10243「人間万事塞翁が馬の『人間』の読み方」

2026 . 1 . 14

10243

 

 

 

2023年2月22日に書きかけました。

そのまま「3年」たったら、

「午(うま)年」

になったので、これは書くタイミングだな、と思いまして。

あの有名な、

「人間万事塞翁が馬」

という故事成語の「人間」の読み方は、

「にんげん」か?「ジンカン」か?

という問題です。これまで何の疑問も持たずに、

「にんげん」

と読んできました。もう40年以上前(1981年)の大学時代に読んだ、あの青島幸男さん(のちに東京都知事)の直木賞受賞作、

「人間万事塞翁が丙午」

も「人間」は「にんげん」でしたよね。

でも、その一方で、

「人間到る処に青山あり」

という言葉の「人間」は、

「ジンカン」

と読んで、意味は、

「世の中」(=「人の間」「人の住む世の中」「現世」「世間」だから)

であると、これも会社に入ったときの「青山」社長に教わりました。

そうすると「人間万事塞翁が馬」の「人間」も、「ジンカン」と読む可能性があるのではないか?ということなんですね。

そんな時に、こんなサイトを見つけました。

https://japanknowledge.com/articles/blognihongo/entry.html?entryid=80

「日本国語大辞典」の編集者だった神永暁さんのサイト「日本語、どうでしょう?~知れば楽しくなる日本語のお話」の第80回(2011年10月24日)のテーマが、ズバリ!

『「人間」は「にんげん」か「じんかん」か?』

だったのです。

それによると、以前、サッカー日本代表の岡田武史元監督と、「辞書引き学習」の深谷圭助氏との対談の際、岡田氏が「人間万事塞翁(さいおう)が馬」という故事成語をよく使うという話から、

「『人間』を何と読むのか」

ということが話題になったそうです。そして岡田氏は「にんげん」と言っていたのですが、「じんかん」ではないかという指摘を受けたというのです。

結論としては、「人間万事塞翁が馬」の「人間」は「ヒト」なので、

「にんげん」。

一方、「人間到る処に青山あり」は「ジンカン」。

「それを取り違えた(間違えた)人がいるのではないか?」

ということでした。

なるほど。腑に落ちました。

あ、「人間到る処に青山あり」の「青山」は「あおやま」ではなくて、

「セイザン」

と読んで、

「お墓(墓所)」「骨をうずめる所」

のことですね。

 

(2026、1、14)