フランス・パリにある、
「ノートルダム大聖堂」
は、
「キリスト教のカトリックの教会」
なのに、まるで、
「仏教の寺」
のように、
「ノートルダム寺院」
と呼ぶことがありますね。
また、イタリア・バチカン市国の「ローマ・カトリックの大聖堂」も、
「サン・ピエトロ寺院」
と呼ばれることがありますし、「イギリス国教会」の大聖堂も、
「ウェストミンスター寺院」
と呼ばれることがあります。これは、おかしくないのでしょうか?
思うに、「キリスト教」とその文化を受け入れる(翻訳する)際に、分かりやすく、
「仏教に例えて呼んだ」
ことがその始まりではないかと。
シェイクスピアの「ハムレット」の中で、ハムレットがオフィーリアに言うセリフ(の翻訳)に、
「尼寺へ行け」
というのがありますが、あれも本来なら「尼寺」ではなく、
「女子修道院(nunney)」
と訳すべきだったのでしょうね。
「イギリス国教会」は「ヘンリー8世」によって、
「1534年」
に作られました。シェイクスピアは、
「1564年~1616年」
なので、もう生まれた時には「イギリス国教会」はあったわけですね。
「ハムレット」
は、
「1601年ごろ」
に書かれたそうです。坪内逍遥(1859年―1935年)による翻訳は、
「1907年(明治40年)」
だそうです。
オフィーリアといえば、ミレーの絵画、
「オフィーリアの死」
と、それを真似たパロディーの、
「樹木希林さんの写真」
を思い出しますね。
(2025、7、16)



(追記)
すみません、ついこの間、書いたばかりの、
「令和ことば事情9926ウェストミンスター寺院とノルマン・コンクエスト」
において、
「ウェストミンスター寺院」
「ノートルダム寺院」
と、何の断りもなく、
「寺院」
を使っていたことを、ここ告白いたします。
(2025、7、29)