の中にビジネスチームっていうのがあるんですよ。それの一員になっているわけですから、相当経済が悪くならない限り、すぐにはクビにならないでしょうけれども。でも、新しいクライアントを紹介しないとダメなんですよ。これが弁護士事務所の鉄則であって、新しいお客さんを連れてこないとダメなんです。それにも時間を割いて頑張らなければダメなんです。法律事務所は、おそらく彼が日本人ということで、日本企業との繋がりを期待しているでしょうね。」
Q.眞子さまのご主人になる方だからといって、クライアントになる人もいるのでは?
「日本企業はおそらく慎重に選ぶんですけど、彼がやっているのは新規企業なんですよ。ですから新しく立ち上げる起業が専門な訳ですから、新しく立ち上げる人たちは、彼に相談したいでしょうね。」
Q.だいたいルーキーで小室さんぐらいの仕事で年収は?
「ニューヨークは高いですよ。18万ドルぐらい、日本円で2000万円弱ぐらいではないかと。ニューヨークはめちゃくちゃ高くなっています。」
天皇陛下の思い
天皇陛下は2021年2月、ご自身の誕生日会見で眞子さまのご結婚について、こう述べられていました。
(天皇陛下)
「眞子内親王の結婚については、国民の間で様々な意見があることは、私も承知しております。このことについては、眞子内親王が、ご両親とよく話し合い、秋篠宮が言ったように多くの人が納得し、喜んでくれる状況になることを願っております。」
これまで「眞子さまの気持ちを尊重し、静かに見守ってこられた」という両陛下。本来なら、女性皇族が結婚する際は、天皇皇后両陛下に挨拶する“朝見(ちょうけん)の儀”が執り行われてきましたが、今回は儀式が行われず、“異例の挨拶”となりました。
女性皇族の「朝見の儀」
女性皇族が結婚される際には、天皇皇后両陛下への挨拶についてはこれまでは儀式として「朝見の儀」が行われていたのですが、今回は行われませんでした。
平成以降に結婚した3人の女性皇族について、2005年に結婚した上皇ご夫妻の長女・黒田清子(くろだ・さやこ)さんの場合は、「朝見の儀」は結婚式の3日前、皇居・宮殿の中で最も格式の高い「松の間」で行われました。
(黒田清子さん)
「今日までの長い間、深いご自愛の中でお育て頂きましたこと、心よりありがたく存じます。ここに謹みて御礼申し上げます。」
(上皇さま)
「この度の結婚は誠に喜ばしく、心からお祝いします。内親王としてその勤めを立派に果たし、また家族を優しく支えてきたことを深く感謝しています。」
(上皇后さま)
「この度は、おめでとう。どうか新しい生活においても家庭を大切にしつつ、社会の良き一員となっていかれますように。お二人の健康と幾久しい幸せを祈ります。」
両親でもある両陛下から贈られた“はなむけの言葉”。そこには、嫁いでいく娘への喜びと寂しさが溢れていました。
2014年に結婚した高円宮家(たかまどのみやけ)の二女、典子(のりこ)さん、2018年に結婚した高円宮家の三女、絢子(あやこ)さんはローブデコルテに、勲章とティアラを身につけ、「朝見の儀」に臨まれました。
「朝見の儀」は、両陛下から祝福を受けた後、宮中伝統の「九年酒(くねんしゅ)」を口に付ける“別れの杯”を交わし、祝いの御膳に箸を立てる作法で終了となります。そして儀式の後は、宮殿の前に集まった宮内庁の職員らから拍手で見送られます。
Q.「朝見の儀」は、たいへん厳かなものですね?
(元宮内庁職員・山下晋司さん)
「そうですね。皇族という特別な立場にある一族から出るわけですから、儀式としては非常に重要なものと言っていいですね。」
Q.眞子さまの「朝見の儀」も見てみたかったですね?
「そうですね、私も残念としか言いようがないですけどね。」
Q. 当時の皇后陛下が紀宮様に、『大丈夫よ』というふうにおっしゃって抱き締めて下さったという話がありまして、皇室を抜けられるというところで紀宮さま、清子さんには、安心な言葉になったのでは?
「陛下のお言葉にもありましたけれども、結婚によって皇室を離れるといっても、親子であることには変わりないわけですから。そこはもう切れないのでね。ですから何かあればお互い支え合うっていうようなそういう関係で、これから先も生活していかれればいいと思いますよ。当時の皇后陛下、今の上皇后陛下は、口でおっしゃるよりも抱きしめるという、本当に上皇后陛下らしいなと思いますね。」
