「ゲイ」であることをカミングアウトできないでいる男性と、群れることを嫌い奔放であるがゆえに「尻軽」などと言われて孤立してきた女性との「奇妙な友情」を描いた韓国映画。ともに「少数者」。それに対する侮蔑や差別に、ずっと傷付いて来た。日本以上に儒教精神が強いであろう韓国では、「昭和の日本」的な言動・行動がみられるのだろうなと思った。これがもし、日本が舞台の映画やドラマだったら、「ちょっと誇張し過ぎじゃないの、『昭和』じゃないんだし」と思うのではないか。まあ、大した違いはないのかもしれないが。
女性の主人公が、少数者を「村八分」にするような行動をする人達(多数派)に対して、
「自分たちはできないから、劣等感から嫉妬している」
というようなことを言う場面があって、
「確かに、そうだよな」
と思った。
(2025、7、27読了)


