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【喝!】「この方しかいません」田中眞紀子氏が総裁選を斬る!!誰が新総裁に相応しい?首相・候補者お構いなし、本音で激論
2025年10月3日 UP
ついに投開票日を迎える自民党・総裁選挙。誰が新総裁に相応しい?決選投票は誰と誰?田中眞紀子氏&政治ジャーナリスト・田﨑史郎氏の“激辛”ダブル解説です。
Q.まず石破首相ですが、思ったよりも辞任が早かったですね?
(田中眞紀子氏)
「あの人が総理になったこと自体が間違いだったと私は思っていました。辞め方がみっともなく、政治も外交もわかっていない。財政についても、どうやって借金を減らして新しい財源を作るのか、どう再建するのかという前向きな発信が石破氏からはなかったし、新しい候補者5人からもありません」
Q.今回の総裁選で『解党的出直し』というワードが出てきましたが、どう思いますか?
(田中氏)
「うんざりするような元首相が3人いますが、その方たちが相変わらず後ろで操っています。そんなことをしていたら“解党”できなし、党をキレイになんかできません」
Q.候補者らが麻生氏・岸田氏らに挨拶に行っていますが、国民は「相変わらず派閥・グループに挨拶しないといけないのか」と感じてしまいますが…。
(田﨑史郎氏)
「候補者が挨拶に行くのは総理経験者です。それが派閥という形で構成されているか、そうではないかの違いはありますが、票をまとめて動かせるのが総理経験者だからです。貸し借りの積み重ねによって信頼関係を作っていきますが、総理経験者はいろんな所で貸し借りをたくさん作っています。昔は、人を動かせるのは田中角栄氏でした。今は角栄氏のような人はいませんが、それなりに動かせるのが総理経験者です」
■5人の強みと課題 田中氏が「この方!」と言う候補者は?
今回、田﨑氏に5人の『強み』と『課題』を聞きました。
▼小林鷹之氏(50)
強み:政策能力 課題:議員・党員の支持
▼茂木敏充氏(69)
強み:政策能力・交渉力 課題:議員・党員の支持
▼林芳正氏(64)
強み:安定感 課題:発信力
▼高市早苗氏(64)
強み:保守勢力・党員の支持 課題:議員の支持
▼小泉進次郎氏(44)
強み:人を動かす力 課題:幅広い政策の知識
Q.首相には交渉力・タフネスさが求められると思いますが、今回の5人はどうですか?
(田中氏)
「外交問題や、国内の物価高などもありますが、そういうことに今から対応する能力・知識がないとダメです。この5人の中で、私は林芳正氏以外にはないと思います。ただ、林氏は参議院を30年間やっていたので、のんびりしています。参議院は当選したら6年間ゆっくりできますが、衆議院はそうはいきません。いつ解散になるかわからないので常に中腰で、解散と同時にスタートする。それが林氏にはないから、とても損しています。でも、人柄も頭も育ちも良いし、よくできた方です。この方しかいません」
Q.田﨑さんは、いかがですか?
(田﨑氏)
「確かに林氏はものすごく優秀で、安定感があり英語も話せます。一方で、『林氏と会っても情熱を感じない』と言う人もいます。『俺はどんな人がいても突破していくんだ!』という気合いを林氏から感じないのが、物足りないところです」
■投開票の行方は…田中氏と田﨑氏の“読み”
Q.総裁選の投票先を見ると、高市氏と小泉氏がリードしていますが、ここに来て林氏が伸びてきています。この3人で決選投票になるのは間違いないですか?
(田﨑氏)
「小泉氏が進出するのはほぼ間違いないので、小泉氏対高市氏になるか、小泉氏対林氏になるか、という構図です。決選投票には確実になります」
(田中氏)
「4位と5位が下りて、3位に票が乗っかれば、3位が1位になりますよ」
(田﨑氏)
「ただ、4位と5位の人は林氏には乗っからないです。茂木氏は小泉氏に乗っかる可能性があるし、小林氏の陣営はバラけるのではないでしょうか。麻生派は、僕は小泉氏の可能性が高いと見ています」
Q.もし小泉氏と高市氏の決選投票になったら、どうですか?
(田中氏)
「直接個人のことを申し上げてはいけませんが、私と当選同期のある方は、とても良い方で個人的には仲が良いですが、偏っていますよ。もう一人は、基礎学力がないからダメ。もっと勉強しないと。もう一人、若い人がいるでしょう。私は大臣を3回やらせてもらいましたけど、大臣秘書官がこのぐらいの年で、このぐらいの学歴です。それが大臣と言われても腰を抜かすのに、総理というのは、少し考えたほうがいいのでは。世の中をわかっていなさ過ぎる」
Q.まだ若く、経験が浅いということですね?
(田中氏)
「政界は、そういうところではありません。学歴があって当選回数が少なくても、『僕なりたい』と言って総理になれる国はありません。あと、もう一人の方はパッとせず、このSNSの時代にもごもごしておられて、何とかならないのかと思います」
Q.物価高で暮らしが大変な一方、防衛費を増やそうとしていますが、どうなっていくと思いますか?
(田中氏)
「自民党の今の議員たちは、アメリカに対してなかなか『No』と言えないんだなという印象を持っています。台湾有事で中国本土が台湾を攻めるかもしれず、そうなると日本も困るから、沖縄も軍備を増強しろとアメリカに言われています。でも、日本は独立国家ですから、そんなことを言われる筋合いはないです。これだけの歴史・文化・伝統がある日本が国際社会でどう発信力を持ち、国内の財政を安定させ、少子高齢化の社会を乗り切っていくのか。『2万円ずつ配ります』なんてアホなことを言っていないで、消費税の収入をどう生かしていくのか。自分の足で立ち、自分の国を安定させて世界に貢献する。それができるのが政治の素晴らしさです」
(「情報ライブ ミヤネ屋」2025年10月3日放送)


