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【独占直撃】WBC準々決勝のキーパーソン“村神様” 「不安より楽しみが多い」ミヤネ屋直撃取材に最年少三冠王が見せた素顔
2023年3月14日 UP
3月12日、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本代表は、大谷翔平選手の看板直撃3ランなど圧巻の強さで強敵オーストラリアを下し、準々決勝進出を決めました。ミヤネ屋は侍ジャパンの4番で、王座奪還に向けたキーマン“村神様”こと、村上宗隆選手を独占直撃!WBCのことから、メジャーリーガー・大谷選手への思い、そして私生活まで、「最年少三冠王」の知られざる素顔に迫りました。
「史上最年少三冠王」 “村神様”の素顔とは?
2022年、世界のホームラン王・王貞治氏を超える、日本選手最多シーズン56本塁打で史上最年少の三冠王に輝いた、村上宗隆選手(23)。その神がかり的な活躍から愛称となった“村神様”が、2022年の流行語大賞を受賞し、オフには、年俸6億円の大型契約を結び、名実ともに“日本球界の顔”になりました。そんな村上選手に、ミヤネ屋は2月、東京ヤクルトスワローズのキャンプ地、沖縄で単独インタビューしました。
Q.WBCで、すごい選手が来る中いきなり“4番”と言われていますが、それはプレッシャーなのか、楽しみなのか、どちらですか?
(村上宗隆選手)
「“4番”を打ちたい気持ちもスゴイありますし、でもどの打順でもしっかり結果を残して、世界中が注目する大会でいろんなスター選手が集まってやるので、勝てるかなとか、優勝できるかなとか不安はあるんですけど、不安よりちょっと楽しみの方が多いぐらいですね」
Q.22歳で“村神様”と呼ばれ、三冠王を取って人生は変わりましたか?
(村上選手)
「そうですね、2~3年前とは、ちょっと違いますね。周りから注目されることもそうですし、CMに出させていただいたり、そういうところから変わりましたね」
Q.2022年から一人暮らしを始めたということですが、野球以外で楽しみとか、リフレッシュできることは何かありますか?
(村上選手)
「結構サウナに行ったり、ご飯食べるのが好きです」
小学4年生ぐらいのときに兄弟3人で寿司150貫を平らげたという逸話があったり、自身のSNSにも度々食事シーンを載せるなど、村上選手は食べることが大好きだということです。
また、今回、初出場となるWBCでは、大谷選手やダルビッシュ投手と初めて同じチームで戦うことになります。
Q.WBCは「史上最強メンバー」といわれていますが、例えば大谷選手に聞きたいことはありますか?
(村上選手)
「まずは見たいです。お会いしたこともないですし、まだ生で見たことないので、そこが一番の楽しみです。会って打撃を見て、メジャーリーグでどういうふうにして打てるようになったとか、タイミングの取り方だったり、気になることがあれば聞きたいなって思っています」
その言葉通り、大谷選手がチームに合流してからはバッティング練習をじっくりと見学。ベンチでは、二人で身振り手振りを交えながら話し込む場面もありました。
また、2月21の日本代表合宿では、ダルビッシュ投手を相手に名刺代わりとなる特大のホームランを放ち、自らのバットで存在感をアピールしました。ダルビッシュ投手は「あの球はメジャーのバッターでも、そんな簡単には打てないので、それを一発で打ったので、ビックリしました」と話しています。
2021年の東京五輪でも、チーム最年少ながら先輩たちにも愛されるムードメーカーだった村上選手。そのキャラクターも魅力の一つです。
Q.東京五輪の時も、結構先輩をイジってますよね?
(村上選手)
「まぁちょくちょく、そうですね。いけるところがあれば、雰囲気を見ながら(笑)」
Q.今回は誰をイジりにいきます?大谷選手をイジりにいけたらすごいですが。
(村上選手)
「いや、イジれないっすね」
Q.ダルビッシュ投手は?
