10015「カトリックなのに『寺院』?」

2025 . 7 . 16

10015

 

 

フランス・パリにある、

「ノートルダム大聖堂」

は、

「キリスト教のカトリックの教会」

なのに、まるで、

「仏教の寺」

のように、

「ノートルダム寺院」

と呼ぶことがありますね。

また、イタリア・バチカン市国の「ローマ・カトリックの大聖堂」も、

「サン・ピエトロ寺院」

と呼ばれることがありますし、「イギリス国教会」の大聖堂も、

「ウェストミンスター寺院」

と呼ばれることがあります。これは、おかしくないのでしょうか?

思うに、「キリスト教」とその文化を受け入れる(翻訳する)際に、分かりやすく、

「仏教に例えて呼んだ」

ことがその始まりではないかと。

シェイクスピアの「ハムレット」の中で、ハムレットがオフィーリアに言うセリフ(の翻訳)に、

「尼寺へ行け」

というのがありますが、あれも本来なら「尼寺」ではなく、

「女子修道院(nunney)」

と訳すべきだったのでしょうね。

「イギリス国教会」は「ヘンリー8世」によって、

「1534年」

に作られました。シェイクスピアは、

「1564年~1616年」

なので、もう生まれた時には「イギリス国教会」はあったわけですね。

「ハムレット」

は、

「1601年ごろ」

に書かれたそうです。坪内逍遥(1859年―1935年)による翻訳は、

「1907年(明治40年)」

だそうです。

オフィーリアといえば、ミレーの絵画、

「オフィーリアの死」

と、それを真似たパロディーの、

「樹木希林さんの写真」

を思い出しますね。

 

(2025、7、16)

(追記)

すみません、ついこの間、書いたばかりの、

「令和ことば事情9926ウェストミンスター寺院とノルマン・コンクエスト」

において、

「ウェストミンスター寺院」

「ノートルダム寺院」

と、何の断りもなく、

「寺院」

を使っていたことを、ここ告白いたします。

(2025、7、29)