著者はドイツ人女性、翻訳者・通訳者・エッセイスト。テレビなどにも出ているらしいが、勉強不足で知らなかった…。
1998年に留学で日本を訪れたということなので、たぶん40代前半から半ばぐらいなのだろう。そして2008年から日本在住。
やはり外国人の目線というか「日本語初学者」や「外国語が母語」の人から見た「日本語」、すなわち「日本社会」は、その人の母国とどういう風に違うのかということにつながるので、こちらとしても興味深いものです。
よく言われるのは「日本語では一言・1単語」で表せる言葉が、「外国語では該当するものがない」と。しかしそれは当然「逆もまた真なり」なんですけどね。それこそ「異文化」でしょう。
最初に出て来たのが「外タレ」「忖度」「ガンダム」「呪う」「帝国」と、もういきなり「現代」であり、かつ「深層」にまで斬り込んで来た感がありましたね。
日本語の文章はものすごく達者で面白いのだが、少しセンテンスが長いく、読みやすいとは言い難い感じがしました。しかし、途中から慣れて来て、読むスピードが上がりました。
(2025、8、4読了)


