10304「見応え・手応え・五感と応え」

2026 . 3 . 2

10304

 

 

先日「ミヤネ屋」のテロップに、

「手応え」

という文字を見つけたところで、ハタと手が止まりました。

「手応え」は「手+応え」、つまり「触感+応え」です。似たような言葉では、

「見応え」

があります。これは「視覚」ですが、「手応え」のように「手」が来るのならここは、

「目応え」

になるのではないか?と思うのですが、もちろん、そうはなりません。

他の言葉はどうでしょうか?「応え」は、その前に「五感」が来ますね。「五感」とは、

「触覚・視覚・聴覚・嗅覚・味覚」

ですが、それで分類してみました。

ついでに「○○触り」「心地」「当たり」も入れてみました。

<○○応え>  <○○触り>   <○○心地>   <○○当たり>

「触覚」 手応え   手触り・肌触り  触り心地・触れ心地 肌当たり(手当たり)

「視覚」 見応え       ×      見心地(夢見心地)  ×

「聴覚」 聴き応え     耳触り     聞き心地・耳心地  耳当たり

「嗅覚」  ×        ×      嗅ぎ心地       ×

「味覚」 歯応え・噛み応え 舌触り・歯ざわり 食べ心地     口当たり

 

という具合でしょうか。「応え」と「心地」は共に、

「プラス評価」

っぽいのですが、「触り」「当たり」は客観的で、

「プラスマイナス・ゼロ」

に感じます。

「嗅覚」が「応え」「触り」に対応する語がありません。

「嗅ぎ応え」「鼻触り」

はありませんが「嗅ぎ心地」はありますよね。「心地」は基本的には、

「良い」

という「プラス評価の言葉」ですよね。

「味覚」の「歯応え・噛み応え」は「味覚」というよりは「触覚」に近いですよね。

「耳触り」という言葉は「認める辞書」と「認めない辞書」があります。「耳障り」という「マイナス評価の言葉」が先にあるからでしょう。「耳心地」も新しい言葉ですよね。

「夢見心地」ぐらいしかないのに「見心地」を入れたのは、やや無謀ですかね。

「五感」とひとくくりにしても、それぞれの性格は違うのですね。それは「五感」それぞれの「コロケーション(語との結びつき)」に表れていますね。

 

(2026、3、2)