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『コカ・コーラ愛』に満ちあれたトランプ大統領

【前代未聞】コーラ1日12本⁉“健康不安説”飛び交うトランプ大統領がコカ・コーラの“味”に物申す?『アメリカを再び健康に』も、自身の食生活は…

 強さ・たくましさを売りにしてきたドナルド・トランプ大統領(79)に囁かれた健康不安説。早々に検査結果を公表し疑惑を払拭したものの、夕食にハンバーガー4個を平らげるなど、食生活への関心は高まるばかりです。一方、『Make America Healthy Again(アメリカを再び健康に)』を掲げ、大好物のコカ・コーラに原材料変更を要求したという話も…。トランプ大統領の思惑とは?デーブ・スペクターさん&野村修也弁護士の解説です。

■トランプ氏に“健康不安説” 憶測に即対応した狙いは?

トランプ大統領に健康不安説

 トランプ大統領の健康不安説については、一部メディアが「“手のあざ”をメークで隠しているのではないか」「足のむくみがある」と報じ、ネット上では「トランプ氏が非公表の病気を患っているのでは?」という臆測が飛び交っていたといいます。

健康状態は極めて良好

 そんな中、2025年7月17日にホワイトハウスは、「検査を受けた結果、特に70歳以上に多く見られる『慢性静脈不全』と診断された」と発表しました。担当医師によると、検査結果は全て正常の範囲で、健康状態は極めて良好だということです。

“手のあざ”の原因は?

 また、“手のあざ”の原因は『頻繁に握手をしていること』と『心臓血管疾患の病気予防のために服用しているアスピリンによる軽い炎症』だということです。トランプ大統領はバイデン前大統領が在任中に「健康状態を隠していた」と批判していたため、自身の検査結果を公表し、違いをアピールする狙いがあるのではないかとみられています。

■朝からコーラ、夕食にハンバーガー4個…“元気”な食生活に驚き

トランプ大統領の一日の食事

 『ビジネスインサイダー』は2024年11月13日、そんなトランプ大統領の『一日の食事』を報じていました。

▼朝食 ダイエットコーラ
▼昼食 ステーキ(ケチャップ添え)、付け合わせのサラダ、ダイエットコーラ
▼夕食 ハンバーガー4個、チョコレートミルクシェーク1個、ダイエットコーラ
▼間食 トルティーヤ・チップス、ダイエットコーラ

 大のコーラ好きで知られるトランプ大統領は、ダイエットコーラを一日に最大12本飲むとも報じられ、大統領執務室には執事にコーラを届けてもらう“コーラボタン”(赤いボタンのついた木箱)を設置しています。

野村修也弁護士

Q.トランプ大統領は元気ですね?
(野村修也弁護士)
「元気ですね。日本で安倍元首相とゴルフしたときに同行していた人から聞いたんですが、トランプ大統領はハンバーガーのバンズを開けて中身が見えなくなるぐらいケチャップをかけるらしく、『どう考えても体に悪い』とみんな思ったみたいです」

デーブ・スペクターさん

(デーブ・スペクターさん)
「この食生活を考えると健康ですが、せっかくゴルフをするのにボールまではカートに乗るんです。歩けば、もっと健康なんですが」

■コカ・コーラの味が変わる⁉トランプ氏が原材料変更を要求か

トランプ大統領とコカ・コーラ会長は仲良し?

 そんなトランプ大統領は2025年7月16日、自身のSNSにて、「コカ・コーラ本社が米国内で販売する飲料にサトウキビ糖を使用することに合意した」と発表しました。アメリカのコーラはコーン・シロップ(トウモロコシのでんぷんを酵素や酸で分解し糖に変えた糖液)を使用していて、ロバート・ケネディ・ジュニア厚生長官は「長年にわたり高い肥満率の原因となる“毒”」と批判しています。

 トランプ大統領は「彼らにとって非常に良い動きとなるだろう。やがて分かる。単純に、そのほうがおいしい!」と話していて、コカ・コーラ社は「トランプ氏の熱意に感謝しています。詳細について近く発表する予定」としています。

Q.トランプ大統領とコカ・コーラ会長は仲が良いんですよね?
(デーブ・スペクターさん)
「ただ、とりあえず検討しますと言っているだけで、恐らく『何もやりません』という意味だと思います」

MAHA=アメリカを再び健康に

 ジョン・F・ケネディ元大統領のおいであるロバート・ケネディ・ジュニア氏は、2025年2月に厚生長官に就任し、『アメリカを再び健康に』政策(Make America Healthy Again=MAHA)を打ち出しています。アメリカ政治に詳しい早稲田大学・中林美恵子教授は、「MAHAには、『アメリカを再び偉大に』するためには国民が健康でなければならない、という考えも含まれている。そのため、トランプ大統領は自分の大好きなコカ・コーラの甘味料について指摘する流れになったのではないか」とみています。

コーン精製業者協会は苦言

 ただ、『ロイター通信』によると、コーン精製業者協会は「米国の飲料業界から高果糖コーン・シロップが完全に排除された場合、トウモロコシ農家の収入は大幅に減り、サトウキビ糖の需要を賄うため輸入が増加する可能性がある」としています。

専門家からも疑問の声

 また、専門家は「サトウキビ糖に特段の健康上の利点はない。栄養士の間では、どの糖であれ摂取量を制限するのが最善との見解が一般的」との見解を示しています。

裏には政治的思惑が?

 そして、デーブさんによると、「サトウキビの最大メーカーはトランプ氏の支持者」ということです。

Q.政治的思惑が?
(デーブ・スペクターさん)
「何かあると思います。多分、国営化して“国家コーラ”にしたいんじゃないかな」

(野村弁護士)
「最近は企業側も儲けだけではなく、社会の課題を解決することと企業収益を一体化させるのがトレンドです。とりあえずうまいこと言っているようには見えますが、どうしても何か裏がありそうな感じが拭えないので、本当にこれでいいのかと思います」

(「情報ライブ ミヤネ屋」2025年7月22日放送)

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