7月23日の「ミヤネ屋」で、山火事で「高さ1万4000m」に達する、
「巨大な煙」
という表現が出て来ました。しかし、
「煙」
という実体のない「気体」に対して、
「巨大な」
という形容は妥当か?と悩みました。
結局、わからなかったので、あとで考えようと思って「そのまま」で放送しました。
あとでいろいろ検索してみたところ、
「止まらない爆発、巨大な煙…ウクライナの『すさまじい攻撃』で燃え続けるロシアの弾薬庫を捉えた映像が話題に」(「ニューズウィーク日本版」2024年8月26日)
「『ヴォルデモートが復活』?謎の巨大な『煙の輪』が上空に出現」(「ハフポスト」2024年8月26日)
「爆発起きたポーランドの村、巨大な煙や穴を捉えた動画や写真が」
「住民が撮影した動画には、村の中心部で立ち上る巨大な煙が映っている。」
(「CNN」2022年11月16日)
「巨大な煙と大爆発の前にクマが立っています。」(「Freepik」)
「私の被爆ノート~屋根越し 巨大な煙の柱」(「長崎新聞」2014年9月25日)
といった具合に、「巨大な煙」という表現は、結構出て来ました。
ただ、「海外メディアの翻訳もの」であるとか、「煙と大爆発」「煙の輪」「煙や穴」のように「煙」単独ではない使用があり、これだけ見たところでは、はっきり「使える」と、言い難いような気もします。
「巨大な煙の輪」とか「巨大な煙の柱」は、「巨大な」が係るのは「輪」であり「柱」ですからね。「煙」は、「輪」「柱」の「構成成分」に過ぎませんから。
そう考えるとやはり、
「巨大な煙」
はヘンなのかなあ。
「巨大な煙の○○」
にすればよかったかな。
(2025、7、25)


