漫才の「ナイツ」のネタの中で「自己紹介」をするのがあって、ナイツの2人がともに千葉県出身だと。そして塙さんは、
「我孫子(市)」
出身だと。その「我孫子」の漢字の説明をするネタがあるんですが、確かに「我孫子」と書いて、
「あびこ」
と読むのは、知らないと難しいですよね。
千葉県に「我孫子(市)」はありますが、大阪市にも「我孫子」という地名はあります。全国にあるんですね。大阪に住んでいた私は、子どもの頃から「我孫子」は「読めることは、読める」んですけど「(読み方が)そうだったんだ」で終わってしまって、
「なんであの字を書いて『あびこ』と読むのか?」
にまでは思いが至りませんでした。「そういうものなんだ」と思うだけで。
ところがきょう(2月6日)、網野善彦さんの「海民と日本社会」(新人物文庫)という本を読んでいたら、
「網曳御厨(あびこのみくりや)(または「あみひきのみくりや」)
という言葉が出て来て、それを見てひらめきました。
「もしかしたら『我孫子(あびこ)』という地名は、この『網曳(あびこ)』に由来しているのではないか?」
と。網野さん(「アミノ酸」ではない)によると(あ、著者も「網」だ!)、
「網漁業」
というのは、「瀬戸内海漁撈の一つの特徴」だそうで、「鴨社供祭人」(上賀茂神社・下鴨神社と関係あるのかな)も「供祭人」を、
「網人」
と言ったとのこと。それは、
「瀬戸内海の漁民のこと」
を指し「長洲御厨供祭人」も「網人」と呼ばれたそうです。つまり職業が、
「漁師」
なのですよね。もしかしたら沖縄でいうところの、
「海人(うみんちゅ)」
かな。
「我孫子」の地名について検索してみたら、「大阪の我孫子」の地名の由来に関しては、まず現在の「あびこ」に関して、
「地下鉄(大阪メトロ)御堂筋線・あびこ駅」
「JR阪和線・我孫子町駅」
「南海高野線・我孫子前駅」
があることを示した後で、「町名の由来」は、
「依羅吾彦(よさみあびこ)」
が居住していたから、だそうです。「依羅氏」は、
「百済系の渡来人の氏族」
で、住吉区庭井あたりに移住し、その地を
「大依羅(おおよさみ)郷」
と称したそうです、「庭井」には「大依羅神社」があり、この神社の祭神の子孫が、
「依羅吾彦(よさみあびこ)」
なのだそうです。
「吾(ア)」
「我=朝鮮語のア」
から出たのもので、
「孫子=孫の子」
「隔子=彦」
となり、
「吾彦=我孫子」
となったという説が、まず記されていました。
そしてもう一つの説は、
「あびこ」=「網曳子」=「網を曳く人」=「漁師」
というもので、
「依羅(よさみ)=「寄網」
「吾彦(あびこ)=「網曳」
とする説もあるそうです!ほらほら!
そうすると、あれですよ、大阪の「我孫子」の近くには、
「住吉大社」
があるじゃないですか。住吉大社も「えべっさん(恵比須様)」、関係ありますよね。
「恵比須様」
と言えば、
「鯛を釣った釣り竿」
を持っている。ということは、
「漁業の神様」
ですよね。「網」ではなく「竿」だけど。
地名と現在の状況がつながって来たのではないかな?面白いですね!
なお、「えびす」の漢字表記は、
「夷」「戎」「胡」「蝦夷」「蛭子」「恵比寿」「恵比須」「恵美寿」「恵美須」
などがあるそうです。あ、そうか
「えみし」(emisi)
「えびす」(ebisu)
は多分、「元は同じ」ですね!


