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【独自解説】WBCいよいよ準決勝、強豪メキシコ戦!大谷選手の“親友”が先発!?ポイントは「攻守の主導権を先に掴むこと」攻略法を専門家が解説
2023年3月21日 UP
3月21日、世界一奪還に向け準決勝に挑む侍ジャパン。元日本ハムファイターズの岩本勉氏と、MLBジャーナリストのAKI猪瀬氏が、注目の選手や、強敵アメリカ・プエルトリコに打ち勝った強力打線を有するメキシコ戦のポイントを解説します。
元日本ハムファイターズの岩本勉氏は、メキシコの先発投手P.サンドバル投手(26)に注目しています。サンドバル投手は、2022年シーズンは27試合登板、6勝9敗、防護率は2.91、さらに対左打者の被打率は.151ということです。エンゼルス・大谷翔平選手のチームメイトで、今春のキャンプでは常にキャッチボールをしたり、クラブハウスの席も近く冗談を言い合い、シーズン中、一緒に焼き肉店に行く仲だということです。
Q.サンドバル投手の防護率が2.91というのは、先発投手としては大合格の数字ですよね?
(元日本ハムファイターズ 岩本勉氏)
「そうですね。27試合で3点を切っている防御率というのは、チームとしても勝利を計算できるピッチャーとして重宝していると思います」
Q.サンドバル投手は対左打者の被打率が.151で、“左キラー”といわれています。日本の上位打線は左打者を並べていますが、どうなるのでしょうか?
(MLBジャーナリスト AKI猪瀬氏)
「対右打者の被打率が.271ありますし、ホームランも右バッターは8本打っていますので、右に頑張ってもらえばなんとかなるのではと思います」
Q.勝利のカギを握る打者は誰ですか?
(岩本氏)
「先発ピッチャーに良い仕事をさせないという意味では、1番打者のL.ヌートバー選手、2番の近藤健介選手の2人が相手バッテリーにプレッシャーを与えたいということです。どうやっても3番の大谷選手と対戦する時はプレッシャーがかかりますので、左殺しのピッチャーに対して、左バッターがいきなり苦戦を感じさせるのが重要だと思います」
Q.メキシコの投手陣は2番手以降もメジャーで実績を残している若い選手がたくさんいますが?
(AKI猪瀬氏)
「そうですね。でも、まずはサンドバル投手を攻略しないといけません。サンドバル投手のチェンジアップはメジャーの世界では魔球と呼ばれていて、チェンジアップを投げると、空振り率がなんと44%を超えるのです。ただ、大きな弱点が一つだけあります。立ち上がりが非常に不安定なので初回から3回までの防御率は3.44、四球の数も42と特段に多いので1回~3回までに点を取ることができれば侍ジャパンは楽勝だと思います」
メキシコは強敵アメリカ、プエルトリコに打ち勝った強力打線も有しています。1番のアロザレーナ選手(28)は、今大会絶好調といわれ打率は.471を誇ります。3番のメネセス選手(30)は、元オリックス・バファローズで“日本キラー”といわれています。さらに、4番のテレス選手(28)は、2022年シーズンはリーグ5位の成績となる35本塁打を打っています。
Q.メキシコの強打線は、好勝負になりそうですね?
(岩本氏)
「準々決勝で大谷選手が初回から飛ばしていきましたので、先発の佐々木朗希投手も初回の第一球目から全力で飛ばしていいと思います。攻撃・守りのペースの主導権を日本が先に掴み、マウンドに上がるピッチャーは全球ウイニングショットで、絶対に後手に回らない圧倒的な力を見せつけるのがポイントだと思います」
(「情報ライブ ミヤネ屋」 2023年3月20日放送)


