10037「『完封負け』と『4タコ』のタコ」

2025 . 7 . 24

10037

 

 

野球で、

「4打数ノーヒット」

のことを俗に、

「4タコ」

と言いますね。なんで「タコ」なんだろう?相手を罵るときに使う「罵倒語」で、

「このタコ!」

というのがありますが、

「役に立たないやつ」「バカ」

みたいな感じですよね。

一方、同じく野球で、

「完封負け」

のことも、

「タコ」

と言いますね。この「タコ」の意味は何でしょうか?

「タコ=骨なし」

なので、

「ぐでんぐでんで、役に立たなかった(=得点できなかった)」

ということでしょうか?

「手も足も出なかった」

だと、「タコ」は、

「足が八本ある」

から、この表現は当てはまらない感じがします。

調べてみると、「完封される」「零封される」とスコアボードに、

「0が9つ」

並びます。その様子が、

「『タコ焼き』に似ているから」

「タコの吸盤に似ているから」

「(タコ)坊主の頭に似ているから」

というような説があるかと思えば、

「相手ピッチャーに、骨抜きにされて、タコのようにされること」

を言うという説も。

また「タコ(負け)」は、

「ばくちで大負けすること」

を言うそうです。また、

「タコ殴り」

からきているという説もありました。そもそも「タコ殴り」とは、タコを料理する際に、すりこぎなどで叩いて軟らかくするところから、

「相手を何度も激しく殴り続けること」

を言い、そこから、

「単なる『完封負け』ではなく『10-0』ぐらい、ケチョンケチョンにやられて負けること。ボロ負け」

のことを指すようです。

意味がよく分からずに使かってしまっている言葉って、結構ありますよねえ。

 

(2025、7、24)