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【独自解説】ヘンリー王子夫妻“戴冠式出席”をチャールズ国王が熱望!?「欠席する方が注目集める」「行きたいけど行きたくない」国王と王子の本音を専門家が分析
2023年2月21日 UP
5月6日に行われる、イギリス・チャールズ国王の戴冠式。度重なる王室批判で「出席することは不可能」とさえ言われたヘンリー王子とメーガン妃ですが、なんと国王自ら、息子夫婦の出席を“熱望”しているという報道が…そのワケとは?英国王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんと、デーブ・スペクターさんが徹底解説します。
王室メンバーの“好感度”下落「国民が求めるのは理想の家庭像」
ヘンリー王子の「回顧録」発売後、イギリス国内で行った王室メンバーの好感度調査では、ヘンリー王子は「好感」が23%、メーガン妃はわずか19%と低い数字になりました。これは夫妻以外の王室メンバーにも影響していて、ウィリアム皇太子は2022年12月と比べて-8%の61%、キャサリン妃は-7%の60%、チャールズ国王は-3%の51%と、軒並み好感度が下がったということです。
デーブ・スペクターさんによると「『回顧録』に書かれた一方的な意見を“真に受けた”人々もいたということだろう。『仲の悪い家族が好き』という人はほとんどいない。そのため好感度が下がってしまったのではないか」ということです。
(デーブ・スペクターさん)
「ウィリアム皇太子やキャサリン妃は、それでも結構余裕ですね。これは騒ぎになった本が出て、そのリアクションで暫定的に下がっているだけではないかという気がします」
Q.イギリスでは王室メンバーの好感度を調査するのですね?
(多賀幹子さん)
「もう恒例になっています。何かがあると必ずこういう調査をやることで、国民の気持ちが反映されるのだと言えると思います」
Q.「回顧録」が出て、お家騒動みたいになってしまいましたね?
(多賀さん)
「そうですね。ウィリアム王子は好感度が下がっても一番高いですが、ヘンリー王子に向かって身体的な暴力を振るったというような生々しい描写がありましたので、その辺が効いたかなと思います。デーブさんがおっしゃったように、やはり皆さん『仲の良い王室』を理想としていて、理想の家庭像を求めていると思います」
戴冠式出席を熱望か?チャールズ国王の思惑
「回顧録」出版後、王室批判が集まったため、BBCとバッキンガム宮殿がチャールズ国王のインタビュー番組の出演について交渉中だということです。王室の側近は「夫妻の相次ぐ扇動的な主張に、国王が言い分を伝えるために、このインタビューを使う可能性がある」としていて、関係筋によると、チャールズ国王はオファーを熟考されているということです。
Q.戴冠式を前に“反論する”というのは難しいのではないでしょうか?
(多賀さん)
「そうですね。国王として戴冠式前に『こういう国王としてやっていきます』と、国民に対して抱負を述べるようなスピーチをやるはずですが、そのスピーチの中でヘンリー王子とメーガン妃に全く触れないわけにはいかないので、その中の一つとして、ヘンリー王子に触れるというようなことになるのではないかと言われています。ヘンリー王子とメーガン妃に対する対抗のスピーチというのは厳しいので、そのような国王のスピーチの一つということになると思います」
関係筋によると、チャールズ国王は夫妻の戴冠式出席を熱望していて、カンタベリー大主教にヘンリー王子夫妻の出席のため、仲介を依頼したのではないかということです。カンタベリー大主教は女王死去の際も、この2人の出席を仲介していたということです。また、夫妻には目立つ席を用意し、剥奪されたといわれる今後の称号を保持させるなどの厚遇を用意しているという報道もされています。
Q.息子に「出てくれ」と直接言うのではなく、カンタベリー大主教を通さなくては言えないというのはギクシャクしていますよね?
