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ヘンリー王子 問題発言・珍回答連発

【独自解説】ヘンリー王子回顧録が異例のヒットも裏では好感度が低下?チャールズ国王からイギリス邸宅の立ち退き要請?戴冠式の出席は…徹底解説

 回顧録「スペア」発売後、初めてツーショットが目撃されたヘンリー王子夫妻ですが、イギリスの邸宅の立ち退きを迫られ激怒しているという情報が入ってきました。さらに、ヘンリー王子はイベントや番組で問題発言や珍発言を連発しています。そしてチャールズ国王の戴冠式へ夫妻は出席するのでしょうか? デーブ・スペクターさんと多賀幹子さんのダブル解説でお送りします。

ヘンリー王子イベントの発言で物議 好感度低下へ

回顧録「スペア」はギネスに載る売り上げを記録(Penguin Random House)

 今年1月に発売されたヘンリー王子の回顧録「スペア」ですが、チャールズ国王やウイリアム皇太子との関係破綻や17歳のときのコカイン使用、従軍して派遣されたアフガニスタンでタリバン兵25人を殺害したことなどがつづられていて、発売1週間で320万部を売り上げました。初日での143万部の売り上げは、ノンフィクション本のギネス記録となっています。

ヘンリー王子・トラウマの専門医とイベントで対談(写真:ゲッティ)

3月4日、ヘンリー王子はこの回顧録に関する配信イベントに出席し、トラウマに関する専門医で作家のガボール・マテ氏と対談。自身について「“崩壊家庭”の出身で、私は人生を通じて若い時から家族とは少し違っていると感じていた」と語っています。この対談の中でマテ氏は、ヘンリー王子を“ADHD”(注意欠如多動症)と診断し「王室時代『多くのトラウマと苦しみ』を経験している」としています。

ジャーナリスト 多賀幹子氏

Q.ヘンリー王子は、母親が早く亡くなったことなどで傷ついていると思いますが、トラウマの専門医と対談するというのは、当然トラウマの話をするということですよね。
(ジャーナリスト多賀幹子氏)
「このイベントは「スペア」の出版社主催のイベントで、視聴するのに日本円で5000円と少し高いのですが、「スペア」を1冊差し上げますという仕組みになっています。1週間で320万冊も売れたのにもっと売りたい、という出版社の思惑が透けて見えます」

デーブ・スペクター氏

(デーブ・スペクター氏)
「このマテ氏も、ヘンリー王子とこの時しか会っていなくて、正式な患者でもないのに『ヘンリー王子は“ADHD”だ』というのはどうかと思います」

ヘンリー王子は、メーガン妃について「この世界(王室)から抜け出せなかった私を、別の世界から来た彼女が救い出してくれた」と語り、また薬物について「コカインは意味がなかったが、大麻はメンタルケアのためにとても役に立った」と話しました。これに対してデーブ氏は「専門家でもないのに、自分の経験のみで語るのはリスクがあって無責任との声もあがっている」としています。

Q.大麻について、この一文だけ見るととても危険なコメントに聞こえますよね
(デーブ氏)
「ヘンリー王子はメンタルヘルスのことを言っているので、メンタルで困っている人に『大麻が良いですよ』と勧めることになってしまい、怖い発言だと思います」

またヘンリー王子は「自分は被害者だと絶対に思っていない」と発言していて、世間の反応について「批判されればされるほど、もっと共有しないといけないと感じる。同じようなトラウマを持つ人たちの助けになりたい」と語りました。多賀氏はイベント全体の発言について「自分を理解してもらいたいという気持ちがとても強く、“焦り”を感じる部分もある」といいます。

