記事

新潟県上越市・中川幹太市長

【炎上】「コメまずい」発言を謝罪もまさかの釈明⁉繰り返される新潟県上越市・中川市長の失言、過去には“学歴差別”も…新たな“米騒動”の行方は―

 新潟県上越市・中川幹太市長が、兵庫県三田市について「コメがまずい」などと発言した問題。中川市長は「不適切だった」と発言を謝罪した一方、まさかの釈明も。兵庫県三田市・田村克也市長や兵庫県・斎藤元彦知事の反応は?

■三田市の“自宅で食べた”コメが「まずい」?中川上越市長の釈明

三田市のコメは「まずい」?

 ことの発端は、2025年7月1日(火)。ふるさと納税に関する式典で、新潟県上越市の中川幹太市長は、かつて住んでいた兵庫県三田市について「お酒は、おいしい。でも、コメはまずい」と発言。その2日後、市内で行われた学生への講演中にも、「(コメは)あまりおいしくない」と発言しました。

 これに対し、兵庫県三田市の田村克也市長は同月7日、「ふるさと三田を侮蔑する倫理観に欠けるもの」「農業者らの日ごろの努力や思いを愚弄するもの」などとして、公式の場での謝罪などを求める内容の抗議状を送付しました。

三田市の“家で食べた”コメは「まずい」⁉

 これを受け、中川市長は同月9日、「三田市をはじめ全国の農業者・関係者の皆様への敬意と配慮に欠く、軽率で極めて不適切な発言であったと猛省している」と謝罪し、一連の発言を撤回したいとしました。

 三田市のコメを「まずい」などと言った理由については、「上越のコメがおいしいと伝えたかった」としたうえで、「三田市のコメがまずかったとは言っていない。三田市の“自宅で食べたコメ”はおいしくなかった、と表現した」と釈明。また、「私が30年以上前に食べたコメが三田市産だったかどうかについては、記憶が不明瞭なので、どこの産地かはわからない」と話しました。

■斎藤知事「我が家も三田米」 地元民からは怒りの声

粘り・つや・香りに優れた三田米

 三田市HPによると、三田米は粘り・つや・香りに優れ弾力があり、銘柄はコシヒカリ・どんとこい(さんキラリ)・ヒノヒカリ・ヤマフクモチ(もち米)・山田錦(日本酒の原料)などがあります。農水省によると、三田市の収穫量は6160トン(令和5年度)だということです。

 地元産のコメを巡る騒動に、三田市民からは「新潟もブランド米だけど、三田もブランド米。プライドを傷つけられた」など、怒りの声があがっています。コメ農家も、「一生懸命作っているから、そういうふうに言われるのは残念。上越のコメをPRしたかったのだとは思うが、それに他の産地を引っかけて発言するのは、ちょっとなぁ…という感じ」と話していました。

兵庫県・斎藤元彦知事

 兵庫県・斉藤元彦知事も、「大変、残念なご発言だと思う。我が家も三田米で、大変おいしいコメですから、全国の皆さんにも兵庫県産米、そして三田米は大変おいしいコメだと知っていただきたい」と語りました。

■「頭の良い人だけが来るわけではない」中川市長の“失言癖”は過去にも

過去にも“失言”繰り返す

 2021年、上越市史上最年少の46歳で初当選した中川市長ですが、失言と謝罪は就任当初から繰り返されていました。2022年、地元商店街との懇談の場では「直江津には商店街がない」と発言し、謝罪しました。

 さらに2024年6月、工場誘致を巡る答弁では、「(工場では)基本的に高校卒業レベルの人に働いていただく。頭の良い人だけが来るわけではない」などと話し、学歴差別とも取れる発言に批判が殺到しました。その後、撤回・謝罪しましたが、市議会で「辞職勧告決議案」が可決されました。

 そうした中、またも飛び出した問題発言。9日、中川市長は三田市・田村市長に電話で謝罪し、謝罪状も送ったと話しましたが、その謝罪状を読み上げる際にも「大切なふるさとである上越市について、…失礼しました。三田市について」と、自身のふるさとを言い間違える痛恨のミスもありました。

コミュニケーション能力などを学んだ…?

 中川市長は会見で、失言と謝罪を繰り返していることについて、「相手に対する配慮が足りていなかった。去年の不適切発言後、コミュニケーション能力などを講師の方から学ばせていただいた」と話しました。

弁護士・三輪記子氏

(弁護士・三輪記子氏)
「コミュニケーションの問題ではなく、根本的な想像力や、考え方の癖として上下の階層で物事を考え過ぎなのではないかと思います。米作りに上も下もないので、そういう発想自体を見つめ直してほしいと思います」

2025年10月には任期満了だが…

 10日、問題発言への謝罪を受け会見を開いた三田市・田村市長は、憤りを示す一方、中川市長の「謝罪に出向きたい」との申し出は受け入れる方針で、農家への謝罪の場を設定するとしました。中川市長は、2025年10月に任期満了を迎えます。果たして、その進退と新たな“米騒動”の行方は―。

(「情報ライブ ミヤネ屋」2025年7月10日放送)

SHARE
Twitter
facebook
Line

おすすめ記事

記事一覧へ

MMDD日(●)の放送内容

※都合により、番組内容・放送日時が変更される場合があります。ご了承ください。

※地域により放送時間・内容が一部異なります。