10047「カムチャッカか?カムチャツカか?」

2025 . 8 . 1

10047

 

 

日本時間の7月30日午前8時25分ごろ、ロシアの「カムチャツカ半島」付近で、「マグニチュード8、8」の大きな地震があり、日本へも影響のある「津波」が起こりました。列島の広い範囲に「津波警報」あるいは「津波注意報」が出されました。

その震源の、

「カムチャツカ」

の「ツ」は表記では「大きく」、読むときは、「着火(チャッカ)」のような「促音」=「小さいッ」ではなく、「大きいツ」を「母音の無声化」で読むようにと新人アナウンサーの頃に教わりました。しかし世の中では「母音の無声化」は「促音」に近く聞こえるし、「促音のほうが言いやすい」ので、「チャッカ」と促音で言う人が多いのも事実です。とはいえ「放送の専門家」たるアナウンサーや報道マンは、

「促音ではない大きいツ」

で読むべきだと私は思います。

今回の地震の報道で耳にしたものを、参考までに記録しておきますね。

★「カムチャッカ」(小さい「ッ」の促音)

【7月30日午前】

(気象庁地震津波対策企画官)(「カムチャツカ」と文字には書いてあったが。)

(NHK・女性アナウンサー・10時台のニュ-ス)

(カンテレ・男性アナウンサー)

(京大防災研・西村卓也教授)

【7月31日午前】

(テレビ朝日「モーニングショー」羽鳥慎一アナウンサー)

(読売テレビ・新人女性アナウンサー)

※本人は「カムチャツカ」と呼んだつもりだったらしい。

 

☆「カムチャツカ」(大きい「ツ」)

【7月30日午前】

(北海道文化放送・男性アナウンサー)

【7月30日午後】

(ニッポン放送「辛坊治郎ズーム」増山さやかアナウンサー)

【7月31日午前】

(日本テレビ「DayDay」武田真一アナウンサー)

 

★☆1人の人間が「チャッカ」「チャツカ」混在

【7月30日午前】

(NHK・女性アナウンサー「正午のニュース」)最初の2回は「チャッカ」で、その後「チャツカ」

(フジテレビ男性アナウンサー)1回目「チャッカ」、2回目「チャツカ」

(NHK大阪・男性アナウンサー12時台の関西ローカルニュース)3回「チャッカ」と言ったあとは「チャツカ」

【7月30日午後】

(読売テレビ「ミヤネ屋」宮根誠司)

 

というような感じでした。

この、同じ人が途中で「チャッカ」から「チャツカ」に変えた人は、生放送中にイヤホンで指示が出たか、カメラ横にフリップ(ボード)に書かれた注意・指示が出たものと思われます。

話はそれますが、10年ちょっと前に流行った、

「激おこぷんぷん丸」

というギャル語・若者言葉がありました。2013年の「新語・流行語大賞トップ10」にも選ばれました。これ実は「最上級」まで「6段階」の表現があって、

  • (1)おこ
  • (2)激おこ
  • (3)激おこぷんぷん丸
  • (4)ムカ着火ファイアー
  • (5)カム着火インフェルノォォォオウ
  • (6)激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム

だったそうですが、この「5番目」に、

「カム着火」

が出て来ますが、これは「小さいッ」だということですね。

やっぱり一般的には、そうなのか。

(2025、8、1)