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【独自解説】「人影がないのに、どのマンションも灯りだけはついている」人気ユーチューバーが現地で見た北朝鮮の“ミステリー” さらに注目の“後継者問題”を直撃⁉娘の“名前”に隠された驚愕の考察とは―
2025年4月18日 UP
北朝鮮では6年ぶりに平壌マラソンが開催され、世界各国からランナーが集結。そんな中、ツアーに参加したイギリス人ユーチューバーが、現地ガイドに“後継者問題”を直撃⁉煌びやかに見える平壌の街の“ミステリー”にも言及。北朝鮮で今、何が?『コリア・レポート』編集長・辺真一氏の解説です。
■6年ぶり『平壌国際マラソン』開催 ツアーの費用と内容は?
『聯合ニュース』によると、2025年4月6日、6年ぶりに平壌国際マラソンが開催され、中国・ロシア・イギリス・ドイツ・インドなど45か国・地域から約200人が参加しました。『ロイター通信』によると、故・金日成主席の生誕行事の一つですが、2020年からは新型コロナの国境封鎖で中止されていました。
中国・北京の旅行会社『高麗ツアーズ』から5泊6日のツアーが組まれ、費用は一人約34万円(+ビザの発給手数料とマラソン参加費)。ツアーでは観光名所・ニュータウン・温室農場など、外国人が訪問したことのない場所も案内されたということです。
■イギリス人ユーチューバーが見た平壌ニュータウンの“ミステリー”
このツアーに参加したイギリス人のハリー・ジャガードさんは、約233万人の登録者を持つ人気ユーチューバーで、平壌訪問で撮影した映像(約30分)を2本投稿。その映像にあったニュータウンは新しい高層マンションが立ち並び、夜にもかかわらず大音量の音楽がかけられ、一際にぎやかな雰囲気でした。
ニュータウンを歩いたハリーさんは、「この通りには、ICBMにちなんで、『ミサイル・ストリート』という名前がつけられているそうだ。マンションのバルコニーを見回してみたけど、不思議なことに人が住んでいる気配がない。人影がないのに、どのマンションも灯りだけはついている。なんで人が住んでいないんだろう」と話していました。
Q.「人が住んでいる気配がない」とは、どういうことでしょうか?
(『コリア・レポート』編集長・辺真一氏)
「私もYouTubeや北朝鮮が配信した映像・写真を見ましたが、最初に見たときは米・ニューヨークと勘違いするような豪華絢爛な街並みでした。しかし、よく見ると、マンションの部屋は全て灯りがついているわけではなく、どこまで平壌市民が入居しているかはわかりません。ただ今回、北朝鮮が力を入れていることは、よくわかります。観光客に平壌市内を楽しんでもらおうと、5泊6日の間ずっと夜は電気をつけて、煌びやかに街を彩ったのではないでしょうか」
■注目の“後継者問題”を現地ガイドに直撃!その気になる回答とは―
一方、滞在中は「現地の人を撮影する際は先に許可取りを」「コンテンツの内容は政治的な話より文化・歴史・日常生活に重点を」「ドローンは使用しないこと」「150mm以上のレンズは持ち込まないこと」、ビデオ撮影時には「ガイドから離れない」「ガイドの許可なしに撮影しない」「金正恩総書記への敬意を欠く言動は慎む」「宗教的物品を配布しない」といったルールがありました。
そんな中ハリーさんは、金日成主席と金正日総書記の巨大な銅像がある『万寿台』を訪れた際、禁断ともいえる“後継者問題”を現地ガイドに直撃。
(ハリー・ジャガードさん/Harry Jaggard YouTubeより)
『君の周りで、金正恩総書記を見たことある人がいる?』
(現地ガイド/Harry Jaggard YouTubeより)
『直接お見かけしたわけではないですが、お写真を持っていますから。金正恩総書記のお姿を拝見すると、自然と心が惹きつけられるのを感じます』
(ハリーさん/Harry Jaggard YouTubeより)
『北朝鮮に訪れる外国人に、一番理解してほしいことは?』
(現地ガイド/Harry Jaggard YouTubeより)
『私たちの国には、偉大な指導者(金正恩総書記)がいるということです。指導者こそが国民の力の源です』
(ハリーさん/Harry Jaggard YouTubeより)
『金正恩総書記には、娘がいるだろう?』
(現地ガイド/Harry Jaggard YouTubeより)
『そうですね』
(ハリーさん/Harry Jaggard YouTubeより)
『彼女が次の指導者になるのかな?』
(現地ガイド/Harry Jaggard YouTubeより)
『私には、わかりません…』
他の質問には躊躇なく答えてきたガイドですが、突然の質問に戸惑いの表情を見せ、曖昧な答えとなっていました。
■“ジュエ”は朝鮮語で“あの子”⁉名前にまつわる驚きの背景
Q.ここまで聞いた人は初めて見ましたよね?
(辺氏)
「よく聞いてくれました。ただ、答えようがないですね。北朝鮮は、『金正恩総書記と常に一緒にいる女性は愛する娘さんだ』ということは公式に発表していますが、後継者かどうかについては一切発表していませんので、それについての踏み込んだ回答は絶対にするはずありません」
Q.“ジュエ氏”という名前も、米・元プロバスケットボール選手のデニス・ロッドマン氏の発言により広がりましたが、公式には発表されていないですよね?
(辺氏)
「北朝鮮は、朝鮮中央テレビも労働新聞も『ジュエ』という名前だとは一言も言及していません。万が一、彼女が別の名前だとわかれば、大変なスクープになります」
Q.朝鮮語で“ジュエ”は違う意味があるのではないか、という話もありますよね?
(辺氏)
「デニス・ロッドマン氏が金総書記のパーティに呼ばれて行ったとき、金総書記に『あの子の名前は?』と聞きました。それに対し、金総書記が朝鮮語で『あの子ですか?』と言ったんですが、“あの子”は朝鮮語で『저 아이(jeo ai)』なんです。저 아이(jeo ai)と주애(joe=ジュエ)は非常に発音が似ていますから、朝鮮語のわからないロッドマン氏が、それを名前と勘違いした可能性があります」
(「情報ライブ ミヤネ屋」2025年4月16日放送)


