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農家を救う?『〇〇野菜』

【注目】農家を救う!?“ある特徴”を持つ『〇〇野菜』が登場! 天候の影響による不作を防ぎ、収入も安定させる“画期的な取り組み” 野菜の価格変動に小売店も必死のサービス「儲けはほぼない。数で勝負」

 野菜の値上がりが続く中、小売店や農家は様々なアイデアで乗り切ろうとしています。そして今、“ある特徴”を持った野菜が注目されています。悪天候に影響されにくく、収入も安定させる“画期的な取り組み”とは―?

■キャベツが198円!?「ほとんど卸値で売っている」 野菜の価格変動を乗り切るために超太っ腹大サービスな青果店

野菜の価格変動に対策

 野菜の価格高騰はとどまる所を知らず、2025年1月28日に農林水産省が発表した食品価格動向調査によると、同年1月20日~22日の全国平均の小売価格は、キャベツが1㎏当たり506円で平年の3倍に。白菜や大根など、調査対象の8品目全てが、平年と比べ値上がりとなりました。夏の高温など天候不順が影響した不作による、野菜の価格変動に、小売店や農家は“あの手この手”でこの苦境を乗り切ろうとしています。

青果店『八百屋みなみ』

 『横浜南部市場』の中にある青果店『八百屋みなみ』では、客の心を掴んで離さない“超太っ腹大サービス”があるといいます。

八百屋みなみ・岩澤勇吉店長

(八百屋みなみ・岩澤勇吉店長)
「ゲリラセール!ゲリラセール!」

その名の通り、いつ始まって何が安くなるか分からない“ゲリラセール”。この日の目玉は―。

いまや高値のキャベツが…

(岩澤店長)
「キャベツが198円(税抜)どうぞー!いらっしゃいませ。198円(税抜)でいいよ~!」

 価格高騰で、一般的には400円近いキャベツが、1玉198円(税抜)という価格に客たちは、待っていたとばかりに一斉に群がり、キャベツは飛ぶように売れていきました。

ほうれん草も格安に

 他にも一般的には200円ほどの『ほうれん草』が半額の108円(税込)。『水菜』も108円(税込)で、『きのこ』も一般価格の半額で、その中には50円を切るものも。親会社が仲卸をしているため、ここまで安くできるといいます。

「ほとんど卸値で売っている」

(岩澤店長)
「2~3割ぐらい安く売っている。ほとんど卸値で売っている感じ」

Q.儲けはありますか?
(岩澤店長)
「儲けはほぼない。数で勝負。薄利多売でやっている感じ」

 ゲリラセールは、朝・昼・夕方の計3回で、店長の気まぐれで行うといいます。

■悪天候の影響を受けにくく収入安定にもつながる? 野菜農家での“画期的な取り組み”『〇〇野菜』とは―?

『あずま産直ねっと』松村昭寿代表

 さらに農家では、天候の影響による不作を防ぎ、収入を安定させるという、“画期的な取り組み”があるといいます

(『あずま産直ねっと』松村昭寿代表)
「“ある共通の特徴”を持った野菜を作っています」

通常の半分以下の『ミニ大根』

 群馬県伊勢崎市にある農業法人『あずま産直ねっと』が所有する畑では、大きさは約20㎝、重さは約500gほどの『ミニ大根』というものを作っていて、普通の大根よりも半分以下のサイズだといいます。

生育期間半分で回転もいい

Q.どうやって『ミニ大根』を作れるようになったんですか?
(松村代表)
「全く同じものなんですけど、品種改良で小さな大根が世の中に出てきました。生育期間も通常の大根の半分くらいです。大根は上が甘くて下は辛いと認識していると思いますが、『ミニ大根』は上も下も、どこを食べても甘いです」

Q. 生育期間が短いとなると、天候に左右される期間も短くなるので、安定供給できるということですか?
(松村代表)
「生育期間も半分で、異常気象にさらされる期間も半分になるので、回転がいいわけです。(同じ面積の畑で)通常の大根よりも1.5倍の量が畑に植わっています」

他の“ミニ野菜”も栽培…

 さらに『あずま産直ねっと』では、大根だけではなく、キャベツ・白菜・ネギ・ロメインレタスの5種類の“ミニ野菜”も栽培しているのだとか。

Q.こういった“ミニ野菜”が出てくると、農家の方の収入も安定してきますよね?
(松村代表)
「そうですね。本来の野菜が3か月かかるところを1か月半とか2か月で取れていくわけですから、非常にそういうところでは安定してくると思います」

Q.生育期間が短いということは、年に2~3回は収穫できるようになりますよね?
(松村代表)
「秋だと種をまく時期をずらしながら、それを長期間で収穫するという方法と、夏に種をまいて、秋・冬に収穫・春に撒いて春に収穫するという方法の2つのタイプで作ることが可能です」

宅配サービスも実施

『ミニ大根』は1本398円(税込)で、Oisix(オイシックス)での宅配サービスも行っています。宅配サービスを始めた背景には、少子高齢化にあるといいます。最近では核家族も増えているため、大きな野菜を買っても使いきれないことも多く、『ミニ野菜』なら冷蔵庫やキッチンのスペースを取らず、新鮮なうちに使いきれることもあり、食品ロスにもつながります。

(松村代表)
「まさに今で言うサスティナブルです」

 はたして、今後『ミニ野菜』は全国に広まっていくのでしょうか。

(「情報ライブ ミヤネ屋」2025年1月29日放送)

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