先日、「令和ことば事情10108」で、
「ピヂャマとパジャマ」
について書きましたが、「ピジャマ」という言葉が使われた、
「大正から昭和初期」
には、一般的には、
「寝間着」
と言っていたのではないかと思いました。それと同時に疑問が浮かびました。
「下着」「上着」「肌着」「晴れ着」「室内着」
のように、
「~着」
という言葉の「着」は、
「ギ」
と濁るのに、なぜ「寝間着(ネマキ)」の「着」は濁らずに、
「キ」
なのか?と。そこで「ハッ!」と気付きました。
「そもそも『寝間着』は、『寝巻』だったのではないか?それが『寝間(寝室)で着る服』なので『寝間着』と書くように変わったのではないか?」
と。今でも、
「寝巻・寝巻き」
という表記も見かけますよね。どっちが古いんだろうか?
「精選版日本国語大辞典」「デジタル大辞泉」「広辞苑」「岩波国語辞典」「新選国語辞典」「三省堂国語辞典」「明鏡国語辞典」を引きましたが、そこに触れているものはありません。しかし表記は大体が、
「寝巻(き)・寝間着」
の順でした。そして、「新明解国語辞典」には、こう書かれていたのです。
*「ねまき(寝間着・寝巻(き))」=(もと、寝巻の意)寝る時に着る衣服。」
やはり!
「もと、寝巻の意」
だったのですね。だから「ネマキ」と濁らない。さらに「現代国語例解辞典」には、ハッキリとこう書かれていました。
*「ねまき」(寝巻・寝間着)=夜、寝るときに着る衣服。▽「寝巻」が本来だが、パジャマやガウンまで含めていうためにか「寝間着」が一般化した。
ホラホラホラ!ビンゴでしょ!
「寝巻」は「巻く」のだから、「浴衣」みたいな感じですよね。「和装」です。そこに「洋装」の「パンジャマ」「ガウン」「ネグリジェ」なども入って来て、音は「ネマキ」のままで、表記を「寝間着」としたと。これを考えた人は天才じゃないか!
いつから使われ始めたんでしょうかね?「昭和」に入ってから?戦後?
「寝間着業界」のことを、また調べる必要がありそうですね。
しかし、我ながらよく気付いたなあと思いました。気付いたからって、どうってことないんですけどね。


