『映画「ブルーボーイ事件」パンフレット』(東宝株式会社ライツ事業部:2025、11、14)

2025 . 12 . 4

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実際にあった、この「ブル―ボーイ事件」というものを、恥ずかしながら私は知らなかった。

これは1965年、3人の男娼に対していわゆる「性転換手術」(当時の呼称。現在の「性別適合手術」)を行った医師を、東京地検が「優生保護法違反」で摘発した事件。

「ブル―ボーイ」は、当時のスラングで、

「体を女性化した男性のこと」

だそうです。売春防止法の対象は「女性のみ」だったため、「男娼」は「法の抜け穴」だったので、東京地検はそれを潰すために「優生保護法」を持ち出した(男性の機能を無くさせたから)、ある意味「政治的な意図を持った摘発」だったと。

しかし、1970年に執刀医が有罪判決を受けたことで、その後1998年に埼玉医科大学で、日本精神神経不学会が策定したガイドラインに基づき、性同一性障害の治療の最終段階として「女性から男性への手術」が行われるまで、日本国内での「性転換手術」はできなかったのです。

トランスジェンダーをテーマにした映画を、トランスジェンダーの監督が製作し、トランスジェンダーの俳優が演じる状態になるまで「60年」かかったということだと、トランスジェンダーの歴史研究家・三橋順子さんが解説に書いていました。

 

 

(2025、11、16読了)