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　「英国王室メンバーは洋服で全てを語る」ということで、ロイヤルファミリーのファッション戦略や英国王室のファッションを長年ウォッチし続けているスタイリストのにしぐち瑞穂さんとデーブ・スペクターさんが解説します。

次々と王室のタブーを破ってきたメーガン妃

　まずはメーガン妃のファッションなのですが、「おしゃれで憧れの女性でいたい」という思いから、これまで次々と王室のタブーを破ってきたといいます。例えば、「コートを肩掛けにする」「バッグをななめ掛け」「素足」などです。

Q.これらはタブーとされているのですか？
（にしぐちさん）
「コートの肩掛けはお仕事のときはだめですよね。『ちゃんと着ましょう』ということです。上から目線にも見えますし、他の王室メンバーがこういう着方をしているのを見たことはないです。バックの斜め掛けはトレンドを一早く取り入れているのですが、お休みの日ではないので、クラッチのほうがいいです。素足はNGです。女性アナウンサーも素足ではないですし、正式な時に素足はNGです」

　「素足」を巡っては、2018年のヘンリー王子とメーガン妃の結婚式にシャーロット王女が素足で参列したことも話題になりました。複数のメディアは、シャーロット王女のこの衣装をめぐって、メーガン妃とキャサリン皇太子妃との間に確執があるのではないかと伝えました。

（デーブ・スペクターさん）
「王族の子どももストッキングを履いていないといけません。結婚式のときはストッキングの色も合わせた方がコーディネイトできていいのですが、メーガン妃が『いらない』と言って、そこで確執が生まれたと言われています」

　その5か月後のアンドルー王子の娘のユージェニー王女の結婚式では、シャーロット王女はタイツをはいていたということからヘンリー王子とメーガン妃のときは例外だったということがわかります。

Q.こういうことは、王室に入ったときにメーガン妃に誰かが教えるのではないですか？
（にしぐちさん）
「結婚したときに、メーガン妃にもアドバイザー的な人が付いています。ですので、例えばメーガン妃がエリザベス女王に初めて会うときは、ストッキングをちゃんと履いています」

Q.「私はアメリカ育ちよ」というのを見せたいというのもあるのでしょうか？
（にしぐちさん）
「ファッションの軸が、王室のTPOより自分のカッコよさにあるということですね」

　5月のメーガン妃の衣装ですが、ゴージャスな金色のドレスは「ジョハンナ オーティズ」で約25万円、「トム・フォード」のサンダルが約18万、そして「キャロリーナ ヘレラ」のクラッチバッグは約17万円という中で「Ｊ・クルー」のイヤリングが約5600円となっています。

Q.イヤリングだけ飛び抜けて安いのはなぜなのでしょうか？
（にしぐちさん）
「本来メーガン妃はとてもジュエリーが好きです。ピアスなどもかなり高価なものが好きなのですが、おそらく、キャサリン皇太子妃のように1つはお手頃なものを入れて、好感度を意識しているのだろうと思います」

キャサリン皇太子妃はプチプラブランドのZARAを愛用

　そのキャサリン皇太子妃は、レンタルや同じ服の着回し、プチプラブランドを利用して庶民への親近感を高めているということです。例えば1着のキャメルのコートを2020年から4年間着回ししています。

Q.何度も着回ししていて違和感がないのでしょうか？
（にしぐちさん）
「キャサリン皇太子妃は、着回しクイーンと言われています。キャメルのコートは、計5回は着まわしています。ブランド自体も少しリーズナブルなものになっています。それからキャサリン皇太子妃は一度も同じコーディネイトはしません。ピアス1つでも変えます」

　さらにキャサリン皇太子妃はプチプラブランド「ＺＡＲＡ」の愛好家だということです。

Ｑ．イギリスの一般国民もできるファッションだということになりますね？
（デーブ・スペクターさん）
「ＺＡＲＡはスペインのブランドですが、お値段がお手頃です。基本的には自分の国・英国のデザイナーの服をなるべく着るのですが、高額なものになってしまうのでＺＡＲＡを着ると『贅沢ばかりしていない』という印象になります」

不仲説のヘンリー王子は自分の居所がない？不仲説も…

　メーガン妃はセレブ入りを熱望しているのに大苦戦しているということです。そしてメーガン妃には、最近パーティー三昧という報道もあります。イギリスの「ザ・サン」は、カリフォルニア州にある自宅近くに住む友人たちの証言として「最近よくパーティーでメーガン妃に会う」と伝えています。「メーガン妃が一人でパーティーに出かけ、ヘンリー王子は留守番しているようだ」とも報じています。そしてメーガン妃はウインザー家をしのぐアメリカのお金持ち超有名一族のメンバーと親しくなっている、という情報もあり、イギリスの「スカイニュース」など複数メディアが「ヘンリー王子は数か月前から離婚弁護士に接触している」など不仲説を報じています。

Q.ヘンリー王子はメンバー専用のクラブに入って「一人になりたい」と言っているという話がありますが、そんな中メーガン妃はいろいろなパーティーに出ているとなると、いっそう別々の行動をしていることになりますね？
（デーブ・スペクターさん）
「二人が今後一緒の方向に行くのか、将来は別に一人でも大丈夫となるのか分かりませんが、ヘンリー王子は、アメリカですることがなくて浮いている状態です。対してメーガン妃は生まれ育った場所なので何やってもOKです。彼女はハリウッドの憧れが大きい中、ヘンリー王子は自分の居所がなく暴露トークもネタ切れなので、行き詰まっているという印象まであります」

Q.ヘンリー王子はアメリカではすることがない状態なのですか？
（にしぐちさん）
「することがない上に友達もいません。イギリスの友人にも縁を切られ気味です。あと、何と言ってもメーガン妃のお母さんがいつもいるという話なので、息が詰まっているのではないでしょうか」

(「情報ライブ ミヤネ屋」2023年6月6日放送)