山口仲美先生と言えば「擬音語(オノマトペ)」の第一人者。10年ぐらい前に大病をされたと聞いたが、今回これまでの仕事の総仕上げともいうべき新書を出された。400ページを超える分厚さ。『犬は「びよ」と鳴いていた』は昔に買ったが、読みさしだったけど。今の犬は「ワンワン」と鳴くと皆が思っているが、昔、犬が野生の頃は「オオカミの血」が強くて「ビヨ」と鳴いていたと。英語で犬の鳴き声が「バウワウ」というのと近かった。それが、犬が「ペット」として飼われるようになって、その鳴き声が変わってきたのだそうだ。そうか、そういうこともあったのか。
動物の鳴き声を、人間の「言葉」でどう表すのかは、実は「人間側の問題」であるとともに「動物側の問題」でもあったのか。深い。
そして、その「人間様」の「泣き声」の表現も、時代とともに変わってきていると。
それは「泣き方自体」が変わったこともあるし、「捉え方・表現の仕方」が変わったこともあり、社会というものの在り方にも関係しているのだという。
目からうろこが落ちるような一冊と言えますね!
(2025、12、30読了)