Q.ヘンリー王子の様子がいつもと違っていたそうですが
(多賀氏)
「イギリスの心理学者がこの対談を見ていて、ヘンリー王子がいつもと比べて手の動きが大きかったり、前のめりになっていたり “焦り”を感じる、と言っています。確かに本は売れていますが、好感度はメーガン妃とともに二人で落ちる一方で、とくにアメリカで人気が落ちています。アンドルー王子よりも下になってしまっていますので、『分かってほしい・理解してほしい』というのが前面に出ていたようです」

ヘンリー王子・トーク番組で珍回答

 1月に出演したアメリカのトーク番組「ザ・レイト・ショー」の特別編が2月に公開され、ヘンリー王子は、自身の人生について質問に答えています。その中で「死後何になりたいか?」という問いに「ゾウになりたい。人間は死ぬと動物に生まれ変わる」と答えています。また、「好きな匂いは?」という質問には「妻の匂い」と返答していて、多賀氏は「昔は『母・ダイアナ元妃の香水の匂いが好きだ』と言っていたが、心境に変化があったのか」と指摘しています。また、残りの人生を五つの言葉で表すと?という質問にヘンリー王子は「自由・幸福・明瞭・スペース・愛」と答えています。デーブ氏は「プレッシャーから解放され、カリフォルニアにかぶれているように感じる」といいます。

Q.娯楽色もある番組ですし、ヘンリー王子がどこまで真面目に答えているか、ということもありますよね
(デーブ氏)
「このコーナーは、早いスピードで続けて質問して考える時間を与えないんです。相手が思いつきで答えるのが面白いんです。」

ヘンリー夫妻イギリスの邸宅から“立ち退き”に激怒

チャールズ国王・ヘンリー王子に“立ち退き”を要求

 チャールズ国王が、ロンドン郊外のウィンザー城の中にあるヘンリー夫妻の邸宅「フロッグモア・コテージ」から二人の立ち退きを要求しているそうです。この「フロッグモア・コテージ」は、1801年に建設された10部屋のベッドルームがある建物で、ヘンリー夫妻が2018年にエリザベス女王から結婚祝いにプレゼントされたものです。王室を離脱し渡米した後も、イギリスでの二人の拠点として「プラチナジュビリー」などで滞在していました。チャールズ国王が二人の立ち退きを決めたのは、「スペア」発売の24時間後だったということです。ヘンリー王子の関係者によると「王子夫妻はこれが最後通達で“残酷な罰”だと感じている。ロイヤルファミリーは、二人との関係を永遠に絶ちたがっているようだ。二人は仕打ちに激怒し、唖然としている」と語っています。

Q.ヘンリー王子夫妻はアメリカに住んでいるので、そんなに実害がないのでは?
(デーブ氏)
「屈辱的だとは思いますが、この建物に二人は住んでいないし、造りが良くなくて元々好きではなかったので、ほとんど実害はないと思います。ただ、退去を決めたのが本の発売の翌日なので、チャールズ国王は『本は読んでいない』と言っていますが、いかにも読んだという感じがします」

多賀氏によると「エリザベス女王なら、このような“和解への道”を断つようなことをしなかったと思う」とチャールズ国王への批判の声もあるといいます。

Q.エリザベス女王が贈ったものなのに、チャールズ国王になって返せというのはいかがなものか、ということですね
(多賀氏)
「チャールズ国王は『カミラの批判が本の中にあったら、それは一線を越えたということで許さない』と言っていました。チャールズ国王は本を読んでいないんですが、側近に内容をまとめて提出させています。ヘンリー王子夫妻は『カミラ王妃が自分のイメージを上げるために自分たちの悪評をメディアに流した。自分たちは被害者だ』と主張しているので、国王はカチンときたんでしょう」
(デーブ氏)
「そして、贈ったといっても“所有権”は王室にあって、『住んで良いですよ』というだけだというのもあります。また、ヘンリー王子と仲の悪いウイリアム皇太子が近くに住んでいるので、国王が気を利かせたのかなという感じもします」

