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【観光異変】ついに摘発も…各地で相次ぐスーツケースの無断放置 あるホテルでは○○に再利用!その驚きの活用術とは
2025年8月16日 UP
今、社会問題となっているスーツケースの無断放置ですが、ついに摘発されるケースも出てきました。各所で様々な対策が講じられる中、あるホテルでは、放置スーツケースを“あるものに再利用”にしています。その驚きの活用術とは―
■社会問題になっているスーツケースの無断放置でついに摘発も…
今、各地でスーツケースの無断放置が問題となっています。
(記者)
「結構、大きいスーツケースが放置されています」
新宿・歌舞伎町の道端に放置されたスーツケースは、発見から1時間以上経っても持ち主は現れず…。
こうしたスーツケースについて、近くで働く人は―
(近くで働く人)
「何もできないですからね。何か入っていると怖いので…」
これらのスーツケースは主に外国人観光客らが、いらなくなったものを路上や宿泊したホテルに、そのまま放置しているとみられています。
頭を悩ませるのは、この場所も―
(リポーター)
「中身が開いた状態でスーツケースが置かれています」
成田空港のロビーにも、スーツケースが無造作に置かれていました。ここでは、落とし物として回収され、空港内の警察署で保管されるといいますが…。
拾得物を保管する倉庫には、スーツケースが棚の上にずらりと並んでいました。大きなものから小さなものまで、サイズもさまざまです。2024年の1年間で保管したスーツケースは、なんと約700個。2025年は6月末時点で約400個と、例年にないペースで数が増えているといいます。
今やスーツケースの無断放置は社会問題となっていて、摘発されたケースもあります。2025年7月、愛知県では30代の男性が中部国際空港に空のスーツケースを放置した、『廃棄物処理法違反』の疑いで書類送検されました。放置した理由は、スーツケースのサイズオーバーで、機内に持ち込めないことが分かり、荷物を移し替えて空にしたケースを放置したということです。
中部国際空港で不法投棄されたスーツケースは2025年に入って約30件見つかっているといいます。
Q.『廃棄物処理法違反』になるんですね?
(本村健太郎弁護士)
「原則は遺失物・落し物の扱いで、警察に届けて保管して、持ち主が現れなければ処分となりますが、わざと置いていくと『廃棄物処理法違反』になります」
■増加する放置スーツケース…驚きの活用方法とは
そんな中、様々な対策も取られています。
日本の主な空港では、スーツケースの回収サービスを行っています。中部国際空港ではスーツケース1個につき1200円で回収、関西国際空港では出発・到着の航空券を持つ全ての人に対して無料で回収しています。成田空港でも第1ターミナルにあるカバン店での購入者に限り、無料回収しています。
また、東京にある『庭のホテル』では、対策としてスーツケースを『プランター』に加工して再利用しています。さらに、この“スーツケースプランター”で育てているメロン・ニンジン・トマトなど、採れた野菜はホテルのレストランで提供されているということです。
(「情報ライブミヤネ屋」2025年7月31日放送)


