2000枚近い畳の、
「不法投棄」
というニュースを「ミヤネ屋」でお届けしました。その際に思ったのは、
「不法投棄」と「違法投棄」はどう違うのか?
ということです。つまり、
「『違法』と『不法』の違い」
ですね。私の感覚で言うと、
「不法」=法律など「ない」かのような振る舞い
「違法」=法律に違反していることは分かっているが、気にしない振る舞い
ですかね?まず辞書を引きますか。
「三省堂国語辞典」は、
・「不法」=法に外れていること。(例)拳銃の不法所持・残土の不法投棄
・「違法」=規則・法律にそむくこと(⇔適法)
「広辞苑」は、
・「不法」=法にそむくこと。人の道にたがうこと。(例)不法に占拠する・不法侵入
・「違法」=法律または命令にそむくこと。
「明鏡国語辞典」は、
・「不法」=(1)法律・規則などに違反していること。(例)広場を不法に占拠する・不法侵入(就労者)(2)人の道にはずれること。無法。(例)不法な言いがかりをつける
・「違法」=ある行為や状態が法令に適合しないこと。(例)違法行為(駐車)・違法な建築物⇔適法・合法
「精選版日本国語辞典」は、
・「不法」=(1)仏法にそむき、道に外れた行いをすること。また、そのさま。
(2)【一】法に外れること。法に違反していること。また、そのさま。
【二】道理にそむくこと。理屈に合わないこと。乱暴なこと。また、そのさま。無法。理不尽。
そむくこと。人の道にたがうこと。(例)不法に占拠する・不法侵入
・「違法」=法律や定めにはずれていること。また、その行為。
ふむ、こうやって見て来ると、やはり「違法」は単純に「法律違反」的な感じですが、「不法」は「法律」ではないが「道徳的・宗教的規範」から外れたものも指すようですね。
「けしからん!」
という「気持ち」が含まれるのが「不法」ではないでしょうか?
いかがでしょうか。


