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専門家が様々な疑問を独自解説

　秋篠宮家の眞子さまと10月にも結婚する見通しの小室圭さん。9月27日にアメリカから帰国し、現在14日間の隔離生活に入っています。その後、眞子さまとお二人で記者会見に臨むとみられていますが、皇室離脱までどのような手続きで進んでいくのかなど、元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司(やました・しんじ)さんが独自解説しました。

小室さんの帰国までの動き

　小室圭さんは日本時間9月27日午前0時半ごろ、ニューヨークの空港の到着フロアから建物内に入り、午前2時ごろ保安検査などを終えて空港を離陸しました。午後3時20分ごろ成田空港に到着し、その後はセキュリティ・ポリスなどにガードされながら、新型コロナ検査や入国審査を受けました。そして午後7時すぎ、警官10人以上が警備する神奈川県横浜市の実家に到着し、10月11日まで14日間の隔離期間に入りました。

小室さんへの警備は特別だった？

Q.小室さんは保安上の理由から、飛行機から降りてくるのも最後、その後も警備の数の多さに驚きましたが、成田空港は千葉県警の担当ですか？

（山下晋司さん）
「成田空港は千葉県警のはずですし、神奈川に向かわれるということは警視庁と神奈川県警ですから、3つの警察本部というのが関わってきます。こういった警備も、ご本人のためというか、”要警護対象の人”と指定されているんでしょうけれども、混乱を避けるために色々と特別なツールを使ったり、他の方に迷惑をかけないようにということで、こういう形になったのでしょうね。」

Q.警察主導でこういう警備になった？

「警察主導というか、警備の面と航空会社といいますか、空港を管理しておられる所の管理責任といいましょうか、どういうふうに他のお客様に迷惑をおかけしないようにするかというところの視点も重視したのだと思いますね。」

”異例ずくめ”の結婚に戸惑いの声も…

　結婚に至るまで、秋篠宮ご夫妻、眞子さまにはそれぞれの思いがあったということです。秋篠宮さまは2018年の記者会見で「多くの人が納得し、喜んでくれる状況にならなければ、婚約の儀式を行えない」と話されていました。秋篠宮ご夫妻は、この時には結婚には否定的なお考えだったのだろうと多くの宮内庁職員は考えています。そんな中でも眞子さまの結婚のご意思は固く、皇室の相談役である宮内庁参与に“自ら意見を求める”こともあったそうです。そして小室さんが司法試験を受け、就職が見込まれる2021年10月を念頭に、ご家族との話し合いを進めてこられたものとみられます。ご結婚の背景には眞子さまの固いお気持ちがあったということです。

　眞子さまのご結婚は“異例ずくめ”で、宮内庁の職員には「戸惑いの声」も…。「一時金」を受けられない方向で調整が進められ、また、一連の儀式を行われない予定で、両陛下への挨拶は眞子さまお一人で非公式に行われる見通しです。こうした“異例ずくめ”のご結婚が、”今後の皇室にどのような影響を与えるのか”と心配する声もあるそうです。

関連儀式はどうなる？

Q. 関連の儀式について、特にこの『賢所・皇霊殿・神殿に謁するの儀』とか『朝見の儀』を行わないかどうかというのは、まだ分からない？

（山下晋司さん）
「そうですね、宮内庁はまだ何も発表していないので。その2つの儀式は位置づけが違うので、1つの流れとして見るべきではない、他の儀式とは分けて考えるべきだと思っています。皇室経済会議は国の問題ですが、2つの儀式は皇陛下がお決めになることです。行うかどうかを決める方も違いますし、位置づけも意味合いも違いますので、『これがダメだから全部ダメ』というふうにはならないということです。」

一時金を決める皇室経済会議は？

　眞子さまは、一時金を辞退するご意向です。一時金を決める皇室経済会議のメンバーは、菅総理が議長で、麻生財務相、宮内庁長官、衆議院議長などですが、10月4日の組閣で新しいメンバーになる見通しです。

Q. 皇室経済会議が開かれるとするなら、新しい総理の下でということになるんですか？

（山下晋司さん）
「組閣後であれば当然、首班指名が終わって新しい内閣ができれば総理も替わりますし、大島衆議院議長は引退するという話なので、間違いなく8人のメンバーのうち、お2人は替わりますよね。」

お二人の記者会見の場所は？

Q.お二人の記者会見の場所は、やはり赤坂東邸になるのでしょうか？

（山下晋司さん）
「秋篠宮家の記者会見の場所というのは通常、赤坂東邸を使っているんです。ですから婚約内定の記者会見も赤坂東邸だったんですが、記者会見の場所がそこしかないという訳ではないんです。紀宮殿下、黒田清子（くろだ・さやこ）さんや、高円宮家のお2人のお嬢様の婚約の内定記者会見は、宮内庁の庁舎でやっているんです。ただ赤坂東邸の場合は、赤坂御用地の中で移動ができますので、秋篠宮邸から外に出なくてもいいんです。ですからそのあたりが、眞子内親王殿下、秋篠宮同妃両殿下と皇嗣職も含めて、宮内庁がどう考えるかなんですよね。」

ご両親へのご挨拶は？

Q.赤坂東邸だと、そのまま眞子さまのご両親にご挨拶出来ますよね？

（山下晋司さん）
「小室さんがご挨拶されるタイミングとしては、そこは1つありますけれども、秋篠宮同妃両殿下が『それに及ばず』となったら当然ご挨拶できないわけですしね。そのあたりは、両殿下がどうお考えなるかが分からないんです。例えば両殿下は『来てもいい』と思っても、眞子内親王が『来なくていい』とおっしゃれば小室さんは挨拶できなくなるでしょうし。私が思うに、小室さんが天皇皇后両陛下、上皇上皇后両陛下、ほかの宮家の皇族方にご挨拶されることはないんだろうなとは思っていますが、ご両親には普通はご挨拶されるだろうと。」

皇籍を離脱する手続きは？

　皇籍を離脱する手続きですが、山下さんによりますと、区役所か市役所などでの「婚姻届」受理をもって、法律上皇族の身分から離れます。これを受けて宮内庁では、皇族の戸籍にあたる「皇統譜」に、眞子さまが皇族の身分を離れたことを記載するということです。

Q.「婚姻届」が出されて、「皇統譜」に記載されるという順番なのですね？

（山下晋司さん）
「そうです。『婚姻届』が受理されたところで婚姻が成立で、『皇統譜』への記載はべつに5日後でも1週間後でもかまわないのです。もう法的には要件を満たして一般の国民になっているので、あとは『皇統譜』に記載する作業なのですが、市役所とか区役所とか戸籍を作る役所も一緒ですよね。『婚姻届』が受理されると、本籍地のところが戸籍作りますが、その謄本を取るまでにどのくらいかかるのかというのは、市区町村によって違うと思うんです。そのあたりは事務作業ですよね。」

（情報ライブミヤネ屋　2021年9月28日放送）