令和ことば事情10026「立ち振る舞う」
先日、動詞の、
「立ち振る舞う」
という言葉を耳にして、ハッとしました。この動詞を「名詞」にすると、
「立ち振る舞い」
ですよね。普通は「居」の入った、
「立ち居振る舞い」
ですが、最近は「居」の入らない「立ち振る舞い」も増えているということは、過去に書きました。(2011年から3回。平成ことば事情4502「立ち居振る舞い」・平成ことば事情5567「立ち居振る舞い」・平成ことば事情6278「立ち居振る舞いのリズム」)
しかし、「居」の入る「立ち居振る舞い」(名詞)は、「立ち居振る舞う」という形の「動詞」にはなりません。
つまり、「居」の入る従来の「立ち居振る舞い」は、
「立ち・居」+「振る舞い」→「立ち居振る舞い」
という語の成り立ちだったが、それとは別に、動詞「立ち振る舞う」から、その「連用形」の
「立ち振る舞い」
が「名詞」として独立して、
「名詞の『立ち振る舞い』」
が生まれたのではないか?と思ったのです。つまり、
「『立ち振る舞い』は『誤用』からではなく、『別経路で生まれた』のではないか?」
ということです。いかがでしょうか?
(2025、7、22)


