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【独自解説】渡辺徹さん「甘い言葉をかけてはいけない」役者の道選んだ裕太さんに嬉しさ見せるも厳しい決意 深い親交あった関係者2人が明かす家族秘話
2022年12月7日 UP
11月28日、俳優でタレントの渡辺徹さんが敗血症のため亡くなりました。そして12月5日、妻の榊原郁恵さんと長男でタレントの渡辺裕太さんが、訃報後初めて公の場で会見を開き、徹さんの生前のエピソードなどを、笑いを交え気丈に語りました。今回は、徹さんと深い親交があった、スポーツニッポンの森俊幸さんとフリーアナウンサーの垣花正さんが、徹さんの知られざる秘話を明かします。
Q.ご家族の方は悲しみの中にいると思うのですが、会見でときおり笑いが起こるというのは、郁恵さんの人柄が出ていましたね。
(森俊幸さん)
「渡辺徹さんは亡くなられているのですが、郁恵さんは、徹さんの明るさを皆さんに伝えようと心に決めて、こういう形の会見をしたんだと思います」
Q.渡辺徹さんの病状は急変だったようですね。
(森さん)
「19日に熱が出て、20日に入院されて、そのままICUに入って28日に亡くなっていますので、心の準備もできなかったと思います」
Q.垣花さんは、渡辺徹さん郁恵さんご夫婦とはもう長いお付き合いなのですか?
(垣花正さん)
「私の最初のラジオ番組のパートナーが郁恵さんだった、というご縁で、徹さんとも15年くらいのお付き合いがあります。ご家族全員と仲良くさせていただいています。」
Q.徹さんの病状が悪化する中でも、郁恵さんはラジオ番組に参加されていたそうですが?
(垣花さん)
「徹さんが亡くなった11月28日に、郁恵さんがどうしてもラジオの収録に行かなければいけなかったので、徹さんに『お父さん、ラジオの収録行ってくるから待っててね』と声をかけてラジオ局に向かったと聞いています」
Q.渡辺徹さんのご家族はどんなご家族ですか?
(垣花さん)
「絵にかいたような温かいご家族です。忘年会は『渡辺徹ショー』になるのですが、徹さんのスタイリストやマネージャー、郁恵さんのマネージャーはじめ、裏方さん、仲の良い芸能人が集まります。いつも徹さんが全体を見て盛り上げるんですが、その中で一番笑っているのが郁恵さんでした。また、徹さんにラジオに来てもらっても、いつも郁恵さんのエピソードを話してくれて、徹さんが出演している最中に、郁恵さんから私の携帯に『昨日渡辺は、タケノコご飯を2回おかわりしたので、今日は上機嫌です』とメールが来たり、本当に仲の良いご夫婦でした。そして徹さんは、裕太さんが仕事に役者を選んだことを大変喜んでいましたが、『裕太が自分の背中を見ていてくれたようで実は嬉しいんだけど、芸能人の子どもなので甘い言葉をかけてはいけないと思う』というようなことを、CM中によく話していました」
Q.亡くなって改めて思うのですが、渡辺徹さんは偉大な役者でしたよね。
(垣花さん)
「徹さんの舞台を見ると、本当にすばらしい役者さんでした。この前、郁恵さんが徹さんの役作りの話をしていたのですが、徹さんの口癖は『俺は下手な役者だから』という言葉だったらしいんです。『徹さんは、いろんな役をするにあたって、その人の本を読みあさり、時代背景を調べ尽くして舞台に臨む人だったよね』と郁恵さんは言っていました」
Q.会見は、郁恵さんの気持ちが表れていましたよね。
(垣花さん)
「郁恵さんの『渡辺徹という人を、明るい印象のまま、みんなの心に残したい』という思いが、ものすごく会見に現れていたような気がします」
Q.近年、徹さんは、ことあるごとに郁恵さんに感謝の言葉を伝えたり、プレゼントを贈ったりしていたそうですね。
(森さん)
「渡辺徹さんは30代で糖尿病を患って、ずっと闘いだったと思います。私たちの取材でも『悔いのないように生きていきたい』というようなメッセージを残されています。なので、自分にいつ何かあってもいいように、ご家族の方にもちゃんと気持ちを伝えていたんだと思います」
Q.郁恵さんにはゆっくりしていただいて、裕太さんはじめ息子さんたちに郁恵さんを支えてもらいたいと思いますよね。
(垣花さん)
「微力ながら、私とラジオ番組のリスナーで、徹さんの代わりに、郁恵さんや裕太さんを応援しようと思います」
(情報ライブミヤネ屋2022年12月6日放送)