Q. 上皇后さまは民間から皇室に嫁がれましたよね。そこで皇室の伝統と、もう1つは普通の父親、母親、娘、息子というか、新しい関係がいい形で融合しているのが今の皇室かなと思いますが?
「仰るとおりですね。上皇陛下も身近に自分の家族というものを持って、そういうものを通して国民のことを知るべきだっていうね。家族のことを知らないで“天皇対国民”じゃなくて、そういう身近な関係というものを自分としてやはり知るべきだと。その向こうに国民がいるっていう、そういうお考えなんですね。ですから、そういう点で非常にいいご家庭を築いてこられたと思いますよ。そういうのが国民にも伝わってきたわけですよね。」
Q. 愛子さまと眞子さまは、大変仲がよろしくて、そういう意味ではやっぱり心配されてたりとか、寂しい思いされてるんでしょうね?
「愛子内親王殿下は一人っ子で、ご兄弟はいらっしゃいませんのでね。秋篠宮家の眞子内親王殿下、佳子内親王殿下は2人のお姉さんという感じでしょうし、今は皇居にお住まいですが、以前、今の赤坂東邸を仮御所として東宮ご一家でお住まいになっていたので、そのときは秋篠宮家とはお隣さんなんですよ。ですからちょっと庭に出たときにお会いになったりだとか、そういうお付き合いもあったわけでね。ですから愛子内親王殿下がどういうふうに思われているか分かりませんけれども、3姉妹っていうそんな感じなんでしょうね。」
Q.私的なご挨拶となると、眞子さまは愛子さまともお会いになるのでしょうか?
「私的なご挨拶ですからね、おそらく、発表にはなってないですけど、お会いになると思いますよ。」
“朝見の儀”なしについて宮内庁は
「朝見の儀」が行われないことについて、宮内庁の西村泰彦長官は「朝見の儀については、天皇陛下がご主催になる儀式でありますが、陛下は現下の状況を踏まえられ、執り行われないこととされた」と述べました。さらに天皇皇后両陛下の眞子さまへのお気持ちについて「今後、幸せな人生を歩んでいかれることを願っておいでです」としています。
こうした儀式がないまま、10月26日の“結婚の日”を迎えられる眞子さま。注目されるのは結婚後、皇族の身分を離れて臨まれる小室圭さんとの記者会見。一体、どういったものになるのでしょうか。
女性皇族の会見
これまでの女性皇族は、結婚式を終えた直後に新郎とともに会見に応じ、喜びや新生活への抱負を語ってきました。
東京の帝国ホテルで結婚式を挙げた黒田清子(くろだ・さやこ)さん。夫の黒田慶樹(くろだ・よしき)さんはモーニング姿、清子さんは、皇室の正装とされる白のロングドレス姿で式場に。宮内庁の職員が式の終了を確認して、都内の区役所に婚姻届を提出。黒田清子さんとして結婚会見に臨まれました。
記者:最初に式を終えられて、今の率直な感想をお聞かせください。
(黒田清子さん)
「両陛下、そして黒田の母に見守っていただきながら、滞りなく、式が執り行われましたことを安堵しております。」
記者:これからの新たな生活に向けての抱負などをお聞かせください。
(黒田慶樹さん)
「互いの考えを尊重しつつ、心安らぐ静かな家庭を築いていきたいと存じております。」
(黒田清子さん)
「両陛下や家族との日々を大切に心に持ちながら、新しい様々なことを学び、黒田家の一人として新たな生活に臨んでまいりたい。」
当時、お二人の結婚会見はNHKと民放全局が完全生中継。会見時間はわずか6分だったものの、式当日の朝、「両陛下と交わしたやりとり」を文書で公表されました。
(黒田清子さん)
「陛下(上皇さま)は優しいまなざしで『今後、公的な行事を共にすることはなくなるが、家族の絆は変わらないので、折々にいらっしゃい』と仰って下さいました。皇后さま(上皇后さま)は、しっかりと抱きしめて下さり『大丈夫よ』と何度も仰って下さいました。」
旅立つ我が子を気遣い、励まされた両陛下の温かい言葉が明かされました。
高円宮家の二女・千家典子(せんげ・のりこ)さんの結婚式は、夫・国麿(くにまろ)さんが神職を務める島根県・出雲大社の拝殿で行われました。典子さんは、髪を後ろで束ねて垂らす「おすべらかし」に皇室伝統のはかま姿で式場に。
式の後に行われた記者会見は、“立った形”で行われました。
(千家国麿さん)
「無事に済みましてホッとしております。」
(千家典子さん)
「お儀式が滞りなく済みまして、私もホッとしております。」
記者:ご家族に対するお二人のお気持ちをお聞かせください
(千家典子さん)
「私は今までと変わりなく、大変愛情を注いでいただいておりますし、私も愛情を注いでおります。」
そして、典子さんの妹、守谷絢子(もりや・あやこ)さんの結婚式は、東京・明治神宮の神楽殿(かぐらでん)で行われました。絢子さんも「おすべらかし」に、姉の典子さんが結婚式で着ていたものと同じ装束姿。夫の守谷慧(もりや・けい)さんは、モーニング姿でした。
会見で新生活について聞かれたお二人は…。
(守谷慧さん)
「二人でしっかり手を取り合って、前を向いて笑顔の絶えない家庭を築いてまいりたいと考えております。」
(守谷絢子さん)
「皇族の一員に生まれるということは、天皇、皇后両陛下をお支えすることだと教わりながら育ちました。きょうを持って私は皇籍を離れますが、元皇族として天皇皇后両陛下をお支えしていくことに変わりはございません。」
「皇室を離れても両陛下をお支えする」、こう決意を述べられた絢子さん。会見の中では、報道陣からこんなリクエストも…。
記者:結婚指輪が見えていますけど、結婚指輪を見せて頂くことは可能ですか?
