「シェルブールの雨傘」をはじめとする数多くの映画音楽を作曲したフランスの作曲家、ミッシェル・ルグラン。その晩年、密着取材することが出来たドキュメンタリー映画。

２０１９年１月２６日にルグランは亡くなった。８６歳。それから６年が経つがコロナ禍などもあり、すぐには公開できなかったと監督は言う。

ルグランについての世界中の著名人たちのインタビューがルグランの姿を形作るとともに、「こんな人とも交流があったのか！」ということに驚いた。とにかく素晴らしい音楽を作った人。晩年は怒りっぽくなったり、巨匠ならではの気まぐれ（老人性の？）などの様子をあり、僭越ながらこの映画を見る前に指揮をしてもらった世界的マエストロ・小林研一郎先生（８５歳）の様子と、頭の中で比べてみたりした。小林先生は、ルグランとは全く違ったが。しかし、音楽にかける情熱は同じだと思った。