梅田の紀伊国屋の言語学の棚で見つけて「なんとなく」買ってしまった。少し面白そうで読みやすそうだったから。飛ばし読みしてもОKだなと思って。確かに読みやすかった。
後半、ちょっと、「もう少し、深掘りした方がいいんじゃない?」というのが連続してあったが。
たとえば、「33急に行きたくならない」は「×」になっているけど、「疑問文」として考えれば、成り立つのではないか?
また、「34」の
(1)「彼が手料理が好きだというから、作ってあげた」
(2)「彼が手料理が好きだというから、作ってもらった」
は2つの文の「前半」が全く同じ言葉なのに、その後の後半は「全く逆」になっている不思議さを書いているが、ポイントは「手料理」だ。1つ目の文章の「手料理」は、
「誰かに作ってもらった料理(=手料理)を、食べるのが好き」
なのに対して、2つ目は、
「自分で料理を作(=手料理)って、食べるのが好き」
なのであって、「手料理」の意味が、
- 家庭などで作られた心づくしの料理
- 家庭などで自ら料理を作ること。
という意味の違いがあると考えられるのではないでしょうか。
「愛妻弁当」だと、そこに、
「作り手の名前(=愛妻)」
が入るから分かりやすいけど、「手料理」は、
「誰の『手』か」
が分かりにくいということですかね。
いろいろ考えさせられました!勉強になりました。
(2025、7、13読了)


