9985「梅雨のアクセント2」

2025 . 7 . 2

9985

 

 

 

アッと言う間に今年の西日本の「梅雨」は明けてしまいましたが(東海・関東は7月2日現在で、まだですね)、この、

「梅雨」

という単語のアクセントに関しての話。これは「平板アクセント」で、

「ツ/ユ(ガ)」

なのですが、「尾高アクセント」で、

「ツ/ユ\(ガ)」

と言う人がアナウンサーでも増えているのではないか!?という話です。

念のため「NHK日本語発音アクセント新辞典」を引いておきましょう・・・うん、

「平板アクセント」

しか載っていませんでした!よしっと。

でも、この傾向に関しては、実はもう「随分前に」書いたんですよ。検索したら、

「2004年1月」

の「平成ことば事情1554梅雨のアクセント」でした。「21年前」かい!そこには、

「半年前からチェックしていた」

とあり、

「最近ニュースなどでよく耳にするのは、『ツ/ユ\ガ ア/ケ\マシタ』という『尾高アクセント』」

と記しています。そして関連で、

「鍬(くわ)」

のアクセントも、本来は「平板アクセント」なのに、

「ク/ワ\(ガ)」

と「尾高アクセント」になるのをよく耳にすると。その原因は「ツユ」も「クワ」も、

「2文字」

でアクセントと意味が異なる別の単語、すなわち、

「梅雨」と「露」

「鍬」と「桑」

が存在する。

「そういった『アクセントの多様性』が、アクセントの『ブレ』を生じさせているのではないか」

と結論付けています。

最後に「教訓」として、

「同音異義語でアクセントが異なる言葉は、よく注意して読む必要があります。」

と結んでいました。

20年前と比べて、この「アクセントのブレ」は広がっているのでしょうかね?

 

(2025、7、1)