アッと言う間に今年の西日本の「梅雨」は明けてしまいましたが(東海・関東は7月2日現在で、まだですね)、この、
「梅雨」
という単語のアクセントに関しての話。これは「平板アクセント」で、
「ツ/ユ(ガ)」
なのですが、「尾高アクセント」で、
「ツ/ユ\(ガ)」
と言う人がアナウンサーでも増えているのではないか!?という話です。
念のため「NHK日本語発音アクセント新辞典」を引いておきましょう・・・うん、
「平板アクセント」
しか載っていませんでした!よしっと。
でも、この傾向に関しては、実はもう「随分前に」書いたんですよ。検索したら、
「2004年1月」
の「平成ことば事情1554梅雨のアクセント」でした。「21年前」かい!そこには、
「半年前からチェックしていた」
とあり、
「最近ニュースなどでよく耳にするのは、『ツ/ユ\ガ ア/ケ\マシタ』という『尾高アクセント』」
と記しています。そして関連で、
「鍬(くわ)」
のアクセントも、本来は「平板アクセント」なのに、
「ク/ワ\(ガ)」
と「尾高アクセント」になるのをよく耳にすると。その原因は「ツユ」も「クワ」も、
「2文字」
でアクセントと意味が異なる別の単語、すなわち、
「梅雨」と「露」
「鍬」と「桑」
が存在する。
「そういった『アクセントの多様性』が、アクセントの『ブレ』を生じさせているのではないか」
と結論付けています。
最後に「教訓」として、
「同音異義語でアクセントが異なる言葉は、よく注意して読む必要があります。」
と結んでいました。
20年前と比べて、この「アクセントのブレ」は広がっているのでしょうかね?
(2025、7、1)