(デーブさん)
「直接言えるならそれに越したことはないんですが、立場もあって色んなことを言われてしまっているから、仲裁役が必要なのだと思います。恐らくチャールズ国王は『家族はまとまったままですよ。大丈夫ですよ』とアピールしたいのですが、ヘンリー王子とメーガン妃まで来たら、何をするか予測がつかないから、国民はあんまり望んでいないのです。そこで一番いいのは、呼ぶだけ呼んどいて向こうが断ることです。一応招待したけれども、夫妻も行ったらブーイングされる、あるいは息子の誕生日だとか、色々な理由があって『行かない』となれば完璧です」
チャールズ国王が夫妻の出席を熱望するのは、世論調査が理由ではないかといわれています。1月27日にイギリスで行われた「ヘンリー王子夫妻を戴冠式に招待すべきかどうか」という世論調査には、全体の60%が「招待すべきだ」と返答しています。中でも18歳~34歳の若者は、74%が「招待すべきだ」としているということです。調査会社は「和解を望む声があることを示唆している」としています。
(多賀さん)
「若い方というのは、二人がどのような顔をして来るか、どのような様子で来るか、その姿を見たいというのもあるでしょう。王室というのは大変な権威ですから、それに向かって歯向かった、きちんと物を言う二人の姿を見たいと。若い人には『権威に挑戦する人』ということで、人気があるんです。ところが、ずっと王室と共に歩んできた高齢者になると、『ずいぶんひどいことを言っているじゃないか』という怒りや、『よくもまあ来られるもんだ』というような意見が聞こえてくるわけです」
関係筋によると、チャールズ国王は「ヘンリー王子夫妻が戴冠式に欠席することのほうが、出席することよりも注目を集めてしまうと考えている」ということです。しかし、ウィリアム皇太子は「自分たちの宣伝に利用する恐れがある」とヘンリー王子の出席には難色を示していて、国王とは意見が分かれている状態です。
Q.ウィリアム皇太子としては、また「こういう会話をしました」などと暴露される可能性がありますよね?
(デーブさん)
「イギリスのある人は『探知機で録音機があるかどうか身体検査をしたほうがいい。それぐらい信用できない』と言っていました。今まではメーガン妃が悪者でしたが、先日出た本『スペア』のせいでヘンリー王子も今、相当嫌がられています。王室全体に泥を塗っているわけですから、本当はあんまり来て欲しくはないですが、国王の息子であることに変わりがないので。それと戴冠式は王族が開催するものではなく、国家がやる行事です。ほかのVIPもたくさん来ますので、ヘンリー王子夫妻は『これはおいしい』と思って行きたい半面、夫婦も出席したエリザベス女王の70周年やお葬式のときには、シカトされたりと、かなり扱いが冷たかったんです。ああいうときはあまりブーイングは起きませんが、今回こそブーイングされるのではないかなど、色んな心配、不安材料が二人にはあるわけです。あんなことを言っておいて、それでも行くのか、というポリシーがないようにも思われるし。本当は『行きたいようで、行きたくない』のではないかと思います」
Q.へンリー王子夫妻がバルコニーに立つ姿というのは見られるのでしょうか?呼ぶだけ呼んでおいて、バルコニーには立たせないこともあり得るのでしょうか?
(デーブさん)
「基本的に働く王族“ワーキングロイヤル”しかバルコニーには立たないし、アンドルー王子も立たないので、言い訳は成り立ちます。『実際に公務やっている人たちのみバルコニーに立つ』というのを、エリザベス女王が決めたんです。もう一つ神経を使うのは、座席です。ウィリアム皇太子と確執がありますので、なるべく目線が合わないように、また同じアングルで2人ともが入るようなポジションは避けたいんです。『あっ、見ている』『いや、見ていない』『目を合わせた』『不機嫌』そういうのをみんな見ますから。もし来た場合は、それも大変です」
“秘密作戦”で息子の誕生日祝いも⁉ 2人の出席はあるのか
戴冠式のある5月6日は、ヘンリー王子夫妻の息子・アーチー君の誕生日です。戴冠式に出席すると、アーチー君の誕生日会はどうなるのか?という勝手な心配をした報道がありますが、関係筋によると、ヘンリー王子が両方に参加する“秘策”を提示するのではないかと明かしています。戴冠式はイギリス・ロンドンで午前中に行われます。アメリカ・カルフォルニアとの時差は8時間あるため、ヘンリー王子が単身出席してイギリスからとんぼ返りすれば、移動に約10時間かかったとしても、誕生日ディナーには間に合うのではないかというものです。
(多賀さん)
「今度の戴冠式は慌ただしいですね。前回はジョージ6世が亡くなったときから16か月の間を開けて女王の戴冠式をやりましたが、今度はエリザベス女王が亡くなってから僅か8か月ということで、半分になっています。もう何もかも慌ただしいというか、どんどんやりましょうという感じで、ヘンリー王子のことも意外と目立たないかもしれません」
しかし、1月13日付「デイリー・ミラー」紙のタイトルには、「ヘンリー王子、メーガン妃、2人そろって戴冠式出席予定」とあり、王室と親しい人物が「王室メンバーに『ヘンリー王子とメーガン妃の二人は、間違いなく戴冠式に出席する』と言われた」という証言を報道しています。
Q.ヘンリー王子とメーガン妃は、戴冠式に来ると思われますか?
(多賀さん)
「まず間違いなく来ると思います。『王室関係者である』ということは、アメリカで大変高く売れますので、絶対来ると思います」
(デーブさん)
「いや、私はヘンリー王子1人か、もしくは2人とも行かないのではないか、という気がしますね」
(「情報ライブミヤネ屋」 2023年2月17日放送)


