日本時間の7月30日午前8時25分ごろ、ロシアの「カムチャツカ半島」付近で、「マグニチュード8、8」の大きな地震があり、日本へも影響のある「津波」が起こりました。列島の広い範囲に「津波警報」あるいは「津波注意報」が出されました。
その震源の、
「カムチャツカ」
の「ツ」は表記では「大きく」、読むときは、「着火(チャッカ)」のような「促音」=「小さいッ」ではなく、「大きいツ」を「母音の無声化」で読むようにと新人アナウンサーの頃に教わりました。しかし世の中では「母音の無声化」は「促音」に近く聞こえるし、「促音のほうが言いやすい」ので、「チャッカ」と促音で言う人が多いのも事実です。とはいえ「放送の専門家」たるアナウンサーや報道マンは、
「促音ではない大きいツ」
で読むべきだと私は思います。
今回の地震の報道で耳にしたものを、参考までに記録しておきますね。
★「カムチャッカ」(小さい「ッ」の促音)
【7月30日午前】
(気象庁地震津波対策企画官)(「カムチャツカ」と文字には書いてあったが。)
(NHK・女性アナウンサー・10時台のニュ-ス)
(カンテレ・男性アナウンサー)
(京大防災研・西村卓也教授)
【7月31日午前】
(テレビ朝日「モーニングショー」羽鳥慎一アナウンサー)
(読売テレビ・新人女性アナウンサー)
※本人は「カムチャツカ」と呼んだつもりだったらしい。
☆「カムチャツカ」(大きい「ツ」)
【7月30日午前】
(北海道文化放送・男性アナウンサー)
【7月30日午後】
(ニッポン放送「辛坊治郎ズーム」増山さやかアナウンサー)
【7月31日午前】
(日本テレビ「DayDay」武田真一アナウンサー)
★☆1人の人間が「チャッカ」「チャツカ」混在
【7月30日午前】
(NHK・女性アナウンサー「正午のニュース」)最初の2回は「チャッカ」で、その後「チャツカ」
(フジテレビ男性アナウンサー)1回目「チャッカ」、2回目「チャツカ」
(NHK大阪・男性アナウンサー12時台の関西ローカルニュース)3回「チャッカ」と言ったあとは「チャツカ」
【7月30日午後】
(読売テレビ「ミヤネ屋」宮根誠司)
というような感じでした。
この、同じ人が途中で「チャッカ」から「チャツカ」に変えた人は、生放送中にイヤホンで指示が出たか、カメラ横にフリップ(ボード)に書かれた注意・指示が出たものと思われます。
話はそれますが、10年ちょっと前に流行った、
「激おこぷんぷん丸」
というギャル語・若者言葉がありました。2013年の「新語・流行語大賞トップ10」にも選ばれました。これ実は「最上級」まで「6段階」の表現があって、
- (1)おこ
- (2)激おこ
- (3)激おこぷんぷん丸
- (4)ムカ着火ファイアー
- (5)カム着火インフェルノォォォオウ
- (6)激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム
だったそうですが、この「5番目」に、
「カム着火」
が出て来ますが、これは「小さいッ」だということですね。
やっぱり一般的には、そうなのか。
(2025、8、1)