(村上選手)
「スキあらば(笑)」
そんな村上選手が特別に見せてくれたのは、先ほどまで練習で使っていたバット。その「バットを振らせてほしい」という図々しいお願いにも快く応じてくれ、さらに冗談で「これ、もらっていいですか?」と聞くと、「いいっすよ」と笑顔で即答!まさかの展開で愛用のバットをプレゼントしてもらいました。“村神様”はその人柄も“神様”でした!
準々決勝のキーパーソンは村上選手 専門家W解説
元DeNA監督でアテネ五輪では日本代表を代行で指揮した中畑清氏と、元日本ハムファイターズの岩本勉氏は、3月16日に迫る準々決勝・イタリア戦のキーパーソンとして「村上選手」を挙げています。
Q.村上選手は良いヒットも出ていますし、打球も段々と上がってきているので、上り調子ではありますよね?
(元日本ハム 岩本勉氏)
「そうですね、前後の打者達がしっかり活躍してくれていますので、そこに便乗することができると思います。きっかけとなるヒットも生まれましたので、栗山監督が一番こだわりを持っている打順・“4番バッターの村上”は、もうそろそろ期待に応えるべく、バットが火を噴いてくれるのではないかと僕は期待を寄せているんです」
Q.全員の調子が良くなくてもいいですよね?誰かの調子が落ちて来たとしても、村上選手の調子が上がってくればいいわけですから。
(岩本氏)
「そうですね。1次ラウンドの戦績を見ると、見逃し三振が多いことが気になっていたのですが、トーナメントに入ったらなりふり構わずバットを振るのではないか、“早打ちの村上”が見られるのではないかと思っています」
(野球解説者 中畑清氏)
「昨日(3月12日)その片鱗が見えました。昨日の左安打の打席もそうなのですが、ファーストストライクから手が出るようになったんです。この次の打席の四球の内容もとても良かったです。打ちにいって、しっかりボールを見極めて、それで止まるんです。これは村上選手の状態が一番、良い時の形なんです」
Q不調の原因はどこにあったのですか?
(中畑氏)
「全部のボールを追いかけにいって手が出ないところです。タイミングが合ってないんです。ボールとグリップの距離感が取れないからバットが振り抜けなかったんです。彼の調子が良い時はグリップとボールの距離の位置が合って、目一杯振れるんです。そのタイミングが戻ってきたので、この次の試合は必ず村上選手は復活します」
また、村上選手のモノマネをした鈴木誠也選手の動画が話題になっています。日本代表のユニフォームを着た鈴木選手が村上選手の応援歌が流れる中、バッターボックスへ向かうシーンから始まります。村上選手の癖を誇張するかのようなバッティングフォームから大きく態勢を崩し、空振り。しょんぼりしたままベンチへ戻り、悲しみのペッパーミルのパフォーマンス…しかし最後は「顔を上げて頑張れ!」と満面の笑みで伝えました。この動画をインスタグラムに公開した村上選手は「すごく元気出ました!また16日から頑張ります!」とし、「#そろそろ打てや村上って言ってください」のハッシュタグをつけて投稿すると、このハッシュタグがトレンド入りしました。鈴木選手はWBC日本代表に選出されていたものの、故障により出場を辞退しています。
Q.モノマネで激励している、鈴木誠也選手も優しいですね?
(岩本氏)
「そうですね。バットマンだからこそわかる心の内情をああやってギャグで、ちょっとしたパロディで勇気づけるというのは彼の配慮ですよね」
Q.弱冠23歳で侍ジャパンの4番を任されることは、彼にとっては大きな試練だと思いますが、一回り大きくなりますよね?
(中畑氏)
「彼には『もっと自信持ってください』と私は言いたいです。日本でナンバー1のホームランバッターです。56本も打った選手はいないんですから。そこの境地に立った選手だという自覚を持って、大谷選手の存在も確かにプレッシャーがかかるかもしれませんが、『私も日本でナンバー1のバッターなんだ』という自覚をもって引っ張って欲しいです」
(「情報ライブ ミヤネ屋」 2023年3月13日放送)


