「命をかけて」「命がけの」
という場合の「かけて」「がけ」は、漢字では、
「命を懸けて」「命懸けの」
と書くのが「正しい」とされていますが、
「命を賭けて」「命賭けの」
だと思っている人も多いのではないでしょうか?
でも、「けんめいに」は、
「懸命に」
と書きますよね。これがすなわち「いのちをかけて」「いのちがけ」、
「命懸け」
ですね。そう思うと納得できる一方で、
「命を賭(と)して」
という言葉があります。この「賭(と)す」は「賭(か)ける」ですから、
「命を賭(か)けて」
ということになる・・・と思えるから、話がややこしくなります。
「命を賭(と)して」と「命を懸(か)けて」の違いは、何でしょうか?
考えてみました。二つの漢字に関して検索してみたら、違いについて、
*「懸」=(託す・願う・勝者に与える)
命懸け、賞金・商品を懸ける(懸賞)、人生を懸ける、望みを懸ける
*「賭」=(ばくち)
賭け事、賭けに勝つ、危険な賭け、金品を賭ける、ばくちの賭け金
と出て来ました。
「懸ける」ほうは、
「何かを提供するほう」
の感じがしますね。「懸賞」って、
「賞を出すほう」
ですよね。それに対して「賭ける」は、まさに「ばくち」。
「勝負に勝った場合に商品・賞金を得るプレーヤー側」
という感じですね。
「命懸け」は、
「命を提供して何かを行うことで、何かを救う・得る」
ですね。しかし、この行為によって、
「必ずしも、命を失うことはない」
ですね。
一方「命賭け」=「命を賭する」は、
「何かの勝負(ばくち)のプレーヤーとして、負けた場合に(担保として)命を差し出す」
という感じですかね。だから、
「もし、勝負に負けた場合は、命を失う=死ぬ」=「必死」になりますね。
こういう「違い」があるのではないでしょうか?
いかがでしょう?「命懸け」で考えてみました・・・いや、それほどではないですが…。