(守谷絢子さん)
「人様にお見せするために買ったものではございませんので、申し訳ございません。(笑)」
こうした、これまでの女性皇族の会見とは全く異なる形となる眞子さまと小室圭さんの記者会見。お二人は、どんな言葉を残されるのでしょうか。
Q.眞子さまの一連の儀式も見てみたかったですよね?
(山下晋司さん)
「平成時代の3つの例っていうのは、非常におめでたい場でしたからね。今回の記者会見は、タイミング的には平成の3つの例と全く同じなんですが、ただ位置づけといいましょうか、捉え方は相当違いますので。『おめでとうございます』というのが、記者からあるのかどうかっていうところも、ちょっとよく分からないんですね。」
Q. 眞子さまは秋篠宮さまのご長女なので、皇室とは、皇族とはどうあるべきかというのは、おそらく眞子さまは秋篠宮さまにある意味すごく教えられてずっと大きくなられたと思いますが?
「そうでしょうね。ただ皇族といえども人間ですから。公と私っていうものの線引きをどこに置くか、どういうふうに線引きするかっていうのは、これははっきり申し上げてそれぞれの方でちょっと違うんですよね。ですからみんなに同じ決まりがあって、これが公、これが私っていうか、そういう事ではないんですよ。私も宮内庁におりましたけれども、その整合性を取るっていうのは非常に難しいんですよ。皇室の方々全体の整合性を取るっていうのは。その辺は、それぞれの家の家風といいましょうか、そういうものはありますよね。」
渡米ビザはどうなる?
アメリカ・ニューヨークで小室圭さんと生活されることになる眞子さまのビザについて、アメリカのビザ・永住権に詳しい弁護士によりますと、「眞子さまは、小室さんの配偶者ビザで渡米するのではないか」ということです。小室さんのビザについては「おそらく、留学のための学生ビザと思われる」ということです。
学生ビザは、専門分野の実務訓練を行える制度があり、卒業後1年間はアメリカに滞在し、働くことが可能ですが、小室さんは1年以内に就労ビザを取得しなければ、就職した法律事務所で働き続けらません。就労ビザは当選確率約28%の抽選に当選しなければ審査にすら進めない狭き門のため、就労ビザが取得できなければ、来年には帰国する可能性もあるということです。
Q.小室さんは弁護士事務所に就職されているので、そんなに日本に滞在する訳にはいかないのでは。ひょっとして小室さんが先にニューヨークに行かれて、眞子さまは後から行くことになるのでしょうか?
(ケント・ギルバートさん)
「それもありえますね。まず手続きが間に合うかどうか。今、アメリカの国務省の手続きがすごく遅れているわけですから。新たなパスポートですので、すぐにそれを処理してくれるかどうか分かりませんが。できれば一緒に行ってほしいんですけどね。」
Q.小室さんは就職先も決まっていて、そこで仕事してくださいと言われているので、就労ビザは難しいのですか?
「小室さんの場合はすぐ取れると思います。既に就職しているわけだし。法律事務所も大きな法律事務所ですからそれなりの政治的な力があると思うんです。これ問題ないって思いますね、ビザは。」
Q. もし眞子さまが行かれたら、日本の皇室というものに関してアメリカの方ってどういう理解されてるのか?
「日本の皇室に関して、アメリカ人はあんまり知りませんね。一般のアメリカ人は、イギリス王室には興味はあるけれども、日本の皇室について知識もないですし関心もないでしょう。」
Q.眞子さまはニューヨークで就職される可能性もありますね?
(山下晋司さん)
「私は就職されたほうが、ニューヨークで早く馴染めるというか、お友達もできるでしょうしね、そのほうがいいなと思っていますけれども、問題はビザの問題だけなんでしょうね。」
(情報ライブミヤネ屋 2021年10月22日放送)


