10222「アッと驚く為五郎・お口チャック・ドロンします」

2025 . 12 . 25

10222

 

漫画家・東村アキコさんの半自伝的コメディー漫画「まるさんかくしかく」は、宮崎県で過ごした彼女の小学生時代(1985年=昭和60年)の記憶を基に、「昭和」の子どもと大人の雰囲気を伝えていて、大変面白いです。

先日はもう「これでもか!」という感じで懐かしい言葉が出て来ました。ご紹介すると、

「アッと驚く為五郎」

「あんたも好きねえ」

「お口チャックします」

「ドロンします」

「タンマタンマ」

ね!50代後半以上の方はなつかしいでしょ?

何歳ぐらいから、何歳ぐらいまでですかねえ、これがわかるのは?もう懐かしくて、

「涙がちょちょ切れそう」

でした!今後も連載を読みますぞ!

そうだ、これらの言葉が、

「何年の流行語だったのか?」

を調べましょう。こういう時はあれです、米川明彦先生の、

「明治・大正・昭和の流行語辞典」(三省堂)です。絶対、載ってると思うし。

 

*「アッと驚くタメゴロー」=1969年(昭和44年)

日本テレビの番組「ゲバゲバ90分で、ハナ肇が浪花節調に言ったことば。

 

*「あんたも好きねえ=1973年(昭和48年)

・「ちょっとだけよ」=ドリフターズの人気番組「8時だヨ!全員集合」(TBS)で加藤茶がストリッパーの脱ぐまねをして言うセリフで流行語になった。「あんたも好きね」もはやった。

 

東村さんの小学校時代(1985年=昭和60年)よりも「干支が一回り古い感じ」がしますねえ。さらに、

 

*「お口チャックします」=載っていないけど、漫才の「やすしきよし」(横山やすし・西川きよし)のやすしが、言い過ぎて黙る際に「チャック」と言って口をチャック(ファスナー)で閉じる格好をしたのが受けた。「三省堂国語辞典」を引いたら、

・「チャック」(元は商標名)=ファスナー。(例)「チャック全開」「お口(は)チャック(=静かに!)」

 

と載っていました。

 

*「ドロンします」=これも載っていなかったので「三省堂国語辞典」を引いたら載っていました。

・「どろん」=(芝居で幽霊が消えるときなどの太鼓の音。「ドロン」ともかく)(古風・俗)(1)都合が悪くなって、こっそりにげ出すこと。(例)「かねを持ってどろんする」

(2)先に帰ること。(例)私はこの辺でどろんします」

 

もともとは「芝居用語」だったのかあ。ということは、「江戸時代からある言葉」なのかもしれませんね。

「精選版日本国語大辞典」を引いたら、こう載っていました。

 

・「どろん」(1)→「どろどろ」(二)(例)歌舞伎・戻橋脊御摂(1813)三立「よき所にて、どろんになり」(2)(どろんする)姿を隠すこと。逃げて姿をくらますこと。(例)浄瑠璃・契情小倉の色紙(1840)今宮「そんならおれは新家(しんけ)へどろんで居やんしょ」

 

やっぱり「どろん」は「江戸時代からあった」んですね!そして、

 

*「タンマタンマ」=これも載っていませんでしたので、「三省堂国語辞典」で。

・「たんま」=【児】遊びのとちゅうで、いちじ休みたいときに言うことば。タイム。待った。

 

ということでした。いずれも「懐かしい言葉」でしたー!。

 

 

 

(2025、12、25)