記事
【ナゼ】相次ぐ葬儀トラブル!格安葬儀のはずが“数百万円”上乗せも⁉さらにお布施の75%は葬儀社への“手数料”になっている可能性も
2025年12月13日 UP
今、葬儀を巡るトラブルの相談が急増しているといいます。中には不可解な高額の見積もりを提示し、知らないうちに契約させようとする悪質な事例もあります。さらに、遺族には知らされていないお布施の“高額手数料”の実態も。知っておくべき葬儀の裏側を解説します。
■格安葬儀サービスの広告に注意!知らない間に高額見積もりに…
国民生活センターが受けた『葬儀サービス』に関する相談件数は年々増加傾向にあり、2024年度は978件と過去最多となっています。その多くが高額料金の請求や説明不足だということです。
実際の相談事例を見ていきます。
ケース①父親が亡くなり、“家族葬40万円~”と広告を出していた葬儀社に依頼したところ、「お宅はこのプランではできません」と言われました。そこでオプションを追加され、さらに価格表は担当者の手元でよく見えなかったということです。広告では“40万円~”となっていましたが、結局250万円の家族葬を勧められ、仕方なく契約をしてしまったということです。
ケース②夫を亡くした60代の女性が、ネットで葬儀を依頼しました。すると、葬儀社から「200万円です」と言われ、「お金がないので安くしてください」と話したところ、「じゃあ140万円です」と言われました。
以前から交流があった住職に相談したところ、「うちでやれば70万円くらいでできますよ」と話があったので、それを葬儀社に伝えると、「じゃあ70万円でうちもやります」と言ったといいます。
消費者支援機構関西理事・松尾善紀弁護士によると、「ネットでの広告が容易になり、業者の価格競争が激化している。格安と打ち出して集客し、最終的に高額に誘導するなど、広告が巧妙化している」ということです。
こんな広告には注意して下さい。『追加料金不要』という言葉です。松尾弁護士は「小さい字で『追加料金が発生する場合があります』と書いていることもあるので、チェックが必要」だといいます。
さらに、広告の『写真』にも注意が必要です。「掲載されている料金では提供できない豪華な祭壇、供花、棺などの写真を使用している場合もある」ということです。
葬儀トラブルに遭わないためには、
●すぐに契約しない
●最終的な料金や内容を確認する
●複数社から見積もりを取る
という点が、大切だといいます。
松尾弁護士によると「突然の死は限られた時間と情報で判断しなければいけない。生前に準備するのが理想」だということです。
■お布施は75%が手数料⁉僧侶「赤字になることもある」
お布施とは、読経や戒名などのお礼として僧侶に渡すお金です。葬儀代などは葬儀社に渡し、僧侶には直接お布施をお渡ししますが、そのお布施から、葬儀社に手数料を払っているということです。
(神奈川県仏教会 事務局長・横溝常之住職)
「昔は10%くらいだったが、最近、葬儀社から高額な手数料を取られる」
大手葬儀社から僧侶に配られた内部資料を入手しました。とある大手葬儀社が東京都内で行う葬式の一部に関するもので、『お布施額表』と書かれています。火葬式の総額10万円のお布施のうち、僧侶が受け取る『お布施金額』は2万5000円で、葬儀社の『手配手数料』が7万5000円と書かれています。
遺族がお布施として支払った総額の75%が、葬儀社の手数料になっているということです。
(元ユニクロ最年少執行役員・神保拓也氏)
「私が昔、銀行員だったときに、宗教法人やお寺への融資を担当していた時期があって、この裏事情を詳しく知っているんですが、これは基本的に力関係の話です。昔はお寺が直接お客さんを取れていたんです。しかし檀家が減って、直接お客さんが取れなくなってしまったので、葬儀社のネットワークを借りて、集客を代行してもらっているという構図になっているんです。結局、ビジネスでいうと、お客さんを呼べる人が一番強いので、ほぼ、そこの言い値でお金を握られてしまうという構図になっています。核家族などがすごく影響していますね」
この問題について横溝住職は、「高額な手数料は遺族に明かされていない。お布施は高いというイメージがついているが、赤字になることもある」ということです。
東京23区内、150の葬儀社が加盟する『東京都葬祭業協同組合』によると、「僧侶から葬儀社に紹介料として手数料を支払うことはあるが、10%~20%程度で、75%はありえません。お布施は宗教行為に対するお礼であり、僧侶より葬儀社が手数料を取ることは、適切ではありません」ということです。
(「情報ライブミヤネ屋」2025年11月28日放送)


