10029「石破降ろし?おろし?」

2025 . 7 . 23

10029

 

 

<2024年10月に書き始めました>

2024年10月27日の「衆院選」の「大敗」を受けて、自民党内で、

「石破おろし」

の声が上がってきたという記事が散見されました。その表記が「読売新聞」は、

「石破降ろし」

で、ネットの「AERAdot.」は、

「石破降ろし」「石破おろし」

両方の表記がありました。

***************************************

と、ここまで書いてほったらかして「8か月」。

なんとかそれをやり過ごすことができた石破首相ですが、「2025年7月20日」の「参議院選挙」で、またもや自公「惨敗」を食らいました。それを受けて石破首相は、

「続投」

の意思表明をしました。それで「責任問題」というか、またぞろ、

「石破おろし」

が出て来ました。7月22日(「産経新聞」は23日)の朝刊各紙を見ると

「石破おろし」

という文字が出てきました。

「朝日・毎日・日経」=「石破おろし」(平仮名)

「読売・産経」=「石破降ろし」(漢字)

で、「おろし」「降ろし」両方出て来ました。

ちなみに、この日の夕方の読売テレビ「かんさい情報ネットten.」では、

「石破おろし」

と、平仮名で「おろし」でした。同じく日本テレビの「news every.」、TBS「Nスタ」でも、

「石破おろし」

と、平仮名の「おろし」でした。

もう、なんか、

「石破しげる」

ではなく、

「石破おろし」

のような感じですねえ…。

そもそも「○○おろし」(○○には、「時の首相」の名前が入る)を、私が初めて見たのは、

「三木おろし」(三木武夫首相)

でしたから50年ぐらい前、中学生時代でした(1975~1976年)。

50年経っても「○○おろし」って、日本の政治は進歩していないのか?

それとも「人間」は「進歩しない生き物」なのか?

過去に「○○おろし」について、このブログで書いたものを検索したら、

「平成ことば事情3659麻生降ろしか?麻生おろしか?」

が出て来ました。「2009年7月14日」に書いています。16年前です。(16年で6300回以上書いたのか。)

その際に1976(昭和51)年の「三木おろし」の記事を、会社の図書室で(当時はあった。今はなくなった)1976年10月・11月の「読売新聞・縮刷版」で確認したところ案の定、当時は、

「三木おろし」

と「おろし」は「平仮名表記」だったと書かれていました。

なお、2001年の森喜朗首相以降のNHKによる「退陣直前の支持率・不支持率」は「女性自身」調べによると、

(支持)(不支持)【%】

森 喜朗(2001年)   7  81

小泉純一郎(2006年) 51  39

安倍晋三(2007年)  34  55

福田康夫(2008年)  20  72

麻生太郎(2009年)  15  74

鳩山由紀夫(2010年) 21  68

菅 直人(2011年)  18  65

野田佳彦(2012年)  20  64

安倍晋三(2020年)  34  47

菅 義偉(2021年)  30  50

岸田文雄(2024年)  20  60

でした。

辞める前も「小泉人気」は高かったんですね。これは「人気」がなくなって辞めたのではなく、「任期」が切れたから辞めたんだし。「続投論」も、当時ありましたね。

それに対して「森さんの不人気ぶり」は群を抜いていますね。それがあったから、その後の人は「ラク」だった面もあるでしょうけど。森さんの次に不人気だったのが「麻生さん」。こうやって見ると、

「不人気で、1年ほどの短期で辞めざるを得なかった人が、退任後フィクサー的に黒幕として政界を牛耳っているような感じ」

もしますね。しかも長期間。

それで、石破茂さんは、2025年の参院選の前(7月14日・NHK)と後(7月22日・共同通信)では

(支持)(不支持)【%】

石破 茂(参院選前) 31  53

    (参院選後) 22  65(=22,9・65,8)

でした。

でもやっぱり、一番好きな「○○おろし」は、

「六甲おろし」

ですね!

あ、これも「平成ことば事情3659麻生降ろしか?麻生おろしか?」で書いてたわ!

進歩してねえ!

 

(2025、7、23)