10008「農家さん、業者さん」

2025 . 7 . 14

10008

 

 

先日の日本テレビ「DayDay」で、司会の“山ちゃん”こと山里亮太さんが、「コメ」の話題のときに、

「農家さんが」

と「農家」に「さん」を付けて言っていました。アクセントが「平板アクセント」で、

「ノ/ーカサンガ」

というもので「おやっ?」と思いました。これは、

「農家」

でいいのではないでしょうか?「さん」を付ける必要はないです。

さらにコメンテーターが、

「業者さん」

とこれも「業者」に「さん」を付けて「平板アクセント」で、

「ギョ/ーシャサン」

と言っていました。これも「業者」でいいですよね。「さん」がなくても、失礼には当たりません。

これで思い出したのが「令和ことば事情9982」で書いた、

「ランナーさん」(「ラ/ンナーサン」=平板アクセント)

です。これらはみんな「同じ傾向」ですよね。

丁寧に言っているようでいて、「臭い物には蓋」ではなく「触らぬ神に祟りなし」的に、何でも感でも「さん」を付けてる感じが、なんか嫌だなあ。

これに似ているのは、

「企業名に『さん』を付ける」

というビジネストークで使われる話し方ですね。

あれも、ビジネスシーン(商談とか)ではいいのかもしれなけど、放送にはそぐわないんですよね。

 

(2025、7、14)

(追記)

きのう(7月17日)、うち(読売テレビ)の「かんさい情報ネットten.」のお天気コーナーで、

「桃農家さんが作る 夢のようなパフェ」

という画面が出ました。

「桃農家さん」

の「さん」は要らんよなあ。

(2025、7、18)