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日本バレーボール協会 川合俊一会長

【会見】「お金は“スーパーチャット”に使った」バレーボール協会で会計担当理事が約2600万円着服 川合俊一会長が謝罪

 バレーボール界に衝撃です。大阪府バレーボール協会の会計担当理事が、約2600万円を着服していたことが発覚しました。これを受け、6月28日午後、川合俊一日本バレーボール協会会長出席のもと会見が行われ、川合会長は「本件を重く感じ、しっかり受け止める」と述べました。

大阪府バレーボール協会 小比賀恵一会長

 大阪府バレーボール協会の小比賀恵一会長は会見で「大阪府バレーボール協会内で、2005年~2021年の途中まで会計を担当していた男性理事が、協会資金2579万円を着服したことが判明した。こういったことはあってはならない不祥事だ。皆様の信頼を裏切ることになり、大変申し訳ない」と発表しました。

不祥事の概要

 大阪府バレーボール協会によると、約3年前に4700万円の使途不明金がある事が発覚し、そのうち約2600万円について、会計担当理事が着服していたことが判明したということです。会計担当理事は「着服した金は、インターネット上の“スーパーチャット”の課金につぎ込んだ」と話しているということです。また、残る約2100万円は使途不明のままです。

会計担当理事が課金した“スーパーチャット”とは

 会計担当理事が課金した「スーパーチャット」とは、2017年から始まった、「YouTube」ライブ配信などでの“投げ銭” (ネット上での配信などに対してファンがオンラインで送金する行為)機能のことです。チャット(コメント)欄で「スーパーチャット」を購入してコメントを送信すると、目立たせたコメントが一定時間、固定表示されるというもので、購入した金額で目立たせ方や文字数が変わり、例えば100円~199円だとチャット欄に“投げ銭”したことだけが表示されますが、5万円だと350文字が5時間表示されます。自分の好きなユーチューバーに覚えてもらったり、応援したりすることができるシステムです。

川合俊一会長就任時の言葉

 2022年3月に日本バレーボール協会の会長に就任した川合俊一氏は就任会見で、「日本バレーボール協会の将来が懸かる極めて重要なタイミングで声をかけていただき、これ以上なく身の引き締まる思いがしている。不退転の覚悟を持って、協会を立て直すべく職務に当たって参りたい」と語り、コンプライアンスの強化とガバナンス(組織統治)の確立を表明していました。

再発防止策については

 28日に行われた会見で大阪府バレーボール協会は、再発防止策について、「会計決裁規定を整備するとともに、当面は公認会計士の指導の下で会計処理をすることにする。また本件は、組織が十分機能していなかったことが大きな要因なので、組織内に改革プロジェクトチームを立ち上げ、組織改革に取り組む」としています。

パリ五輪に向け日本勢は好スタートを切っている

 今、バレーボールは人気が高まっていて、協賛金や入場料など大きなお金が動いている中で、コンプライアンスやガバナンスが働いていないというのは問題です。現在日本のバレーボールは、ネーションズリーグで女子が8戦全勝、男子は6勝2敗と好成績を収め、次の舞台に進むことが決まっています。その後も世界選手権や2024年にはパリオリンピックもある中での不祥事なので川合会長には徹底的に膿を出してもらいたいものです。


(情報ライブミヤネ屋 2022年6月28日放送)

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