2021年5月31日の「朝日新聞・夕刊」に囲碁の、
「仲邑(なかむら)菫(すみれ)二段(当時)」
が13連勝後に、小松英樹九段に敗れたことが記事になっていました。
その写真のキャプションに、
「敗局後、目に涙をためて盤面に見入る仲邑菫二段」
とありました。この、
「敗局」
という言葉、囲碁や将棋で「負けた試合のこと」を「敗局」というのは知っていましたが、あまり文字で目にしないなと思って、国語辞典に載っているのか、引いてみました。
すると、「敗局」が載っている手元の辞書は、
「三省堂国語辞典」「新明解国語辞典」「大辞林」
の3冊で、「反対語」として、
「勝局」
と書かれていたのは「三省堂国語辞典」「新明解国語辞典」の2冊、その「勝局」が「見出し語」になっていたのは「新明解国語辞典」だけでした。そのほかの、
「精選版日本国語大辞典」「広辞苑」「デジタル大辞泉」「明鏡国語辞典」「岩波国語辞典」「現代国語例解辞典」「三省堂現代国語辞典」「新選国語辞典」の8冊は、「敗局」は見出し語で載っていませんでした。「囲碁・将棋」の限られた分野の「専門用語」だから載っていないんでしょうか?まさか「新語」ということはないですよねえ?
(2025、7、3)


