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元・大阪府知事 橋下徹氏

【独自解説】橋下氏が提言「専門家は批判を恐れずにリスクの評価を」 感染者急増で対策に専門家の意見が分かれる

橋下徹の疑問“感染者急増” 今までの対策で本当に大丈夫?

 新型コロナの感染者が急拡大しているなか、元・大阪府知事の橋下徹氏は、「専門家は減った原因もきちんと確定できていないし増えた原因も分からない。これで今までと同じような対策でいいのか」と疑問を呈しました。

(橋下元府知事)
「2021年12月の頭、東京でも感染者数が1桁になりましたよね。あのとき、一斉にどの番組も専門家の皆さんを呼んで、原因はって聞いても、みんな分からない、神のみぞ知ると。だから人流の話と感染拡大はリンクしているのか、リンクしていないのか、よく分からないって言っていたのに、今のように増えてくると一斉にどの番組もみんな人流抑制ってなるわけです。専門家の皆さんにも分からないことあると思うのですが、感染拡大を阻止するためには、人流抑制だっていう人たちと、そうじゃない専門家の皆さんの意見をオープンで戦わしてもらいたい。いろんな場所でそれぞれの立場で言うから、もう分からない。一緒の場に出て、議論してもらいたい。」

WHO(世界保健機関)の見解

 また、1月4日のWHOは「これまでの変異株と比べて、オミクロン株は症状が軽い可能性が高い」という見解を発表したことについては…

「海外では僕らの感覚とは違うことになっている。オミクロン株を軽く見ているような所があるわけです。けれども、日本では、これから危ない、油断は禁物、しっかりと対策をという専門家と、海外と同じようにオミクロン株は弱毒だと言う専門家がいる。これも、いろんな意見の専門家の方たちと今の日本の政府に設けられている専門家会議の皆さんで、オープンに議論してもらいたい。いつもそれぞれが、それぞれの場所で発信するので、判断しにくい。」

橋下徹の提言「これからの日本の感染対策は“地域医療”」

沖縄の感染者急増について・・・

 沖縄県で感染者が爆発的に増えていることについて、筑波大核客員教授、徳田安春医師は「感染者数が過去最高となる可能性は否定できない、今後感染者が爆発的に増えると一般診療に影響が出る恐れもある」としています。

(橋下元府知事)
「新型コロナに感染したら全員をどんどん入院させる、これで保健所業務を圧迫するというのは、全部保健所で管理させるからで、基準を早く明確化してほしいと思います。僕は菅さんの英断だと思ったのですが、自宅療養でできる人たちは自宅療養で、地域のお医者さんのほうでしっかりと対応してもらう。そうじゃない入院させなければいけない患者さんを徹底的に治療していく。これに早く移らないと医療ひっ迫が生じることは、今までの経験で分かっているわけです。ここを専門家が言わないと、なかなか政治家はそこまで言えない。政治家としては、感染者数を抑えないと、支持率に影響する。感染者数が増えると支持率が落ちるから、感染者数を抑えようとするのですが、そうではなくて容体が悪化した人を病院で救うんだということを明確にゴールにして、軽症者の方や無症状者の方は入院をさせないという方針を、政治が専門家と一緒に打ち立てなければいけないわけです。」

橋下徹の提言「専門家は批判を恐れずにリスクの評価を」

(橋下元府知事)
「専門家はずっとこれまでの2年間リスク評価をやっていない。言うことといえば『気をつけましょう・これから危ない・油断は禁物・しっかり対策を』それは分かっています。いろんな病気との比較の中でこのオミクロン株っていうのはこれぐらいのリスクですよって言わない。これぐらいのリスクですからっていうふうに言われたらそれに合わせて、われわれも行動をします。今の専門家はもう各々のスタンスが決まっているので、いろんなスタンスの人が中に入って、オープンの場でこの感染症のリスクを議論するような、そういう仕組みを僕は岸田さんに作ってもらいたい、それを見たいです。」

(情報ライブ ミヤネ屋 2022年1月5日放送)

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