立ち退きの理由は“王室のスリム化

 立ち退きの背景に、国王が進める“王室のスリム化”(=王室メンバーの居住地の整理)があります。その中で、国王の弟・アンドルー王子にこの「フロッグモア・コテージ」を提供しようとしているそうです。アンドルー王子は、現在ベッドルームが30部屋もある巨大コテージに住んでいるのですが、4月から王室からの手当てが大幅に減額されるので、自費で賄うのが困難になるという事情もあるということです。アンドルー王子は、過去に未成年者への性的虐待容疑で公務から退いていて、チャールズ国王に対して「対立する息子よりも、恥をかかされた弟を気にかけているように見える」と批判する声もあります。

Q.ヘンリー王子夫妻の後にアンドルー王子が入るのをイギリス国民はどう見ているんでしょう?
(多賀氏)
「未成年への性的虐待疑惑で公務を退いていますので、『少しでも維持費の安いところに移ってもらいましょう』と助けるようにも感じます。そのあおりでヘンリー王子たちが追い出されたように見えています」

この「フロッグモア・コテージ」は、ヘンリー王子夫妻の息子アーチー君の誕生に備え、4億円の税金を使って改装していたのですが、わずか半年でヘンリー王子夫妻が王室を離脱し渡米したため反発の声があり、二人は4億円を返金しています。しかし今回の退去に伴い二人がその4億円を返還請求する可能性も出ています。

Q.返金したものを返金してくれということですか?
(デーブ氏)
「住んでないし、リース期間も残っているので何らかの弁償をしないといけないと思います」

ヘンリー王子 戴冠式へ出席できるのか?

ヘンリー王子・戴冠式への出席は「現時点で明らかにできない」

 5月6日、チャールズ国王の戴冠式がありますが、3月5日、ヘンリー王子夫妻に対してバッキンガム宮殿から「戴冠式」への招待状が電子メールで送信されたということです。ヘンリー王子は1月の「戴冠式」についてのインタビューで「ボールは王室にある。王室側が応じてくれることを切に望んでいる」と参加意思があるとも思えるコメントをしていました。そして、招待状が届いたのですが、ヘンリー王子夫妻の広報担当者は「現時点で出席するかどうかについて明らかにできない」とコメントして物議を醸しています。

Q.王室としては「出すには出したよ」ということですか?
(デーブ氏)
「ヘンリー王子夫妻にとっては、『戴冠式』に行った方がロイヤルブランドとの繋がりがあるとして、付加価値があるのでおいしいのですが、王族側からみると『来なくても平気』なんです」

 二人がイギリスに帰国するにはいくつもの障害があります。まずは「コテージからの退去問題」。そして「父親ではなく宮殿からの招待なのが引っかかる」・「兄夫妻との確執」・「セキュリティ上の懸念」・「世論の支持率の低下」・「当日はアーチー君の誕生日」というような問題です。

Q.「戴冠式」の招待状は、宮殿から届くものなのでしょうか?
(多賀氏)
「宮殿から届くというのは『国王から届く』ということです。チャールズ国王のオフィスがバッキンガム宮殿にありますから、そこから届くのが正式です」

Q.二人は出席するのでしょうか?
(多賀氏)
「ヘンリー王子夫妻がなかなか返事をしないというのは、何か条件闘争に入っているんじゃないでしょうか。ヘンリー王子は、王室に『メーガン妃に謝罪してほしい』と言っていますが、王室は『メーガン妃に何を謝罪するのか』というようなことで譲れません。しかし、ヘンリー王子夫妻はNetFlixの方から『次のドキュメンタリーのためにも行ってほしい』と言われているので、ネタ集めのために二人で一緒に参加すると思います」
(デーブ氏)
「今後も王室との繋がりを持っていく“最後のチャンス”ですので、ヘンリー王子一人でも参加するかもしれません。出版社の方からも、『新しいネタが欲しい』といわれているでしょう」

(情報ライブミヤネ屋2023年3月8日放送)

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