「道浦さん、今、いいですか?」
と「ミヤネ屋」の20代後半の社員が質問して来ました。
「『していただく』と『してくだる』の使い分けは、どうすればいいんでしょうか?」
「うーん、別にどちらでも間違いではないし、きっちりとした使い分けは、ないと思うけど、あえて違いを言えば『していただく』は予測していなかったようなことに関して「『していただいた』ことの驚き・サプライズがあり、感謝の度合いが高いのではないかな。それに対して『してくださる』は、こちらからお願いしたり予測したことに対して、許可をもらったり対応してくれたときに使う気がするので、予測の付く行為に基づく行動へのお礼を感じているような感じで、驚き・サプライズはないかもしれない。特に使い分けはないけど、『いただく』のほうが、敬意が高い感じがするなあ。」
と答えました。
この話を、同じ世代の20代後半の別の社員にどう思うか聞いてみたところ、
「『していただく』は、こちらから『していただけませんか?』とお願いして、それが許可された場合で、『してくださる』は、思いも寄らず『してくださった』感じですかね。」と、
「私と全く逆の感覚」
なのだそうです。私の意見を聞かせると、
「ああ、たしかにそんな感じもありますね。」
と言っていました。どっちなんだろう?
私は「許可」を求めたことに対して「していただく」と言うと、
「慇懃無礼な感じ」
が若干すると思うんですが・・・。
結局、「どちら」という結論は「出ず仕舞い」だったのですが、皆さんはいかがでしょうか?
(2025、7、4)


