『男が「よよよよよよ」と泣いていた~日本語は感情オマトペが面白い』(山口仲美、光文社新書:2025、8、30)

2026 . 1 . 9

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山口仲美先生と言えば「擬音語(オノマトペ)」の第一人者。10年ぐらい前に大病をされたと聞いたが、今回これまでの仕事の総仕上げともいうべき新書を出された。400ページを超える分厚さ。『犬は「びよ」と鳴いていた』は昔に買ったが、読みさしだったけど。今の犬は「ワンワン」と鳴くと皆が思っているが、昔、犬が野生の頃は「オオカミの血」が強くて「ビヨ」と鳴いていたと。英語で犬の鳴き声が「バウワウ」というのと近かった。それが、犬が「ペット」として飼われるようになって、その鳴き声が変わってきたのだそうだ。そうか、そういうこともあったのか。

動物の鳴き声を、人間の「言葉」でどう表すのかは、実は「人間側の問題」であるとともに「動物側の問題」でもあったのか。深い。

そして、その「人間様」の「泣き声」の表現も、時代とともに変わってきていると。

それは「泣き方自体」が変わったこともあるし、「捉え方・表現の仕方」が変わったこともあり、社会というものの在り方にも関係しているのだという。

目からうろこが落ちるような一冊と言えますね!

 

 

(2025、12、30読了)