野球で、
「4打数ノーヒット」
のことを俗に、
「4タコ」
と言いますね。なんで「タコ」なんだろう?相手を罵るときに使う「罵倒語」で、
「このタコ!」
というのがありますが、
「役に立たないやつ」「バカ」
みたいな感じですよね。
一方、同じく野球で、
「完封負け」
のことも、
「タコ」
と言いますね。この「タコ」の意味は何でしょうか?
「タコ=骨なし」
なので、
「ぐでんぐでんで、役に立たなかった(=得点できなかった)」
ということでしょうか?
「手も足も出なかった」
だと、「タコ」は、
「足が八本ある」
から、この表現は当てはまらない感じがします。
調べてみると、「完封される」「零封される」とスコアボードに、
「0が9つ」
並びます。その様子が、
「『タコ焼き』に似ているから」
「タコの吸盤に似ているから」
「(タコ)坊主の頭に似ているから」
というような説があるかと思えば、
「相手ピッチャーに、骨抜きにされて、タコのようにされること」
を言うという説も。
また「タコ(負け)」は、
「ばくちで大負けすること」
を言うそうです。また、
「タコ殴り」
からきているという説もありました。そもそも「タコ殴り」とは、タコを料理する際に、すりこぎなどで叩いて軟らかくするところから、
「相手を何度も激しく殴り続けること」
を言い、そこから、
「単なる『完封負け』ではなく『10-0』ぐらい、ケチョンケチョンにやられて負けること。ボロ負け」
のことを指すようです。
意味がよく分からずに使かってしまっている言葉って、結構ありますよねえ。
(2025、7、24)


