映画化されたものを見て、「その後」について関心があったので原作を読んでみた。
奥付を見たら、なんと「27刷」!
15年も売れ続けているロングセラーだった!
この事件のことも全然覚えていなかった。こんなことがあったのか。
文句を言う保護者「モンスターペアレンツ」という言葉も、当時はまだ、なかったのかもしれない。(2007年9月に「平成ことば事情2958モンスター・ペアレンツ」について書いているので、ちょうどそこ頃からかもしれないですね。)
もうこんな人に狙われたら、まともに相手をしても勝てないというか、話が通じないのだから、コワイ。しかも周りを引き付ける「すべ」を知っている。大衆を扇動できる能力を持っている人。もちろん、そんな人は数は少ないけど、いるんだよな、確実に。怖い。近づきたくない。
それにしても学校側もひどいし、先生本人も周りに流されて「やっていない!」と言えなかったのが、そもそもの始まり。気の弱さ・人のよさがある。そこにつけ込むのがうまい人がいるのだ。性善説だけでは、やっていけない部分が、世の中には確かにある。
しかし、この本自体も本当に全面的に信用していいのか?と、そんなところまで気になってしまうコワイ話でした。
(2025、7、12読了)


