日本のポップスを見てきた著者。私よりは少し若いが、ほぼ同時代は見て来ているし、詳しい(当然だけど)。その中で、一般論とは別の見方で「1966年以降の約60年間」に「日本ポップス界を作って来た、屋台骨となった人たち」を年ごとに紹介している。
それは、「エポックメイキングな人たちの列伝」である。
1966年 かまやつひろし
1968年 加藤和彦
1970年 細野晴臣
1972年 財津和夫、矢沢永吉・ジョニー大倉
1973年 井上陽水
1974年 荒井由実
1977年 中島みゆき
1978年 桑田佳祐
1979年 小田和正
1980年 佐野元春、忌野清志郎
1981年 大瀧詠一
1982年 山下達郎
1986年 浜田省吾
1986年 氷室京介・布袋寅泰
1987年 甲本ヒロト・間島昌利
1989年 岡村靖幸
1990年 奥田民生
1993年 小室哲哉
1994年 小沢健二
ここで一旦、途絶える。ここまで前半の人の音楽は、私も聴いていたが、後半(1986年以降)の人たちの音楽はあまり聞いていなかった。
そして第3章で「2016年」に飛ぶ。(その間の「約20年」は?)
2016年 井多田ヒカル
2018年 米津玄師
2023年 Vaundy
「2016年の宇多田ヒカル」は、私もうなずける。本当にエポックメイキングな“活動再開”だったと思う。「母の自死」という大きな出来事を乗り越えて、「再生」と言える「年・曲」だったものね。
じっくりと、この本で音楽の歴史を振り返ったが、中川右介さんの書いた「山口百恵や松田聖子や中森明菜の音楽の流れ」とは、また別の世界が、同時代に「メタバース」のように流れていた感じではある。
そして、これを読んでいる時(2025年11月)に「日本経済新聞」で「チューリップ」の「財津和夫さん」の「私の履歴書」が連載されていたので、より深く・幅広く味わうことができたと思う。


