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トランプ大統領の“振る舞い”が話題に

【独自解説】「バチカン側は、彼を王様のように扱うことを受け入れた」!?ローマ教皇の葬儀でのトランプ大統領の服装や席次へのクレームが物議に…さらに突如バチカンで行われたゼレンスキー大統領との“電撃会談”、いったい何がー

 ローマ教皇の葬儀に参列したトランプ大統領の様々な“振る舞い”が物議を醸しています。さらにバチカンで行われたゼレンスキー大統領との会談では、いったい何が語られたのか?デーブ・スペクター氏の解説です。

■ローマ教皇の葬儀にドレスコード違反?「埋葬が終わるまで待たず、葬儀が終わるとすぐに退席した」

フランシスコ教皇の葬儀

 2025年4月26日、ローマカトリック教会のフランシスコ教皇の葬儀が行われ、各国の首脳が参列しました。バチカン市国のサン・ピエトロ広場で葬儀が執り行われ、警備態勢は2000人を超える警察官・狙撃兵・専門部隊などが配備され、厳戒態勢だったということです。

 アメリカのトランプ大統領やウクライナのゼレンスキー大統領・イギリスのウイリアム皇太子、日本からは岩屋外務大臣などが参列し、25万人を超える方が参列しました。

葬儀のドレスコードは…

 そんな中、教皇の葬儀に出席したトランプ大統領の服装が、ドレスコードに違反しているのではないかと物議を醸しています。今回の葬儀のドレスコードは、男性はダークスーツに黒のネクタイを着用することでしたが、トランプ大統領は濃い青色のスーツとネクタイを着用していました。

 『ニューヨーク・タイムズ(2025年4月26日・電子版)』は「トランプ氏が選んだ深い海のような青は、すぐに目につく色であり、自分以外の誰のルールにも従わないという意思表示のように見えた」としています。また、『インデペンデント(同年同日・電子版)』によると「埋葬が終わるまで待たず、葬儀が終わるとすぐに退席した」とのことです。

デーブ・スペクター氏

Q.アメリカでは葬儀のドレスコードはどのようなものですか?
(デーブ・スペクター氏)
「日本みたいに必ず黒という決まりはないんです。ただ、トランプ大統領が着ているのは、ダークスーツにはならない。ちょっとブルーすぎる。あと、いつも付けているアメリカ国旗のピンも、本当はこういうとき外すべきだとも言われています。女性たちはベールみたいなのもを何か被らないといけないんですが、被らない人も多かったんですよね」

席次にクレーム?

 さらにトランプ大統領は、席次を巡りクレームを言ったとのことです。写真の1列目の真ん中にいるのがトランプ大統領ですが、外交筋によると「参列を表明する前に、目立つ最前列の席を要求した。もし相手がノーと言えば、彼は来なかった」と報じられました。

 別の関係者によると「バチカン側は、国際問題にならないよう、王様のように扱うことを受け入れた」といいます。席次はフランス語のアルファベット順になっているとのことで、アメリカは本来、3列目くらいですが、トランプ大統領は最前列に来たということです。

■突如バチカンで行われたトランプ大統領とゼレンスキー大統領の“電撃会談”

15分間の電撃会談

 そんな中、トランプ大統領とゼレンスキー大統領の電撃会談がバチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂で行われました。約15分間、2人きりでの会談で、トランプ大統領は会談について「うまくいった。素晴らしい会談だった」と述べています。

Q.通訳も入れずに、英語で話し合ったそうですね
(デーブ氏)
「ゼレンスキー大統領はネイティブではないんですけど、英語は全部分かります。カメラも回ってなくて周りに聞こえていないので、トランプ大統領がメディアを意識してスタンドプレーなどをせずに済んだわけですから、本気で会談したと思いますよ」

ロシアに「非常に失望した」

 トランプ大統領は帰国後、ゼレンスキー大統領について「彼は以前より落ち着いているように見えるし、状況を理解していると思う。そして、合意を望んでいると思う」と話し、一方でプーチン大統領については「ロシアが和平交渉のあとに爆撃を行ったことに驚いたし、非常に失望した。攻撃をやめ、交渉の席について合意してほしい」としています。

ウクライナとロシアの和平案

 トランプ政権は和平案を示していて、

●ロシアが支配しているウクライナ東部・南部4州ほぼ全域の占領を非公式にロシア領として認める。
●2014年にロシアが一方的に併合したクリミア半島の支配をアメリカが承認する。
●ウクライナのNATO加盟を認めない などとしています。

野村修也弁護士

Q.ゼレンスキー大統領としては、呑める案ではないですよね?
(野村修也弁護士)
「呑める案じゃないですね。ウクライナ東部・南部4州を、非公式とはいっても、事実上の占領を認めた形になるので、なかなか難しい。ただ、将来に向けた安全保障が、どういうものが提示されるかによっては、呑める案になってくる可能性はあります」

Q.当初はアメリカがウクライナでのレアアース採掘の話もありましたよね?
(デーブ氏)
「でもこの状況で、レアアースの採掘もできないですよ。だって一般企業が戦争中で落ち着かないままで、国には入れないですし、投資もしたくないので、今はあまり意味がない。クリミアの話は、あの中国でさえ承認していないんですよ。だからトランプ大統領が今頃ロシアに失望するのはちょっと遅い」

(「情報ライブミヤネ屋」2025年4月29日放送)

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