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目指せ兄弟ジョッキー

【スーパーキッズ】バランスボールに乗ってテレビゲーム!?驚異の体幹持つ中学生兄弟、目指すは「プロ騎手」凱旋門賞優勝の夢に向かう努力の日々

 今回はある特技を持って大きな夢に挑戦する、兄弟のスーパーキッズを紹介します。中山正敏リポーターがやってきたのは、千葉県浦安市にある中学校。そこにいたのは…

兄・一輝さん(15) 弟・響主さん(13)

 沖一輝さん(いっき・15歳)と、響主さん(ひびき・13歳)の兄弟です。この2人が練習しているのは…

「乗馬です。でも、将来は競馬の騎手になりたいです」(一輝さん・響主さん)
「競馬の騎手のスーパーキッズってことですか!?」(中山リポーター)
「はい!」(一輝さん・響主さん)

乗馬歴は10年以上!

 2人は、兄弟でプロの騎手を目指すスーパーキッズ!幼少時代、大の馬好きだった父と行った競馬場で武豊騎手の雄姿に感動し、幼いころからJRA(日本中央競馬会)のジョッキーになることだけを見据えて、日々トレーニングを続けているのです。乗馬歴は2人とも10年以上。

馬にまたがり疾走する一輝さん

 その走りを見せてもらうと、兄一輝さんは時速40~50kmで全力疾走する馬を見事にコントロールし、馬場を駆け抜けていきます。

「普段からここで練習しているんですか?」(中山リポーター)
「いや、違います。ここに来るのは大体週に1・2回で、あとは家で練習しています」(一輝さん)

バランスボールで鍛えた驚異の体幹!

 自宅で出来る競馬のトレーニングとは、なんとバランスボールを使った練習!2人でバランスボールの上で、アクロバティックに飛び跳ねます。

「小学3年生ぐらいのときに、乗馬には体幹が必要ってことで、バランスボールを買ってから少しずつ練習していったら、これぐらい出来るようになりました」(響主さん)

“スゴ技”バランスボール+けん玉+フラフープ

 体幹を鍛えることで、馬の上でも身体がブレず、スピードを出すことが出来るといいます。さらに、鍛えたあげた体幹で、バランスボールの上でけん玉+フラフープという“スゴ技”もこなせるようになりました。

テレビゲームもモンキースタイルで!

 さらになんと、テレビゲームをするときも騎手の基本姿勢「モンキースタイル」です。

「バランスボールに乗ってゲームをして、楽しめていますか?」(中山リポーター)
「はい、楽しいです!」(響主さん)

腕を鍛えるロープ登り

 そして、暴れる馬をコントロールする腕力を身につけるためのトレーニングも欠かせません。ベランダから吊り下げられたロープ登りも、日課のひとつ。全ては「ジョッキーになるため」の努力を重ねる2人です。実はこの練習メニューを考えたのは、父の秀一さんなのです。

父・秀一さん

「週に1度くらいしか馬に乗せてあげられない感じだったので、できれば似たような練習を激しくやってみようかっていうのと、楽しく続けていけるっていうのもあって…」(父・秀一さん)

ジョッキーという夢を叶えるために全ての時間を費やす2人ですが、なかでも兄の一輝さんは今、運命の大勝負を控えています。それは、JRAが運営する「競馬学校」への入学試験です。その「第1次試験」が8月17日に行われるのです。ジョッキーになるためには、海外などで経験を積んだ例などを除き、「競馬学校」への入学が必須条件です。

JRA競馬学校の受験資格

 その受験資格は、15歳以上~20歳未満で、体重制限も厳しく15歳は45kg以下となっています。運動機能テストはもちろん、学科試験に面接もあり、二次試験では3泊4日という時間をかけて、騎手としての適性が判断されます。そして気になる合格率は、わずか5%。JRAによると、2022年は190人が応募していて、合格者はわずか10名程度という狭き門です。この夏休み、一輝さんは筆記試験に備え、「過去問題」にも取り組んできました。

先生や同級生たちが作成!

「過去問もあるんですけど、学校の先生とかみんなからいただきました」(一輝さん)

通っている中学校の先生が試験対策の問題集を作成し、同級生の寄せ書きと共に渡してくれたといいます。

「一輝さんなら必ず合格出来る、って書いてありますね」(中山リポーター)
「ドキドキですね。でも、結構練習してきたんで、競馬学校に合格する自信はあります」(一輝さん)

「競馬学校」の入学試験が間近に迫り、一層気合いが入る一輝さんですが、弟の響主さんも来年の受験を控え、めきめきと上達中です。

岡本誠也コーチ

6年前から2人を指導する岡本誠也コーチは…

「弟の響主さんは、真面目なのはもちろんなんですけど、馬と調子を合わせたり馬の性格に合わせた乗り方が上手にできる子なので、その柔軟性が今後活きてくるんじゃないかと思います。兄の一輝さんは、結構フィジカルがあるので、馬の上でブレずにしっかり姿勢が取れるっていうところが、すごくいいところです。桁違いにストイックで自分を追い込んでやれる子なので、“伸びしろ”があります。間違いなく合格のレベルにはきているので、しっかり“勝負根性”をもってやっていってほしいです」(岡本コーチ)

夢は「凱旋門賞」優勝!

 兄弟ジョッキーという目標のスタート地点に立って、彼らが見据えるさらなる夢は?

「凱旋門賞で優勝することです」(一輝さん・響主さん)
「凱旋門賞!?パリの?夢が大きいですね~!」(中山リポーター)

日本人騎手が、まだ手にしたことのない栄光へ――。13歳と15歳の挑戦が始まりました。

(情報ライブ ミヤネ屋 2022年8月16日放送)

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