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【ナゼ】大量の「カキ殻」が砂浜にびっしり⁉人気の海水浴場が海開きを断念 なぜ漂着?回収できないワケとは
2025年7月28日 UP
本格的な夏を迎え、全国各地の海に海水浴客の姿が見られるようになりました。一方、宮城県には、本来なら海開きしているはずが、海開きを断念せざるを得ない海水浴場があります。その原因は、まさかのカキの殻でした。
■カキの殻で海開き断念…なぜ市は回収しないのか
番組が訪れた宮城・石巻市『渡波(わたのは)海水浴場』は、JR石巻駅から車で10分、市街地からもアクセスの良い場所にあります。東日本大震災で大きな被害を受け一時閉鎖されていましたが、2018年に再開され、1億3000万円の復興予算を投じて多目的広場や駐車場を整備しました。また、30億円をかけて防災緑地も作られ、夏になると多くの海水浴客が訪れていました。しかし、2025年の夏は海水浴場の設置を中止しました。
その理由が、砂浜を埋め尽くす大量のカキの殻です。宮城県によると、台風5号が過ぎ去った7月16日、カキの殻が打ち上げられているのを発見。その2日後に確認すると、砂浜の一部をカキの殻が埋め尽くしていたといいます。さらに、この殻は海中にも堆積しているため、足の裏をケガする人も…。
宮城県東部地方振興事務所・水産漁港部の千田知弘統括部長は、「海水浴客が安全な状況ではない。モニタリングして、状況を把握した上で対策を考えたい」としています。しかし、カキ殻は“自然物”の扱いで、石巻市は現段階で回収する予定はないということです。
Q.“自然物”だと回収しないんですか?
(嵩原安三郎弁護士)
「廃棄物だと廃棄物法などで回収費用が出たりしますが、自然物に対しては市の予算をどこから持ってくるかが問題なんだと思います」
■カキ大量漂着の原因は?
宮城県の主なカキの養殖方法は、海面にロープを浮かべ種ガキを付着させた原盤(ホタテの貝殻など)を連ねて海中に垂らし、カキを育成する『延縄垂下式(はえなわすいかしき)』です。しかし、養殖過程でカキが“脱落”することもあるといい、石巻市産業部観光政策課・内藤昌利課長は「養殖場から脱落したカキ殻が潮で流されてきた可能性も」との見解を示しています。ただ、実際の要因は特定できていません。
石巻市には海水浴場が5か所あるため、『渡波海水浴場』だけに費用をかけてカキの殻を回収するのは難しく、様々な事情を考慮したうえで、今回は海開きを断念したといいます。市としては、他の4か所は海開きしているので、そちらを利用してほしいと呼びかけています。
(「情報ライブ ミヤネ屋」2025年7月25日放送)


