<2024年10月に書き始めました>
2024年10月27日の「衆院選」の「大敗」を受けて、自民党内で、
「石破おろし」
の声が上がってきたという記事が散見されました。その表記が「読売新聞」は、
「石破降ろし」
で、ネットの「AERAdot.」は、
「石破降ろし」「石破おろし」
両方の表記がありました。
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と、ここまで書いてほったらかして「8か月」。
なんとかそれをやり過ごすことができた石破首相ですが、「2025年7月20日」の「参議院選挙」で、またもや自公「惨敗」を食らいました。それを受けて石破首相は、
「続投」
の意思表明をしました。それで「責任問題」というか、またぞろ、
「石破おろし」
が出て来ました。7月22日(「産経新聞」は23日)の朝刊各紙を見ると
「石破おろし」
という文字が出てきました。
「朝日・毎日・日経」=「石破おろし」(平仮名)
「読売・産経」=「石破降ろし」(漢字)
で、「おろし」「降ろし」両方出て来ました。
ちなみに、この日の夕方の読売テレビ「かんさい情報ネットten.」では、
「石破おろし」
と、平仮名で「おろし」でした。同じく日本テレビの「news every.」、TBS「Nスタ」でも、
「石破おろし」
と、平仮名の「おろし」でした。
もう、なんか、
「石破しげる」
ではなく、
「石破おろし」
のような感じですねえ…。
そもそも「○○おろし」(○○には、「時の首相」の名前が入る)を、私が初めて見たのは、
「三木おろし」(三木武夫首相)
でしたから50年ぐらい前、中学生時代でした(1975~1976年)。
50年経っても「○○おろし」って、日本の政治は進歩していないのか?
それとも「人間」は「進歩しない生き物」なのか?
過去に「○○おろし」について、このブログで書いたものを検索したら、
「平成ことば事情3659麻生降ろしか?麻生おろしか?」
が出て来ました。「2009年7月14日」に書いています。16年前です。(16年で6300回以上書いたのか。)
その際に1976(昭和51)年の「三木おろし」の記事を、会社の図書室で(当時はあった。今はなくなった)1976年10月・11月の「読売新聞・縮刷版」で確認したところ案の定、当時は、
「三木おろし」
と「おろし」は「平仮名表記」だったと書かれていました。
なお、2001年の森喜朗首相以降のNHKによる「退陣直前の支持率・不支持率」は「女性自身」調べによると、
(支持)(不支持)【%】
森 喜朗(2001年) 7 81
小泉純一郎(2006年) 51 39
安倍晋三(2007年) 34 55
福田康夫(2008年) 20 72
麻生太郎(2009年) 15 74
鳩山由紀夫(2010年) 21 68
菅 直人(2011年) 18 65
野田佳彦(2012年) 20 64
安倍晋三(2020年) 34 47
菅 義偉(2021年) 30 50
岸田文雄(2024年) 20 60
でした。
辞める前も「小泉人気」は高かったんですね。これは「人気」がなくなって辞めたのではなく、「任期」が切れたから辞めたんだし。「続投論」も、当時ありましたね。
それに対して「森さんの不人気ぶり」は群を抜いていますね。それがあったから、その後の人は「ラク」だった面もあるでしょうけど。森さんの次に不人気だったのが「麻生さん」。こうやって見ると、
「不人気で、1年ほどの短期で辞めざるを得なかった人が、退任後フィクサー的に黒幕として政界を牛耳っているような感じ」
もしますね。しかも長期間。
それで、石破茂さんは、2025年の参院選の前(7月14日・NHK)と後(7月22日・共同通信)では
(支持)(不支持)【%】
石破 茂(参院選前) 31 53
(参院選後) 22 65(=22,9・65,8)
でした。
でもやっぱり、一番好きな「○○おろし」は、
「六甲おろし」
ですね!
あ、これも「平成ことば事情3659麻生降ろしか?麻生おろしか?」で書いてたわ!
進歩してねえ!


