10236「『マドゥロ』大統領の読み方について」

2026 . 1 . 8

10236

 

 

アメリカに拘束された「ベネズエラの大統領」の名前、

「マドゥロ」

の「読み方」ですが、日本テレビ系は、

「マ/ドゥ\ロ」(中高)

と「ドゥ」にアクセントを置くようにという連絡が来ました。

各社、私が聞いた範囲では、

(TBS)  「マ\ドゥロ」(頭高)

(テレビ朝日)「マ\ドゥロ」(頭高)

(日本テレビ)「マ/ドゥ\ロ」(中高)

(フジテレビ)「マ/ドゥ\ロ」(中高)

(テレビ東京)「マ/ドゥ\ーロ」(中高)

(NHK)  「マ/ドゥ\ーロ」(中高)

と「3種類」、聞かれました。

「表記」は「NHK」のみ、「マドゥーロ」と「―」が入り、他局は全て「マドゥロ」でした。

「ドゥ」という音は、そもそも「和語」にはなく「外国語(外来語)の発音」なので難しいんですよね。

「ミヤネ屋」では、表記は「マドゥロ」で「―」は入りませんが、読みは、

「マドゥーロ」

と「ドゥ」が少し伸びてもよいこととしました。理由は、

「アクセントがあると、少し伸びて聞こえるから」

です。「―」は「長音符号」ですが、

「高低アクセントの日本語」

の場合は「伸ばす」という意識が働きますが、

「強弱アクセントの外国語」

の場合(ほぼ全てそうなのですが)は、「伸ばす」というよりは、

「アクセントがあることを示している」

のです。そして、

「アクセントがあると、少し伸びて聞こえる」

のです。たとえば、「R&B(リズム・・ブルース)」のコーラスである、

「doo-wap」

のカタカナ表記は、

「ドゥワップ」「ドゥーワップ」

の両方あります。

国語辞典3種類の「ドゥ」「トゥ」を全部引いたところ、表記はほとんど、

「ドゥー」「トゥー」

と伸ばしていました。つまり、こうとも言えます。

「外来語に関しては、表記と発音は、必ずしも一致するとは限らない」

のです。

また、これは「数字」の例ですが、「マラソン」の距離、

「42、195km」

の「2」の発音は、本来「ニ」ですが、

「ニー」

と伸ばしても構わないですよね。それと同じように考えていいのではないでしょうか。

発音のポイントは、

「『マ』にアクセントはなく、『ドゥ』にアクセントがある」

ということだと思います。スペイン語(ベネズエラは「スペイン語圏」)は、

「後ろから2つめの母音にアクセントが来る」

のです。

関連で、以前に書いたのですが(令和ことば事情9200「ドウェインか?ドゥエインか?」)、アメリカの俳優でプロレスラーの、

「ドウェイン・ジョンソン(Dwayne Johnson)」

の読み方も、難しいですよね。

 

(2026、1、8)

(追記)

ニッポン放送・ラジオの増山さやかアナウンサーは、

「マ\ドゥロ大統領」(頭高アクセント)

1月23日の「ミヤネ屋」に出演された田中眞紀子元外相は、

「マ/ドゥ\ーロ大統領」(中高アクセント)

で話されていました。

(0226、1、23)