「どれくらい」と「どのくらい」
の違い・使い分けどうか?について考えてみました。
私の感覚では、
・「どれくらい」=積み上がった量。アナログ的
・「どのくらい」=ピンポイント。「この・その・あの・どの」。デジタル的
だろう思いました。
「精選版日本国語大辞典」を引くと、
・「どれくらい」=(「どれぐらい」とも)どんな程度。どの程度。副詞的に用いる。*弔花(1935)<豊田三郎>「都会にゐる方がどれ位危険だか」
・「どのくらい」=程度の不定のことを示す語。副詞的に用いて、主として程度のはなはだしいさまをいう。*俳諧・志多良(1813)二「汗の玉 艸葉におかば どの位」
とありました。そこで思い出したのは、
「10年前ぐらい」
という言い方です、これは以前は、
「10年ぐらい前」
と言っていたと思うのです。このことに関しては過去に、
令和ことば事情9443「『2年ぐらい前』と『2年前ぐらい』」
令和ことば事情9747「『2時間前ぐらい』と『2時間ぐらい前』」
に書きましたが、この違いについて私は、
・「10年ぐらい前」=アナログ的。ベクトルを過去に向けて1年、2年・・・と遡り、10年近くになって「ぐらい」を付けて、「過去」を意味する「前」を付ける。
・「10年前ぐらい」=デジタル的。一旦「10年前」に飛んでから、その周辺を探るので、「『10年前』ぐらい」となる。
と考えました。
「どれくらい」と「どのくらい」は、これと似ているのではないかなあと思いました。
(2025、12、11)


