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【卑劣】セルフレジで“万引き”の瞬間!被害は年間500万円にも…店側も頭を悩ませる巧妙な手口とは
2025年8月18日 UP
全国でも広がりを見せるセルフレジ。今、そのセルフレジを使った悪質な万引きが相次いでいるといいます。防犯カメラが犯行の瞬間を撮影。店側も頭を悩ませる巧妙な手口とは―
■年間500万円の被害…セルフレジでの万引き相次ぐ
セルフレジを悪用した万引き被害が急増傾向にあり、店側は頭を悩ませています。
(スーパー田子重 登呂田店・近藤将也店長)
「1年間で500万円ほど、この店舗で被害が発生しています」
全国万引犯罪防止機構が、小売店5社に聞き取った調査によると、セルフレジを悪用した万引き被害は2024年の1年間で2000件あまりで、小売店にとっては大きな痛手となっています。
2025年7月27日に番組が取材したのは、冷凍カツオの水揚げ量日本一を誇る静岡県・焼津(やいづ)市にあるスーパーマーケット。店内を見ると、有人レジよりもセルフレジのほうが多くの台数を占めています。
(近藤店長)
「セルフレジの導入のきっかけは、人員不足の問題もありますが、人件費が一年間で20%ほど削減できています」
しかし、そのセルフレジで今、悪質な万引きが急増しています。その巧妙な手口とは…
(近藤店長)
「例えば、お米を手前に置いて、他の商品をスキャニングします。そのときにお米を一緒に入れるというケースも多いです」
(近藤店長)
「他のケースだと、お米・トイレットペーパーなどを(買い物カートの)下に置いて、すべての商品の精算が終わると、そのまま退店してしまうケースもあります」
ほかには、もやしとチョコレートを重ね、安いもやしの代金だけを精算したり…
6缶パックのコーヒーを購入する際、1缶分のバーコードのみをスキャンして精算するケースもあったといいます。
セルフレジの周辺に設置された防犯カメラは、実際の万引きの瞬間を記録していました。
こちらの人物は、食パンとレトルト食品を慎重に重ね合わせると、食パンのバーコードのみを通し、そのまま2つともマイバッグへ…。
さらに、2つの弁当を重ねると、こちらも1つ分のみ精算し、2つとも持ち去りました。
こちらの人物は慣れた様子で商品のバーコードをスキャンしていきますが、よく見てみると複数の商品はバーコード精算がされないまま、持参したバッグに入れていました。
(近藤店長)
「商品を2つ持って、1つしかスキャニングしない場合とか、従業員が見えないところでの“操作ミス”あるいは“万引き”の可能性もあるかなと…」
■無人販売店でも同様の被害が
同様の被害は24時間営業の無人販売店でも起きています。
店に入り買い物カゴを手にした人物。その中に次々と商品を入れると、精算のためセルフレジへ…。
携帯電話を取り出しキャッシュレス決済をするようですが、映像をよく見るとバーコードをかざすフリをしただけのようにも見えます。
店のオーナーによると、この日は馬刺しや弁当、アイスクリームなど、約1万円分が盗まれたといいます。
セルフレジを悪用した無人販売店や、スーパーでの万引きですが、『スーパー田子重 登呂田店』では、対策の一つとしてセルフレジの横に防犯カメラの映像を映していました。
(近藤店長)
「こちらの画面でも、お客さまが見える形となっています。もちろん疑っているわけではないですが、お客さまに分かっていただく形にしています」
一方、客側からはこんな提案も…
「せっかくの機械なので、通さないのを(未精算の商品を)チェックできるような仕組みがあったらいいなと思っています」
(「情報ライブミヤネ屋」2025年7月28日放送)


