10180「鎮圧と鎮火2」

2025 . 11 . 21

10180

 

 

大分・佐賀関(さがのせき)での大火事で、

「『鎮圧』と『鎮火』の違い」

について、11月20日の「ミヤネ屋」にご出演された元・東京消防庁の坂口隆夫さんが説明してくださいました。それによると、

*「鎮圧」=炎がなくなり、燃え広がる恐れがなくなった状態。(白い煙が出ているときは、まだ火は消えていない=「鎮火」ではない。)

*「鎮火」=完全に小さな火種まで消えた状態。

だそうです。

「三省堂国語辞典・第八版」では、

*「鎮圧」=暴動などを、力でおさえつけてしずめること。

としか書かれておらず、「火災」における「鎮圧」には触れていません。次の改訂で、追加されるかもしれませんね。期待しましょう。

実は、他の辞書(「精選版日本国語大辞典」「広辞苑」「明鏡国語辞典」「新明解国語辞典」「大辞林」)も見てみたのですが、

「暴動をしずめる」

「耕地をすき起こし地面を押さえつけること」

という意味は載っていても、「火災」に関する「鎮圧」の意味は載っていませんでした。

一方、「鎮火」は「三省堂国語辞典」は、

*「鎮火」=火事<が消える/を消す>こと。⇔出火。

と、シンプルで、これもちょっと物足りない語釈ですした。

11月21日現在、火災発生から「4日目」になりますが、まだ、

「鎮火」

していないということです。

雨が少なく、空気が乾燥しているこの時期は、各地で火災には気を付けなければなりませんね。古い木造住宅が密集しているような地区は、特に警戒が必要でしょう。

 

(2025、11、21)

(追記)

令和ことば事情7254「鎮圧と鎮火」で書いていました。

沖縄・首里城の火災に関してです。短いですけど。

首里城は来年(2026年)秋に、再建が完成するそうです。

「2019年」の火災から「7年」かかるんですね。

(2025、12、9)